日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

第68世御法主日如上人猊下御指南(R5.3)

2023-04-04 | 日如上人御指南

 

令和5年3月度広布唱題会の砌

於 総本山客殿  

(大日蓮 令和5年4月号 第926号 転載)

(大白法 令和5年3月16日 第1097号 転載)

 本日は、皆様にはコロナ禍のなか、三月度の広布唱題会に出席をされ、まことに御苦労さまでございます。
 さて『南条兵衛七郎殿御書』を拝しますと、
「いかなる大善をつくり、法華経を千万部書写し、一念三千の観道を得たる人なりとも、法華経のかたきをだにもせめざれば得道ありがたし」(御書322)
と仰せであります。
 すなわち、この御文は「たとえ、いかに勝れた善根功徳を積み、法華経を千万部も書写し、法華経の肝要たる一念三千の法門を究めたという人であっても、法華経の敵、つまり謗法をそのまま放置して破折をしなければ、成仏することはできない」と仰せられているのであります。
 したがって、一応、勤行にも励み、教学も学び、仏法のことはよく知っているという人もいます。しかし、いくら教学を学んでいると言っても、邪義邪宗の謗法をそのままにして、折伏をしなければ、成仏はできないとの厳しい仰せであります。
 それはあたかも、
「朝につか(仕)ふる人の十年二十年の奉公あれども、君の敵をし(知)りながら奏(そう)しもせず、私にもあだ(怨)まずば、奉公皆う(失)せて還(かえ)ってとが(咎)に行なはれんが如し」(御書323)
と仰せのように、朝廷に仕えている人が、十年、二十年と長年にわたって奉公してきても、主君の敵を知りながら、上にも報告せず、その敵を憎みもせず、責めなければ、奉公の功績も皆、消えてしまい、かえって罪に問われるようなものであると仰せられているのであります。
 いずこの世界にあっても、悪人を放置しておけば、その組織は内側から破壊されてしまいます。また、そうした悪がはびこることを黙って許しておくことも、大きな罪であります。
 すなわち、私どもの信心においては、悪しき謗法をそのまま放置しておくことは、謗法厳誡の宗是からいっても適正ではありません。また、謗法を黙認しておくことは、必ず禍根を残すことになります。
 私どもの信心において大事なことは、自行化他にわたる信心であります。自行化他にわたる正しい信心の道に連なってこそ、初めて成仏をかなえることができるのでありますから、私どもは受持正行・折伏正規の宗是をしっかり守り、信心に励んでいくことが肝要であります。
 されば皆様方には、いよいよ強盛に唱題に励み、講中一結・異体同心して折伏を行じ、もって一天広布を目指して精進されますよう心からお祈りし、はなはだ粗略ながら、一言もって本日の挨拶といたします。

日如上人猊下御指南目録(R4~)

 

日如上人猊下御指南目録(H27~R3)

 

日如上人猊下御指南目録(H18~26)

 

 

御法主日如上人猊下過去の御指南 

 

日蓮正宗公式HP  

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日蓮正宗教学研鑽所  

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大日蓮出版   

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青年僧侶邪義破折班 

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日蓮当身の大事「観心本尊抄」

2023-04-04 | 御住職指導

正林寺御住職指導(R5.4月 第231号)

 御法主日如上人猊下は「宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年 慶祝記念総会の砌」に、
「『立正安国論』の正意に照らせば、正報たる我ら衆生が一切の謗法を捨てて、実乗の一善たる三大秘法の随一、本門の本尊に帰依すれば、その不可思議、広大無辺なる妙法の力用によって、それが個から全体へ、衆生世間に及び、社会を浄化し、やがて依報たる国土世間をも変革し、仏国土と化していくのであります。」(大日蓮 第926号 R5.4)
と御指南あそばされました。一切の謗法を捨てて、一往付文である「日蓮当身の大事」、つまり再往元意において三大秘法の随一、本門戒壇の大御本尊への帰依により、仏国土実現があると拝信申し上げます。

 その「日蓮当身の大事」とは『観心本尊抄』のことであります。
 宗祖日蓮大聖人は『観心本尊抄副状』に、
「観心の法門少々之を註し、太田殿・教信御房等に奉る。此の事日蓮当身の大事なり」(御書662)
と御指南であります。さらに、
「此の書は難多く答へ少なし、未聞(みもん)の事なれば人の耳目(じもく)之を驚動(きょうどう)すべきか」(御書662)
と、難信難解のために「血脈の次第 日蓮日興」(御書1675)との唯授一人血脈の極理師伝を重んじた拝し方により、以信得入のもとに難少なく答え多しへと本未有善の目が開かれます。そのため同時に『開目抄』を拝することも必要となります。極理の師伝の上から正しく拝することにより「師弟共に霊山浄土に詣(もう)でて、三仏の顔貌(げんみょう)を拝見」し奉ることが叶います。まさに「末法万年尽未来際」への仏国土実現につながります。
 また自行化他にわたる信心が大切であります。御法主日如上人猊下は、
「『南条兵衛七郎殿御書』を拝しますと、
『いかなる大善をつくり、法華経を千万部書写し、一念三千の観道を得たる人なりとも、法華経のかたきをだにもせめざれば得道ありがたし』(御書322)
と仰せであります。
 すなわち、この御文は『たとえ、いかに勝れた善根功徳を積み、法華経を千万部も書写し、法華経の肝要たる一念三千の法門を究めたという人であっても、法華経の敵、つまり謗法をそのまま放置して破折をしなければ、成仏することはできない』と仰せられているのであります。
 したがって、一応、勤行にも励み、教学も学び、仏法のことはよく知っているという人もいます。しかし、いくら教学を学んでいると言っても、邪義邪宗の謗法をそのままにして、折伏をしなければ、成仏はできないとの厳しい仰せであります。」(大日蓮 第926号 R5.4)
と御指南あそばされております。『観心本尊抄』を拝する上では、「一念三千の観道を得たる人なりとも、法華経のかたきをだにもせめざれば得道ありがたし」との御書を心肝に染めることが大事です。

 『観心本尊抄』は文永十(1273)年の4月25日に、『観心本尊抄副状』は4月26日に述作あそばされました。今(2023)から約750年前、大聖人は「日蓮当身の大事」である『観心本尊抄』を宗旨建立(1253年 立教開宗)から約20年後の重なる月にお認めあそばされました。
 今月は宗旨建立会が奉修されます。「日蓮当身の大事」である『観心本尊抄』が御述作なされた事蹟を心肝に染める大事な立宗会になります。

 さて、『観心本尊抄』は、人本尊開顕の書である『開目抄』と並んで法本尊開顕の書として、一念三千、受持即観心、五重三段等の重要御法門が説示され、久遠元初自受用身たる宗祖大聖人御建立の人法一箇の御本尊が末法下種の正体にして、一切衆生成仏のための観心の本尊であることを御教示あそばされた最重要御書であります。
 『観心本尊抄』の題名は略称であり、『如来滅後五五百歳始観心本尊抄』が題名であります。「にょらいめつごごごひゃくさいにはじむかんじんのほんぞんしょう」と読みます。大聖人御歳52の時、一往、富木常忍を対告衆に重要御書の厳護の上から与えられた御書であります。再往は、末法万年尽未来際へと一切衆生教化のため己証の内証境界を信の一字で覚知して師弟共に霊山浄土へ詣でることが叶うようにと、願いが込められた御書であると拝します。

 「日蓮当身の大事」は「身に当たっての大事である」ということで、難信難解・甚深微妙の重大な意義を御指南であります。重々大事の御法門であり、大聖人から唯授一人の相伝により大聖人の仏法の法体を受けられた日興上人およびその門流にのみ、『観心本尊抄』一巻の御真意を正しく拝し、伝承されています。まさに己証の内証境界であります。つまり、本門戒壇の大御本尊の御事と拝し奉ります。
 『観心本尊抄』は、さらに『本尊抄』(※以下表記)とも略称され、内容も大事でありますが、題号がまた大事であります。題号を正しく拝することにより、内容を正しく拝することができます。題号の拝し方、読み方を間違えれば、内容も間違ってしまいます。内容に間違った見方があれば、また題号の見方も間違ってきます。
 題号の読み方は「如来の滅後五五百歳に始む観心の本尊抄」と拝読することが、『本尊抄』一巻の趣意を最も正しく教示された読み方であります。特に「観心の本尊」の「の」の一字に、観心の対象となる御本尊は釈尊仏法の教相に属する本尊ではない意味から「観心の本尊」と読む意味が「富士の立義日蓮正宗にはあります。

 『本尊抄』の冒頭では、天台大師の「摩訶止観第五」を銘記され、一念三千の名目が明かされます。大聖人は『本尊抄』に、
「摩訶止観第五に云はく、
 『夫一心に十法界を具す。(中略)介爾も心有れば即ち三千を具す。乃至所以に称して不可思議境と為す意此に在り』等云云」(御書644)
と御指南であります。妙楽大師は止観以外の玄義や文句に一念三千の名目が明かされていないことを「妙楽云はく『明かさず』と」(御書644)明言されています。止観第五の他、一二三四等にも「之無し」と御指南であり、一念三千の名目は、唯一「摩訶止観第五」に説かれております。
 第六十七世日顕上人は、『観心本尊抄講話 第一巻』(P91~117)に「摩訶止観第五」の文意について詳細に御指南あそばされております。特に、『本尊抄』の冒頭に『摩訶止観』の一念三千の文を引かれた付文と元意について、一重深い元意において、
「この文即、末法出現の御本尊の当体、およびそれを信ずる我々末法の衆生の即身成仏の意義を明かされたものであります。」(P117)
と御教示であります。

 では、『本尊抄』の要文を見てまいりましょう。(※前半「観心段」、後半「本尊段」)

「観心段」要文

「観心とは我が己心を観じて十法界を見る、是を観心と云ふなり。譬(たと)へば他人の六根(ろっこん)を見ると雖も、未だ自面(じめん)の六根を見ざれば自具(じぐ)の六根を知らず、明鏡(みょうきょう)に向かふの時始めて自具の六根を見るが如し」(御書646)
 心とはどういうものなのかということを正しく考えなければいけないという御指南であります。まさに正境に縁する「明鏡に向かふの時始めて」、過去遠々劫の罪障は消滅されて六根清浄の功徳を積まさせていただくことが叶う御書と拝します。


「今数(しばしば)他面を見るに但(ただ)人界に限って余界を見ず、自面も亦(また)復(また)是くの如し。如何(いかん)が信心を立てんや。答ふ、数(しばしば)他面を見るに、或時は喜び、或時は瞋(いか)り、或時は平(たい)らかに、或時は貪(むさぼ)り現じ、或時は癡(おろ)か現じ、或時は諂曲(てんごく)なり。瞋るは地獄、貧るは餓鬼、癡かは畜生、諂曲なるは修羅、喜ぶは天、平らかなるは人なり。他面の色法に於ては六道共に之有り、四聖は冥伏(みょうぶく)して現はれざれども委細(いさい)に之を尋(たず)ぬれば之有るべし」(御書647)
と、六道地獄餓鬼畜生修羅)の生命状態と冥伏している声聞縁覚菩薩の四聖について仰せであります。


「末代の凡夫出生(しゅっしょう)して法華経を信ずるは人界に仏界を具足(ぐそく)する故なり」(御書647)
と、末法時代に生まれる法華経である三大秘法の御本尊を信じ題目を唱える人は、人界所具の仏界であり、成仏するとの御指南であります。


「十界互具之(これ)を立つるは石中(せきちゅう)の火、木中(もくちゅう)の花、信じ難(がた)けれども縁に値ひて出生すれば之を信ず。人界所具の仏界は水中の火、火中の水、最も甚(はなは)だ信じ難し」(御書648)
と、十界互具については、理解難が多く答えも少ないため、未聞の事であり人の耳目を驚動するために、譬喩を用いて御教導あそばされております。


「釈尊の因行果徳の二法は妙法蓮華経の五字に具足す。我等此の五字を受持すれば自然(じねん)に彼の因果の功徳を譲り与へたまふ」(御書653)
と、能生・所生の義をわきまえて拝する大事な御指南であります。「釈尊の因行果徳の二法」は所生、一番根本の法「妙法蓮華経の五字」は能生です。妙法蓮華経の五字に釈尊の因行果徳の一切は具わる意になります。さらには受持即観心である「受持に即して観心を明かす」大事な御書であります。受持とは信のことです。

 以上、「観心段」の要文であります。


「本尊段」要文

「今本時の娑婆世界は三災を離れ四劫を出(い)でたる常住の浄土なり。仏既(すで)に過去にも滅せず未来にも生ぜず、所化以て同体なり。此(これ)即ち己心の三千具足、三種の世間なり。迹門十四品には未だ之を説かず、法華経の内に於ても時機未熟の故か」(御書654)
 「法華経本門脱益の本尊を明かす」御文であります。


「此の本門の肝心、南無妙法蓮華経の五字に於ては仏猶(なお)文殊薬王等にも之を付属したまはず、何(いか)に況(いわ)んや其の已外(いげ)をや。但(ただ)地涌千界を召して八品を説いて之を付属したまふ」(御書654)
 「文底下種益の本尊を顕す」ところ、「付嘱の人」を明かされる御指南であります。
 

「其の本尊の為体(ていたらく)、本師の娑婆の上に宝塔空(くう)に居(こ)し、塔中(たっちゅう)の妙法蓮華経の左右に釈迦牟尼仏・多宝仏、釈尊の脇士(きょうじ)上行等の四菩薩、文殊・弥勒等は四菩薩の眷属(けんぞく)として末座に居し、迹化(しゃっけ)・他方の大小の諸菩薩は万民の大地に処(しょ)して雲閣月卿(うんかくげっけい)を見るが如く、十方の諸仏は大地の上に処したまふ。迹仏迹土を表する故なり」(御書654)
 「まさしく遺付の本尊の相貌を明かす」ところであります。末法の衆生のため、釈尊は本門寿量の法を説かれたあと、神力品において地涌の菩薩に妙法の当体を付嘱されました。その法体が御本尊であるという意義を示されると同時に、御本尊の相貌を通じて深い意義が示された文証。

 

「是くの如き本尊は在世五十余年に之(これ)無し、八年の間但八品に限る」(御書654)
 「文底下種本尊の末法出現を結す」ところの「一、在世の希有を示す」御指南に当たります。


「正像二千年の間は小乗の釈尊は迦葉・阿難を脇士と為(な)し、権大乗並びに涅槃・法華経の迹門等の釈尊は文殊・普賢等を以て脇士と為す。此等の仏をば正像に造り画(えが)けども未(いま)だ寿量の仏有(ましま)さず。」(御書654)
 「二、正像未有を示す」文、正法像法の二千年間に、寿量品の仏は本尊として存在しなかったことをお示しであります。

 

「末法に来入して始めて此の仏像出現せしむべきか」(御書654)
 「三、末法出現を結す」る文。末法に出現する人格的意義を示す文証であります。内証の寿量品において示される久遠の本仏の出現。まさに『如来滅後五五百歳始観心本尊抄』の名称に由来する文証と拝します。


「教主(きょうしゅ)を論ずれば始成(しじょう)正覚の仏、本無今有(ほんむこんぬ)の百界千如を説いて已今当(いこんとう)に超過せる随自意(ずいじい)・難信難解(なんしんなんげ)の正法なり」(御書655)
 能説の教主を示し、所説の法体を示し、権実の勝劣を判じられた文証。


「教主を論ずれば始成正覚の釈尊には非(あら)ず。所説の法門も亦天地の如し。十界久遠の上に国土世間(こくどせけん)既(すで)に顕はれ一念三千殆(ほとん)ど竹膜(ちくまく)を隔(へだ)つ。又迹門並びに前四味・無量義経・涅槃経等の三説は悉(ことごと)く随他意(ずいたい)・易信易解(いしんいげ)、本門は三説の外(ほか)の難信難解・随自意なり」(御書655)
 特に「一念三千殆ど竹膜を隔つ」とは、文底の本門から拝した時に、文上の本門と迹門の一念三千は、本迹ともに「竹膜を隔つ」ようにわずかな差になるとの御指南であります。


「本門を以て之を論ずれば、一向に末法の初めを以て正機と為(な)す。所謂(いわゆる)一往之を見る時は久種(くしゅ)を以て下種と為し、大通・前四味・迹門を熟(じゅく)と為して、本門に至って等妙(とうみょう)に登らしむ。再往之を見れば迹門には似(に)ず、本門は序正流通倶(とも)に末法の始めを以て詮と為す。在世の本門と末法の初めは一同に純円なり。但(ただ)し彼は脱、此は種なり。彼は一品二半、此は但題目の五字なり」(御書656)
 「但し彼は脱、此は種なり」と、種脱相対についての御指南であります。明らかに釈尊(彼)の脱益仏法と、日蓮大聖人(此)の下種仏法の違いを示されております。ゆえに釈尊在世の寿量品と、大聖人の三大秘法であり本門戒壇の大御本尊と拝し奉ります。
 『下山御消息』に「教主釈尊より大事なる行者」(御書1159)と。


「所詮(しょせん)迹化(しゃっけ)・他方(たほう)の大菩薩等に我が内証の寿量品を以て授与すべからず。末法の初めは謗法の国にして悪機なる故に之を止(とど)めて、地涌千界(じゆせんがい)の大菩薩を召(め)して寿量品の肝心たる妙法蓮華経の五字を以て閻浮(えんぶ)の衆生に授与せしめたまふ」(御書657)
 「内証の寿量品」との文証は、『本尊抄』だけにある御文です。相伝書以外の御書には見当たりません。そのためどれほど深い意義であるかということを敬虔な姿勢で拝することが大事であります。


「本門の四依は地涌千界、末法の始めに必ず出現すべし。今の『遣使還告』は地涌なり。『是好良薬』とは寿量品の肝要たる名体宗用教(みょうたいしゅうゆうきょう)の南無妙法蓮華経是(これ)なり。此の良薬(ろうやく)をば仏猶(なお)迹化に授与したまはず。何に況んや他方をや」(御書658)
 内証の寿量品の意義から拝すべき非常に大事な御指南であります。


「文殊師利菩薩は東方金色(こんじき)世界の不動仏の弟子、観音は西方無量寿仏(むりょうじゅぶつ)の弟子、薬王菩薩は日月浄明徳仏(じょうみょうとくぶつ)の弟子、普賢菩薩は宝威(ほうい)仏の弟子なり。一往釈尊の行化(ぎょうけ)を扶(たす)けんが為(ため)に娑婆世界に来入(らいにゅう)す。又爾前迹門の菩薩なり、本法所持の人に非(あら)ざれば末法の弘法(ぐほう)に足(た)らざる者か」(御書658)
 文殊師利菩薩等の菩薩衆は、本門の法を持っている菩薩でないことの上から、この菩薩方はどういう所から来て、どういう元があるかを明らかにされた御指南であります。


「地涌千界出現して、本門の釈尊を脇士と為(な)す一閻浮提第一の本尊、此の国に立つべし。月支(がっし)・震旦(しんだん)に末(いま)だ此の本尊有(ましま)さず」(御書661)
 「本門の釈尊を脇士と為す一閻浮提第一の本尊」とは、釈尊を従える究極の本尊、つまり内証の寿量品である本門戒壇の大御本尊の御事と拝し奉ります。
 「一閻浮提第一の本尊」について、第六十七世日顕上人は、
「『一閻浮提第一の本尊』とはすなわち、本門戒壇の大御本尊を指し給うのであります。」(観心本尊抄講話 第五巻 P267)
と御指南であります。


「天晴れぬれば地明らかなり、法華を識る者は世法を得(う)べきか」(御書662)
 再往において深い意義があることを日顕上人は、
「正像にない大地震、大彗星等の出来は、日蓮大聖人が出現あそばされ、大御本尊を顕し給う先兆であると知ることが、法華を真に識り、世法を得ることです。故に、この大法弘通とその大利益によって、天晴地明の世法が現出するとの深意が具わるものと拝します。」(観心本尊抄講話 第五巻 P257)
と御指南であります。
 「本尊段」の結文になります。


「一念三千を識らざる者には仏大慈悲を起こし、五字の内に此の珠(たま)を裹(つつ)み、末代幼稚の頚(くび)に懸(か)けさしめたまふ」(御書662)
 「総結」の文に当たります。一念三千を識らない衆生には、仏は大慈悲を起こし南無妙法蓮華経と唱えるよう末代幼稚の頚に懸けさせて、法華経を持ち奉るより外に遊楽はないことを御指南であると拝します。

 最後に、日顕上人は『観心本尊抄講話』の終了に当たり、
「日蓮正宗の僧俗は、日夜にしっかりとお題目を唱え、罪障消滅、一生成仏の自行化他の功徳を成就しつつ、正法の一閻浮提広宣流布を目標にして、常に折伏修行を忘れないことが最も肝要であり、それがこの『観心本尊抄』を顕し給う宗祖大聖人の御慈悲に応え奉る大道であります。」(第五巻 P292)
と御指南あそばされました。「月々日々に強り給へ」(御書1397)と、日夜にしっかりと題目を唱えて精進いたしましょう。

 

宗祖日蓮大聖人『四条金吾殿御返事』に曰く、
「一切衆生、南無妙法蓮華経と唱ふるより外の遊楽(ゆうらく)なきなり。経に云はく『衆生所遊楽』云云。此の文あに自受法楽(じじゅほうらく)にあらずや。衆生のうちに貴殿もれ給ふべきや。所とは一閻浮提(えんぶだい)なり。日本国は閻浮提の内なり。遊楽とは我等が色心依正ともに一念三千自受用身の仏にあらずや。法華経を持ち奉るより外に遊楽はなし。現世安穏(げんぜあんのん)・後生善処(ごしょうぜんしょ)とは是なり。」(御書991)


令和5年4月度行事予定

2023-04-04 | 正林寺行事予定
月1日(土)午後7時30分、御経日
 
4月2日(日)午前9時、広布唱題会
 
4月2日(日)午後2時、広布推進会(桐生・無量寺
 
4月6~7日 、御霊宝虫払大法会(総本山)
 
4月8日(土)午後7時30分、御逮夜御講
 
4月9日(日)午後1時、御講
 
4月15日(土)午後7時、活動対策会議
 
4月16日(日)慶祝記念総登山(総本山大石寺)
 
4月22日(土)午後7時、役員会(寺報「正林」発送準備)
 
4月23日(日)午後1時、五時間唱題行
 
4月28日(金)午後7時30分、宗旨建立会
 
4月29日(土)午後7時、活動対策会議
 
4月30日(日)午後1時、法話会
 
 

 
寺院に参詣される皆様へ
ご理解・ご協力をお願いいたします。
 
①◆自分の平熱を知りましょう
   ◆マスクを持参してください
   ◆発熱・咳がある方は参詣をご遠慮ください
      ※平熱+1度以上ある場合は、自宅待機でお願いします。
 
②◆3つの密を避けるため、お寺の中は定期的に換気しております
 
③◆参詣人数の調整にご協力ください
   ◆参詣の際には名簿に記入してください
      ※万一感染が起きた場合に、同席していた参詣者に連絡いたします。
 
④◆玄関、受付、ロビー、堂内における人との間隔は、四方を1m程度あけてください
 
⑤◆受付は透明ビニールなどで遮蔽することがあります
 
⑥◆読経・唱題中にも、マスクを着用してください
    
 
※御来寺の際には「新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」に遵守していただきますようご協力をお願いいたします。
今後の感染状況により一段と厳格に対応する場合もございます。
 

 
 
 
 
 

 

一、令和5年の年間方針・『折伏躍動の年

二、令和5年の年間実践テーマ

 ①勤行・唱題の徹底で活動の充実

 ②破邪顕正の折伏で誓願達成

 ③寺院参詣と登山推進で人材育成

 

富士年表(宗祖御在世)

 

富士年表(宗祖滅後)

 

戒壇の大御本尊誹謗の悪書

『日蓮と本尊伝承』を破す

大日蓮転載

 

創価学会員のみなさんへ

 

創価学会員への折伏教本

 

大白法号外
 

 


あなたは創価学会の間違いをどう思いますか?

(破折文書)群馬布教区有志一同

 

時局協議会シリーズ

 

正本堂の御指南に対する
創価学会の『再お伺い書』の問難を破す

平成3年(1991年)12月25日 

  日蓮正宗時局協議会

 

日蓮正宗と戦争責任

時局協議会資料収集班1班

http://monnbutuji.la.coocan.jp/jikyoku/sennjise.html

 

創価学会の偽造本尊義を破す

 

創価学会の仏法破壊の邪難を粉砕す

 

正林寺御住職指導過去ログ集

 

 正林寺法華講員手引書

http://blog.goo.ne.jp/shourinzi1972/

法統相続Q&A

※支部組織の充実強化に活用ください。

 

折伏と育成の心得

発行 日蓮正宗宗務院

 

年回表(御法事)

末寺の年中行事

お天気情報他

日蓮正宗の仏具店

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【本日の御聖訓】(メール配信)

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