息苦しい世の中で 自由に語り合える空間を

自由でも民主でもない この日本を もっともっとよりよく変えていくことができるように たくさんの知恵を語りましょう。

「彼女が知らない隣人たち」あさのあつこ

2022年06月29日 01時03分49秒 | こんな本を読みました
角川書店
久しぶりに1日で一気読み。
かつて大学時代に、恋愛論議を熱く繰り返したことを思い出す。「恋愛は、互いに見つめ合うことではなく、同じ方向を見ることだ」。そんなことを私はひたすら唱えていたように思う。そしてそれは、今も変わらない思いでいる。少し変化はしたかな。not butではなく、andへ。 
男女として(今はパートナーとして、と言う方がより正しいのかも知れない)惹かれ合うとともに、やはり価値観も共有したい、または互いに成長し、共感できる関係を続けていきたい。
社会的な存在として生きていく上で、せめて世の中を見る目、この世の中でどう生きていくかについては、共有したものを持っていたいと思う。
たやすく別れないで、恋愛を続けていく必要条件だと思い続けてきた。

この小説は、親子関係、夫婦、難民、パートの雇用、ヘイト、同調圧力などの現代的なテーマが散りばめられ、「あなたならどう考える?どうする?」と突きつけられる場面が山ほど読者に迫る。
展開の最後には、光が垣間見え、救われる結末なのだが、現実にはこのような終わり方はまずないだろう。
あさのさんの善意が生み出した「幕」。おそらくは、まだ幕は下りないまま、現世は複雑に展開していくのだろう。
うまくまとまらない感想。
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こんな公約を掲げているところには投票しない

2022年06月28日 02時18分42秒 | 教訓
選挙公報が届いた。すでに期日前投票をしている人は、何を判断基準としているのか分からないが、私にとってはかなり大切な資料だ。
いつも私は、消去法にしようしているものだ。足りないのは、その政党の実績、公約との距離感。「口先だけ」では困るからである。
さて、今回の消去された公約をいくつか紹介してみよう。
①「全ての国民はNHKの受信料を支払わなくて大丈夫」→まあ、義務ではないのだから、それもそうだが。不思議なのは、他の公約がないこと。どこを探してもないのだ。平和については?わたしたちの働き方改革は?物価高は?う〜ん、議員になれたら、何をしてくれるのか。
②「天皇陛下は父系を堅持」→我が国固有の伝統であり文化だと言うが、そうかなあと思う。望まないで、たまたま天皇家に生まれてきて「いや、社会はみな平等であるべき」だと目覚めたらどうなるのか?そもそも身分を認めない私には最優先して除外したい言辞。あ、この政党は「国防費3%以上」とも。力には力が、平和のカギだと思っているらしい。
③「すべての子どもに1000万円」→少子化対策として。おお魅力的!財源は国債とのこと。ちょっと出来すぎかなあ。子どもが増えれば税収もあがるとのことだが、少子化が1000万の給付で解決するのかは、かなり疑問。もっと手をつけるところはあるのではないかな。
④「エンタメ特区や若者経済圏特区作ります」→何が聞こえはいいが、意味がイマイチ分からない。「古い政治家の議席を減らさせてください」とあるが、「今の政治家では無理無理無理!」とも書かれてある。つまり、新旧どちらも政治家はいらないと?エンタメ〜も、よく分からない。
⑤「天命」→公約に賛同できるものがたくさんあるのに、なぜ「天命」なのか。政治家は他律ではないと思うのだが。
⑥「先進国を没落させるグレタ教にNO」→意味不明。私だけが理解できないのか。なにか「陰謀論」めいて、ちょっと距離を置きたい。
⑦「毎月8日をスマイルデー」「22日をピースデーとしてノー残業デーを推奨し、ピースの掛け声で乾杯する」→微笑ましい公約。ただ、それだけで、働き方改革は、ちょっとねえ。
⑧「憲法改正、欧米と協調、教育充実、大学進学、弱者救済」→え、これしか書いてない?これだけでみなさんは投票するのだろうか。
⑨「動物愛護党」→愛護それ自体に文句はないが、国政に出るには、やや足りない感。ただ動物愛護に特化して頑張りたいのなら、NHK〜同様分からなくはない。だからこそ「防衛費2%以上」は余分だと思う。
⑩「沖縄の米軍基地を東京へ」→これで「安全保障も解決」とあるが、はたして、めでたしめでたしとなるのか?違うと思うがなあ。

その他「核融合で」バラ色が実現の政党。「身を切る改革」と、相変わらず公務員を叩けば、何か見えてくる的な短絡的発想の公約。「バレエ大好き」などなど、楽しいものもたくさんあるが、少し疲れ。

なにか週刊誌でも読むような気分に成り下ってしまい、気を引き締める!

力には力を、そんな防衛、憲法を目指す勢力には、絶対に投票しない。
今回はそれだけを指標にしてもいいくらい、世界の、日本の未来がかかっている。
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「警官と讃美歌」O-ヘンリ

2022年06月27日 00時42分38秒 | 教訓
長編はきつく、また心があたたまればと、O-ヘンリ短編集を手にした。新潮文庫、大久保康雄の訳がいいと言う。
3分冊の中の1冊目。最初は、「警官と讃美歌」である。読み進めるうちに、かつて読んだことが蘇る。中学生あたりだったろうか。
冬の防寒のために、小さな犯罪を犯して逮捕され、あたたかな別荘と、ささやかな食事を得ようとするソーピー。しかし、何をしても、警官は逮捕してはくれない。
最後に訪れた教会で、彼は心を入れ替え、新たな人生に向けて歩む決意をする。が---。
今、読めばよくある話の一つだが、これは100年以上も前に書かれたものなのだ。訳も一役かっているに違いないが、時代の隔たりを全く感じさせることがない。
いまは、1つだけにしよう。
満足感とともに、休むことにする。
みなさん、おやすみなさい。
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コロナとの闘い 後半戦

2022年06月26日 00時48分07秒 | 教訓
とりあえず生存。
6度2分、96%。 大丈夫だ。
部屋に閉じこもり、しかもほとんど動いていないので、コロナよりも体力の低下、室内での熱中症のほうが怖い。
後半は、この2つを乗り越える対策を練ることが必要だろう。
可能な限りのトレーニング、室内の環境を整えること。
時間はたっぷりある。
復帰したらしたで、ブラック環境が待ち構えているのだから。
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「ちむどんどん」 怒れ! 沖縄の人よ

2022年06月25日 16時25分22秒 | 教訓
妻との付き合いで、毎日見ることになった「ちむどんどん」。
その中身の無さには、辟易している。いつか変わるだろうと少しは期待していたが、残念ながらもう無理だとの判断。
このドラマには、米軍も基地もほとんど出てこない。沖縄戦もしかり。この家族には、これらがほとんど影を落としていない。欺瞞の、作られた沖縄人でしかない。
姉夫婦の「社会変革」に期待したが、なんのことはない、その夫婦の目に映る沖縄の姿はまったくなく、ひたすら夫婦間の揉め事を超えないでいる。
しまいには、家族が一番。その価値観だけで、このドラマはきっと終わっていくに違いない。
かつて「あまちゃん」が、原発を避けたのと同じ構図だ。
期待するから失望する。朝ドラには、これから微塵の期待もしない。
否、害悪の代物である。
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陽性となって分かったこと 分からないこと

2022年06月25日 11時52分32秒 | 教訓
 蟄居四日目となった。
 初めの二日間の8℃台から脱却して、昨日、今日と6℃台半ばと安定している。
 志村けんの後追いは、なんとか免れたと思っていいのだろうか。

 ゴロゴロ寝てばかりのためか、体がなまっている感じがする。
 毎日一回の支援センターの方に、「運動してもいいでしょうか」と尋ねると、「まだ体力をつけるといった時期ではありませんよ」と
 笑ってたしなめられる。
 4種類もらった薬のうち、昨日から解熱剤は服用していない。7日を過ぎて、これを服用していると「隔離期間が延びます」と言われ、
 早々に手放すことに。なくても、熱は上がらない。
 
 水、レトルト食品など段ボール箱に入ったものが、昨日到着。一人暮らしの方や、介護困難な家族のいる家庭では、とても助かるに違いない。
 下宿をしている大学生の息子に送る品々と似ている。

 時々、時間の感覚がなくなるのが不気味。
 うたたねして起きると、薄暗い。この「薄暗さ」は。夕方のものなのか、明け方のものなのか。
 時計を見ると、「五時」。これだけではどちらの場合も考えられる。スマホで、日付、午前午後を確認して、やっと判明。
 当然、今日は何月何日かも、分からなくなることもしばしば。

 ひたすら寝て、ひたすら本を読んでいる。
 現時点で軽くてラッキー。こんな日があってもいいかなと思う。コロナからのプレゼントとして。
 働きづくめの40年だったから。

 
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核抑止論の破綻

2022年06月25日 04時19分48秒 | 教訓
ロシアが図らずも証明してみせた。核の保有は抑止にはならないどころか、それが威嚇、恫喝のために利用されているのだと。
核を持つ国が、持たない国を侵攻、
侵略するために使う詐欺的方便だったのだと言うことを。
人類史的に未来の世界を破滅させるにしか役立たない核抑止論を吠え続ける安倍晋三を始め、それに対して、ただただ同調、沈黙を決め込む勢力を、なんとしても国会の場から放逐しなければならない。
コロナでグズグズしている場合ではない。
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「未練」 佐藤洋二郎

2022年06月24日 19時48分21秒 | こんな本を読みました
 16の短編からなる。
 2冊続けて、歳を重ねた登場人物にまつわるものとなってしまった。
 妻にラインで、「適当に、私の座っているあたりに積まれてある中から」選んでほしいと頼んだのだから、偶然なのだろう。
 いや、すでに私の座席の周りには、この類の書籍が多数を占めてきているのかもしれない。高い確率の結果か。
 (私が一つの部屋に籠って、3日目となっている。厄介なものが私の中に入り込んだからだ)

 どの短編にも、「煙草」が登場する。名脇役である。
 どれも、味わい深く、展開が妙である。
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シラケる世論調査

2022年06月24日 05時48分56秒 | 教訓
朝刊で朝日が参院選の序盤情勢を報じている。
自公は改選過半数、維新は大躍進、野党の一人区はふるわず、とのことらしい。
なんとシラケる予想なのだろう。このシラケは、私にとってであるから、与党や維新などの支持者には、「願ってもない」ものなのだろう。
この「予想」の果てには、どんな日本が見えるのか。
核には核を。その勢いのまま改憲。防衛費は2倍となり、それを実現させるための増税。社会保障、教育はさらに後回しにされる。物価の高騰に、賃上げは最小限に抑えられ、「貯蓄を投資にまわして稼ぎなされ」とギャンブル的な世渡りを推奨される。異論を唱えようものなら「国益に馴染まない」「非国民」とされていくだろう。

どの国にも、勢力にも忖度しない中立の国になること。核の盲信は破棄し、被爆国として、平和外交のリーダーシップをとること。そのために、国内でエネルギーな食料を限りなく自給できる方向に転換すること。自動車産業に過信することなく、教育立国、医療立国、文化産業立国を目指すこと。全産業において働き方改革を待ったなしで行うこと。
自民に、公明にできるか?維新に可能か?国民は?わけのわからないN党では?幸福は?
こんなにも掃いて捨てたい勢力の蔓延る、この国の姿。

この国は、どこまで落ちていくのだろう。
と、悲観してばかりでは、権力の思うつぼ。
一歩ずつ、一歩ずつ。
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「疼くひと」松井久子

2022年06月24日 05時03分27秒 | こんな本を読みました
「女のままでいたい。たとえどんなに孤独でも。」「高齢社会は新しい文学ジャンルを切り拓いた。 上野千鶴子さん」「いやらしい言葉にちょっと疼きました。みんな心の中では恋に溺れたいと思っているのだから。76歳-女性」など、帯に宣伝コピーが溢れている。
私の読後感は、それほどの衝撃でもなかったが。
確かに、70という女性の主人公が繰り広げる性愛や、それを自ら選択していくことなどは、これまでの老人像とは大きく異なるだろうし、それはそれで「飛躍」「冒険」だとしてもいいのかもしれない。
ただ、この齢に近い私としては、性差はあるにせよ、この小説の設定に近く、似たように生きている女性が山ほどいるだけに、「やっと現実に追いた小説が現れた」くらいかなとも。
死んだ父を5年も追い越した今でさえ、私は枯れていない。それは、厄介なものだが、また生きているという証でもある。
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