金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

老い

2015年11月17日 20時44分54秒 | 日々あれこれ
ご院さん・・・


一応、コイツお坊さん。
お坊さんのドラマをしているアイドルのように
カッコいいお坊さんならいいのですが、
一応、御袈裟・御衣身に着けさせていただいています。

「御院さん・・・」
「住職さん・・・」
「住職・・・」
「和尚さん・・・」
「御しょう・・・」

いろんな呼び方で呼んでいただいてます。
全然、拘りありません。

「御」が付いてないだの
「さん」が付いていないだの
ウダウダ言うお方もおられますが
そんなものを付けていただきたいと思うのなら
そう言って下さるような生き方をすればいいことです。

出来ないコイツはご自由にどうぞってところです。


同じ組内の高齢の坊守さん。
思いがけずに来寺された。

母が姉のように慕うものですから案じて下さるのでしょう。

夕方のお荘厳で本堂の縁を拭くのに御堂から出てバケツを置くと、
「ご院さん・・・」
聞き慣れた声、直ぐに分かりました。
先程の坊守さんが玄関におられる。

「あれ、ようお参りです。お元気でしたか?
 ちょっと待って下さいね、母を呼んできますね。」

雨合羽スタイルのコイツに手を合わせて下さる。
こんなペーペーのコイツに・・・

この坊守さんに会うといつも祖母のことを思い出します。
ふくよかで穏やかな祖母でした。
晩年は痩せていました。

なのに、優しい言葉も掛けることなく鬼の形相のコイツがそこにいました。
その鬼を思い出すことです。
未だにそうですけど・・・

すみません・・・って言わんといけん。

ばあさん・・・会いたいよ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする