今は医者や看護師を
志す人であっても、
身近な人の死を経験しないまま
医療の現場に立つことが多くなりました。
ある看護大学の授業で、
ちょっとショッキングな
シミレーションをしてみたことがります。
「いま、あなたのお母さんが亡くなった。
お母さんの知り合いに
その死を伝えなければならない」
という想定で、
死亡通知の作文を書かせてみたのです。
「いやー」とか「そんなー」と
声をあげていた学生が、
そのうち神妙になってきて
書き終えたものをみんなの前で
読み始めるころには
全員が目に涙をいっぱいためていました。
酷なようですが、こうでもしなければ、
死を実感をもって経験することは
いまはとにかく難しいのです。
「生き方上手」
日野原 重明 著
医師や看護師が
自分の親の死に直面するなど
そんな酷なことはないけれど
医療現場にたずさわる
職業であるからこそ
自分の肉親の最期は
自分で看取るべきと思う
医師や看護師であろうと人の子
自分の親の看取りは
他の医師たちに任せ
自分は遺族で神妙に
悲しんでいたいだろうけど
聖職に就いている者として
毅然とした対応を取ってもらいたい
もし医師たちが
自分の肉親が重篤な病気で
死を目前にしているとしたら
どんな医療を施すのだろうか
延命治療や開腹手術などするだろうか
死もさることながら、医療の全てについて
自分の肉親を想定して臨んでいって欲しい
我々一般人には想像もできないような
人の死が頻繁に起こりうる
病院というところ
そんな現場で医師たちはどんな気持ちで
人の死に目に対処しているのだろう
この上もなく辛い職業にちがいない
早起き鳥
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