息苦しい世の中で 自由に語り合える空間を

自由でも民主でもない この日本を もっともっとよりよく変えていくことができるように たくさんの知恵を語りましょう。

久しぶりに泣いた 「平場の月」

2019年06月25日 22時11分26秒 | こんな本を読みました
朝倉かすみという作家は、聞いたことはなかっただけに嬉しいかぎり。
「平場の月」朝倉かすみ

山本周五郎賞をとった作品だと知り、ミーハー的に購入。

心理描写が繊細で、心地よい。
ストーリーは出すのが憚れるが、死と恋愛、私がたくさん生き、くぐり抜けたことと重ねてしまい、泣けて泣けて仕方がなかった。
1960年生まれ。私より年下である。

俗的に読む。新宿二丁目で私に世間を教え、いつの間にか私たちの前から姿を消して、静かに亡くなっていた、しのぶさんを、一緒に世話になり、先に逝ってしまった先輩を、ずっと思いだし、後悔し、感謝しながら、ずっとずっと泣いていた。
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絵に描いたような

2019年06月25日 21時41分26秒 | 教育を考える
モチベーションが上がらない。
ようやく校長と面談。まあ定例の面接だから、まだ彼とはインフォーマルには話したことはないとなるが。
私が、教師になって、未来の学校像を描いていたころ。当時失望した現場のアカデミックのなさは、払拭され、教育論議は、あちらこちらで繰り広げられ、夕方は、みな教材研究に励み、子どもたちは、互いに教え、教えられ、学校自体は原則「なんでもあり」、ルールはその都度、みんなで考え決めていく。みんなで同じことを考え
、行うことよりも、個性が尊重される。合点のいかないものには黙っていない。批判的な思考も、育てていく重要な要素だ。職員も、従順は軽蔑され、労働者として、また主権者としての資質を磨く。
もちろん、理不尽なことに対しては連帯して怒り、行動することも辞さない。

それがどうだ。
何一つ善くなりはしないではないか。

笑ってしまうのは、私の在職のあいだに、国が、都が目論んできた、上意下達の学校体系、もの言わぬ教員、従順と同調とを求められる子ども。全く馬鹿げた「進化」ぶりだ。
忙しいからと、会議は回数が減らされ、中身は伝達だけ。教育論議など、一欠片もない。だからといって、教材研究など、ほとんどできる時間も保障されない。指導技術が教材研究だと勘違いしている教員も出てきた。

校長面談で、40分ほど会話する。
この学校体系にするために、国が、都が目論んできた教師像。あまりにも彼が見事に体現していることに驚き、嗤い、そして底無しに哀しかった。
安心と安全、服務には厳格に。
彼の背骨である。
それ以外の中身ある言葉は、記憶に薄い。
夢がないなあ、ロボットと同じだなあ、葛藤はないのだろうか。そんな感慨がよぎる。

子どもと、わいわいガヤガヤしながら学ぶのは楽しい。
しかし、学校の中にあって、同調と多忙の日常と対峙することが、アレルギーの反応のように耐え難くなってきた。

長年勤めて、こんなのかよ!

そんなことを心の中で叫んでいる毎日だ。
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職場新聞を復活!

2019年06月03日 17時24分23秒 | 言葉の勘違い
最近、落ち込んだ記事しか書いてないのを、痛く反省。
組合の職場新聞を復活発行した。
前任校でも出していたが、今いる学校では初めてのことだ。
まあ、学校には組合員が私しかいないから、全くの私家版。文責は私個人に近い「言いたい放題」となる。(笑)
今回は、復活の挨拶。長年、出張のさいの休憩時間がようやくとれるようになり、四時に解放されることになった旨を書く。
次号は、残業について。給特法の問題点について書こうと思う。
書きたいことは山ほどある。
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真摯に取り組んでいる そんな劇団の「ひまわりの見た夢」

2019年06月01日 23時18分04秒 | 素人の劇評
「ひまわりの見た夢」雀組ホエールズ シアターグリーン BASE THEATER

ひとつの家庭内に、加害と被害とが同居するという、非常にデリケートな問題を、劇としてていねいに創りあげたという印象です。台本もそうですが、役者さんが、それぞれの「読み込み」を深めているようで、みなさん好演であったことも、いっそう充実させた劇となっていたように思えました。見はじめたときは、「どう終末を迎えるのか」と心配していましたが、登場人物1人ひとりに光を与えてくれました。重苦しいもの一辺倒にさせなかったことに安堵。すてきな劇をありがとうございました。
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