牛乳のぬるきおもてに桃いろの小さき閃き 猫舌に春
鈴雨 (鈴雨日記)
小さな舌が、ホットミルクにおそるおそる付けられている。
寒さもだいぶ和らいで、牛乳もあまり熱くする必要はありま
せん。
猫舌への朗報ですね。
女の子の、にっこりした顔が目に浮かびます。
いや別に、ほんとの猫でも、おっさんでも歌意は通るんです
が、やっぱり情景的に、ねえ。
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戻せない言葉こぼした牛乳の白い輪染みをじっと見ている
愛観 (ひ と ひ ら こ と ば)
〈覆水盆に返らず〉の英語版は、教科書で習いました。
でも、まれに実体験で追学習する場合があります。
白をじっと見ている。時間が過ぎていく。
時間が遡らないかな、と思う。
でも願いは聞き届けられません。
「こぼした」が「言葉」と「牛乳」の両方にかかっていて、
技巧的にもすごいなあと思いました。
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とぷとぷとぷ牛乳をつぐ まっくらなよるにわたしがひろがってゆく
花夢 (花夢)
コップの表面にできた波紋の同心円が、ガラスを通り抜け、
壁を通り抜け、暗闇を通り抜けて拡がっていく。
牛乳をついだ「わたし」はすなわち波紋でもあり、けれど拡
がるのを止めることができない。
開放感と不安、不思議な静謐が感じられます。
「ぷ」に付いたマルが、ついだ牛乳から撥ねるしずくのよう
に見えます。
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思春期の芽吹きに八つ当たりされる1リットルの牛乳パック
史之春風(はちぶんめblog)
思春期とは、自分と自分の持つ力とがうまく折り合いをつけ
られない時期。
エネルギーの有効利用法を見つけられない、核融合炉のよう
なもんです。
不安定な時に近づくと、ろくな事にはなりません。
逃げようにも逃げられない牛乳パックには、気の毒ですが。
鈴雨 (鈴雨日記)
小さな舌が、ホットミルクにおそるおそる付けられている。
寒さもだいぶ和らいで、牛乳もあまり熱くする必要はありま
せん。
猫舌への朗報ですね。
女の子の、にっこりした顔が目に浮かびます。
いや別に、ほんとの猫でも、おっさんでも歌意は通るんです
が、やっぱり情景的に、ねえ。
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戻せない言葉こぼした牛乳の白い輪染みをじっと見ている
愛観 (ひ と ひ ら こ と ば)
〈覆水盆に返らず〉の英語版は、教科書で習いました。
でも、まれに実体験で追学習する場合があります。
白をじっと見ている。時間が過ぎていく。
時間が遡らないかな、と思う。
でも願いは聞き届けられません。
「こぼした」が「言葉」と「牛乳」の両方にかかっていて、
技巧的にもすごいなあと思いました。
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とぷとぷとぷ牛乳をつぐ まっくらなよるにわたしがひろがってゆく
花夢 (花夢)
コップの表面にできた波紋の同心円が、ガラスを通り抜け、
壁を通り抜け、暗闇を通り抜けて拡がっていく。
牛乳をついだ「わたし」はすなわち波紋でもあり、けれど拡
がるのを止めることができない。
開放感と不安、不思議な静謐が感じられます。
「ぷ」に付いたマルが、ついだ牛乳から撥ねるしずくのよう
に見えます。
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思春期の芽吹きに八つ当たりされる1リットルの牛乳パック
史之春風(はちぶんめblog)
思春期とは、自分と自分の持つ力とがうまく折り合いをつけ
られない時期。
エネルギーの有効利用法を見つけられない、核融合炉のよう
なもんです。
不安定な時に近づくと、ろくな事にはなりません。
逃げようにも逃げられない牛乳パックには、気の毒ですが。