平成も今日明日で終わりとなり、明後日から令和になる。明日は、現天皇が退位し、明後日5月1日に皇太子が新天皇へ即位する。
生前退位は202年前の光格天皇以来のことで、明日の退位式は古式豊かに行われる。また、新天皇の即位についても、現天皇の即位の時と同じ形で執り行われるようだ。
これらの儀式については、ほとんどがテレビ報道されると思うので、国民は、明日、明後日は歴史的な時の代わりをお茶の間で見ることができるだろう。
もっとも、天皇の退位にしても即位にしても、大方は天皇家の神道由来に則って行われるが、国事行為部分については、憲法論から言うと問題なしとは言えないようだが、その辺は、象徴天皇を国民の多くが敬愛しているという観点から、余りうるさく言わないのが平和だろう。
さて、そんな国としての大イベントを挟んで、10連休は、今日で3日目に入った。
メディアは、交通機関の動きを中心に、この期間、民族の大移動のような報道ぶりだが、実際には、大方の国民は家でのんびり過ごすか、外出するとしても、ほんの近場でお茶を濁す人の方が圧倒的に多いようだ。
これは、近場なのか、遠方からはるばる来たのかは定かではないが、静岡県裾野市山間にあるサワリパークに向かう自動車で、御殿場から裾野に掛ける富士山ろくの道路は大渋滞になった。
毎年、4月29日昭和の日は、富士山植樹活動を行うため、裾野市の浅木塚まで市のバスで向かうが、普通なら1時間弱で行けるのに、今朝は、その倍の2時間以上かかった。
従って、10時から行う予定の開会式が大幅に遅れてしまった。それでも、午後から雨が降りそうな予報のため、急ぎ植樹を済ませ、そそくさとバスは出発地に向かったが、もう、午後2時になろうとしているのに、朝来た道路は、さらに長蛇の渋滞が続いていた。
こんな状況から、果たして、明るい内にサワリパークへ入れるのか。帰りはいったい何時になるのだろうか。と何日も前から楽しみにしていたであろう子供たちのことを思うと、可哀そうな気持ちになってしまう。
渋滞にあった人達は、覚悟の上で車を走らせてきたと思うが、中には、想定外の人も多くいたのではなかろうか。