下の文章は、短歌研究『第三十回 現代短歌評論賞』に応募した文章です。
例によって一次予選堕ちでしたので、こちらに供養のため載せました。
今回の課題は、『機会詩としての短歌の可能性を探る』。
必然的に、先の大震災を念頭に置いてしまうテーマですが、あまのじゃくな中村は、ご覧のように湾岸戦争を題材にしました(湾岸戦争なんて、どれくらいの人が覚えているんだ?)。
ここ数年、ライトバースやニューウェーブの時代に興味を持ってまして、その極北でもある荻原裕幸氏の一連を挙げない手は無いだろう、と。
中村の文章の出来はともかく、氏の連作は、今も(今でこそ)現在短歌のひとつの基点になると思うのですが、如何。
ご意見等、いただけたら嬉しいです。
追記
ブログの設定上、横書きにしか出来ませんでした。
荻原氏の連作をご覧になるなら、ぜひ『資料』でお楽しみ下さい。
久々に見ました、この作品。
冥亭的には▼の羅列に鼻白んだクチですが・・・
これだけ並んでると、結構すごいですね。
個人的な体験として。
「FRONTLINE ASSEMBLY」てな打ち込みバンドにハマってる時に、
中継のテレビとステレオを同時につけてたら丁度陸上戦始まって、
画面が真っ暗に落ちて「ブラックアウトです!」と叫ぶ特派員。
その時、ステレオの曲名が偶然にも「BLACKOUT」
けれど、まるでリアル感はなかったな~。
休日の朝だったし・・・
僕も、最初にこの作品を見たときには鼻白みました。何かの批評での、数首の引用だったし。
でも、だからこそ一枚絵で見たときのショックはすごかった。
あの戦争の時がちょうど大学卒業と重なって、けっこう気分的に暗かったのを覚えています。
あのころは短歌に興味がなかったけれど、リアルタイムにこの連作を見ていたら、どういう感想を持ったのかなあ。
ありがとうございます。
また、お越しくださいね。