はいほー通信 短歌編

主に「題詠100首」参加を中心に、管理人中村が詠んだ短歌を掲載していきます。

鑑賞サイト2008(009:会話)

2008年03月15日 19時32分19秒 | 題詠100首 鑑賞サイト
いちにちの会話があいさつだけだったのんびりとした休日でした
                      天国ななお(お月様は許さない)

 一人暮らしをしていると、こういうことってよくあります。
 ひどいときは一言も発しなかったりとか。
 初めは「わかるなあ」と思って読んでいたのですが、ふと気づきました。
 別に、一人だったとは書いていない。

 どうしてこんなひねくれた読みをしたのかというと、「た」行「だ」行の多さからです。
 「会話」「休日」以外はひらがなで構成されており、普通なら滑らかに読んでいけそうなのですが、
 「ち」「つ」「だ」「た」などで、妙にブレーキがかかる気がします。
 それが全体にバランス良く配置されている。
 これはもしかすると、意図的なのではないか?

 そう思って読み直すと、「のんびりと」が別の意味を持って浮かび上がってきます。
 いや、深読みだとは思うのですが。うーむ。

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2 コメント

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ありがとうございます (天国ななお)
2008-03-16 17:13:44
短歌を取り上げていただいてありがとうございます。
作った思いとしては、「あいさつ」や、特に「のんびり」という言葉は字と響きとともに良い意味で使っています、おっしゃるとおり二人、それも子供は一日中出かけてしまった、夫婦の休日です。
おはようって起きてから、出かける用事もなく、同じ部屋にいるけどそれぞれ本を読んだりWebを見たりしていて、いただきますやごちそうさま(あいさつかな^^;)、だまってお茶とか入れてくれることにありがとうと言ったり、そしておやすみーまで、特に何にも会話がなかったけど、二人で過ごすことだけでしあわせな、のんびりとしたよい一日だった、という感じです。
「だけだった」の語感はもう少し選択したほうがよかったと思ってます、ひらがなにしたのは意図的で、会話と休日を際立せる効果も考えました。
会話のない夫婦ではなく、会話がなくっても仲良しな夫婦だと思ってもらえたら嬉しいのですが、読みかたによっては、なんかさびしい感じがしてきますね(笑)。
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天国ななおさんへ (中村成志)
2008-03-16 19:45:48
どうもいらっしゃいませ。
仲の良いご夫婦の歌なのですね。
素直に読んでいれば、本当にそのもののお歌なのに、また深読みをしてしまいました。
どうもすみません。
こんな読みをしたヤツもいた、くらいにお考えくださるとうれしいです。

またいらしてくださいね。
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