早起き鳥 

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「猿」 人にして人にあらず…!

2009年09月17日 04時10分55秒 | 読書




「猿」という、
みじめなあだながこの当時の日本人に冠せられている。

容貌が猿に似ている、ということもあるが、
要するにヨーロッパ文明を
猿まねしようとする民族、という意味である。

ちなみに、この日本人の猿まねについては、
最初にはげしく軽蔑したのはヨーロッパ人でなく、
隣国の韓国であった。

日本が維新によって大変革を遂げ、
開国するとともに髷をきり、洋服を着、
鉄道を敷き、
ヨーロッパで勃興した産業文明に追いつこうとした。

「人にして人にあらず」と韓国の公文書ではいう。
アジアにあっては日本国だけが勃然として洋化を志し、
産業革命による今世紀の文明の主潮に乗ろうとした。

旧文明の中に居る韓国からみれば狂気とみえたであろうし、
ヨーロッパ人から観れば笑止な猿まねと思えたに違いない。

   「坂の上の雲」 司馬 遼太郎著










 猿まねと嘲笑されようと、
どうであれ、当時の日本はあらゆる分野をあげて
秀才をヨーロッパに派遣して最新の学問や技術を学び
日本に近代化と富国強兵策の導入を図った。
すごいことだ。

この物語に登場する好古の
馬術、騎兵技術に至るまで日本人は学んだのだろう。

そしてその真似た技術を噛み砕き、
日本の風土、日本人にふさわしい改良を重ね
日本の技術に完成させている。
これを猿まねと称するなら、どうぞ、ご自由に…!

猿まねさえ出来ない人達の嫉妬と思わざるなり、
大国中国との隣国と、
四方を海に囲まれた日本とではおのずとその環境は違う。

いつ何時、大国が責めてくるやもしれない中で、
ともかく先進事例を真似て、
国力を増大させて強兵を図らねば、
国を守ることが出来ないのである。

その切羽詰った環境が日本の根底にあるようなきがする。
平々凡々といられなかった日本国。
そして今、我々も平々凡々といるわけにはゆかない。
現に北からはミサイルが飛んで来る。

これから、どんな試練が待ち構えているかわからない。
自分より優れた智慧、技術をマスターして、
世のため人の為に生き抜く智慧を学ぶ生き方こそ、
日本人の天命なのかもしれない。

           早起き鳥




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