正さん日記

世の中思いにつれて

塩谷立氏の再審査請求棄却、離党勧告が確定。人身御供の感じ拭えず

2024-04-17 15:18:00 | 政治

 自民党のキックバック問題で処分が決まったが、その中で罰則規定中2番目に重い離党勧告を、前安倍派参議院事務総長の世耕弘成氏と前座長の塩谷立氏が受けた。

 これに対し、世耕氏はどう言う分けかあっさり享受したが、塩谷氏は処分に納得せず、処分を決めた党紀委員会に再審査を求めた。

 しかし、再審査は認められず塩谷氏の離党勧告処分は決まった。世耕氏は処分後即座に離党したが、塩谷氏も離党しなければならない立場に置かれた。

 世耕氏は、衆議院に鞍替えする意向を持っており、元々、地元和歌山では選挙に強いとされている。これに対し塩谷氏は、浜松の静岡8区では敗退、辛うじて比例代表東海地選挙区で生き残った身だ。

 これで塩谷氏は、離党しなければならないが、次期衆議院選挙に立候補する場合は恐らく無所属で出ることになり年齢も73歳と高齢でかなり厳しい選挙戦を覚悟しなければならない。

 確かに、今回の自民党処分で塩谷氏は「人身御供」にされた感じがする。座長の地位に居たと言っても実権はいわゆる安倍派5人衆が握っていて塩谷氏は言っては悪いが名ばかりの座長だった筈だ。

 その5人衆の中でも処分の軽重があったし、塩谷氏の25年間で239万円に対し、5年間で2728万円と安倍派で最もキックバックの多かった羽生田光一氏はまったくお構いなしだ。

 また、自民党内で5年間6533万円と最もキックバックの多かった二階俊博氏は、次期選挙に出ないという理由でお構いなし、事務所が捜査を受けた岸田派の会長岸田文雄首相も自ら処分を逃れた。

 今回の自民党内の処分対象は安倍・二階両派の議員ら85人だったが、5年間のキックバック500万円以内の46人は処分なしの注意に止まり39人となった。

 今回の自民党のキックバック処分は、総じて基準があいまいな不公平感極まりなく、何やら塩谷氏の言い分は分かるような気がする。「関連:4月5日

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする