日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

第68世御法主日如上人猊下御指南(H24.6)

2012-06-09 | 日如上人御指南

 

平成24年6月度 広布唱題会の砌

 

於 総本山客殿 

 

(大日蓮 平成24年7月号 第797号 転載)

 

 本日は、六月度の広布唱題会に当たり、皆様には多数の御参加、まことに御苦労さまでございます。
 本年も既に六月に入り、いよいよ中盤を迎えましたが、皆様には僧俗一致・異体同心して日夜、折伏誓願達成へ向けて御精進のことと存じます。
 最近の異常気象をはじめ、政局の混乱、経済の不況、頻繁に起きる悲惨な事件や事故など、混沌とした世の中の現状を見るとき、我々は今こそ、一人ひとりが『立正安国論』の御正意を体し、破邪顕正の折伏を実践し、もって平成二十七年・三十三年の目標達成へ向けて、僧俗一致して前進していかなければならないと思います。
 さて、法華経譬喩品を拝しますと、
「衆生其の中に没在して、歓喜し遊戯して、覚えず知らず、驚かず怖じず。亦、厭うことを生さず、解脱を求めず。此の三界の火宅に於て、東西に馳走して、大苦に遭うと雖も、以て患と為ず」(法華経151)
とあります。
 これは有名な「三車火宅の譬え」のなかの一節で、「衆生其の中に没在して」とありますのは、この前文に、
「諸の衆生を見るに、生老病死、憂悲苦悩の焼煮する所と為る。亦、五欲財利を以ての故に、種種の苦を受く。又貪著し追求するを以ての故に、現には衆苦を受け、後には地獄、畜生、餓鬼の苦を受く。若し天上に生れ、及び人間に在っては、貧窮困苦、愛別離苦、怨憎会苦、是の如き等の種種の諸苦あり」(法華経151)
と述べられていることを指しております。すなわち、
「多くの人々を見ると、生老病死の憂いと悲哀のなかにあって、心は暗く閉ざされ、貪瞋癡の三毒、すなわち貪り、瞋り、愚かさの三毒の炎によって焼かれ、また種々の欲望から離れられず、苦しみのなかにあって、財と利を求めて欲望に強くつながれているために、現には種々の苦しみを受け、のちには地獄・餓鬼・畜生の三悪道の苦しみを受け、また天界に生まれたとしても、あるいは人間界に生まれたとしても、心はひどく貧しくて、悩み、苦しみ、愛する者と別れなければならない苦しみや、いやな者と出会わなければならない苦しみを受けることになる。人々は、そのような種々の苦しみのなかにあるのに、すっかりおぼれていて、かりそめの楽しみにふけり、恐れを知らず、苦しみから逃れようとせず、三界の火宅にあるのに、遊び戯れて東西に駆け回っているだけで、大苦にあっても、それを患ともしないのである」
と仰せられているのであります。
 たしかにこの御文のように、世の中の多くの人達は、生活苦をはじめ様々な苦しみのなかにあって、初めはそこから脱却しようと思っても、いつの間にか慣れてしまって、苦しみから逃れようとしないのが現状であります。
 『立正安国論』には、
「辛きを蓼葉に習ひ臭きを溷厠に忘る」(御書242)
と仰せであります。
 「辛きを蓼葉に習ひ」とは、蓼葉とは蓼の葉のことで、蓼の葉は辛みがあり、その辛い蓼の葉をいつも食べていると、次第にその辛さを感じなくなってしまうのであります。「習う」というのは、繰り返しやってみて覚えたり、身につけるようにすることで、このようにして、苦しみのなかにいて繰り返し苦しみを積み重ねていくと、いつの間にか自分が苦しんでいることの感覚がなくなってしまうのであります。
 「臭きを溷厠に忘る」とは、溷厠とはかわや、便所のことであります。便所に長くいると臭いことを感じなくなるように、苦しみに慣れてしまうと、先程の蓼の葉と同じように、苦しみを苦しみと思えなくなってしまうものであります。そうして、苦しみのなかで一生を終わってしまうのであります。
 このことは、単に私どもの生活だけのことに限らず、我々の信心の上においても同様であります。
 例えば、長く間違った教えに洗脳されていると、邪を邪と思わず、謗法を謗法と思わず、善いことを聞いても、かえって悪口と思い、間違った指導者を聖人君子のように思い込んでしまい、逆に正しいことを説く人を疑って、悪者のように思い込んでしまうのであります。
 また、我々自身の信心を例にとってみると、例えば仏道修行の根本である朝夕の勤行について、今まで毎朝きちんと勤行していた人でも、一度休み、それがたび重なると、休むことに慣れてしまい、いつの間にか勤行をしなくなってしまうことがあります。つまり、惰性に流されてしまうからであります。
 御講への参詣、御登山、折伏なども全く同様であります。そうして、結局は懈怠謗法を犯すことになってしまうのであります。
 したがって、幸せな人生を歩むためには、信心はもちろん、生活面においても、こうした慣れや惰性から脱却しなければなりません。慣れや惰性から脱却するためには、一念奮起して信心を磨いていく以外に、解決の方法はありません。
 『一生成仏抄』には、
「迷ふ時は衆生と名づけ、悟る時をば仏と名づけたり。譬へば闇鏡も磨きぬれば玉と見ゆるが如し。只今も一念無明の迷心は磨かざる鏡なり。是を磨かば必ず法性真如の明鏡と成るべし。深く信心を発こして、日夜朝暮に又懈らず磨くべし。何様にしてか磨くべき、只南無妙法蓮華経と唱へたてまつるを、是をみがくとは云ふなり」(御書46)
と仰せであります。
 「信心を磨く」、すなわち「無疑曰信」の信心に立って、強盛に南無妙法蓮華経と唱え奉ることによって、大御本尊の広大無辺なる功徳力が顕現され、境智冥合して我らが色心即、真実不変の実相を覚知体現し、あらゆる苦悩を解決することができるのであります。これが信心の大きな功徳であります。
 もちろん、その信心は、あくまで正しい信心でなければなりません。池田創価学会の如き『ニセ本尊』を拝んでいたのでは正しい信心とは言わず、それではけっして功徳はありません。否、むしろ大謗法を犯し、罪を無間に開くことになるのであります。
 されば、私どもは日夜朝暮に題目をしっかりと唱え、その功徳と歓喜をもって折伏を行じ、苦しみのなかから逃れられず苦しんでいる人達、また間違った教えによってだまされ、いつの間にかそれが大きな誤りであることも知らず『ニセ本尊』を拝んでいる人達を、一日でも早く、また一人でも多く、正宗に帰依せしめていくことが肝要であります。
 特に、本年は全支部折伏誓願達成が目標であります。
 そのためにも、本年は早期達成を目指して、僧俗一致・異体同心して折伏を行じ、全支部が晴ればれしく仏祖三宝尊に折伏誓願達成の御報告ができますよう心から念じ、本日の挨拶といたします。

 

御法主日如上人猊下過去の御指南

   

日蓮正宗公式HP

 

大日蓮出版 

http://www.dainichiren.com/


賢人と佞人

2012-06-01 | 御住職指導

 

正林寺御住職指導(H24.6月 第101号) 

 賢人とは、かしこい人であり聖人に次ぐ徳のある人という意味です。佞人とは、心のひねくれた人という意味があります。
 日蓮大聖人は『富木殿御書』に、
「賢人は安きに居て危ふきを欲ひ、佞人は危ふきに居て安きを欲ふ。」(御書1168)
と仰せです。人生にはゆったりと気楽な安心できる安き時があり、その反面、気がかりで心配になり危険に直面するような危うい時があります。大聖人は安き時と危うい時に賢人と佞人とでは心の持ち方に違いがあることを仰せです。特に信心をする自行の目的には、賢人のような賢さを身に付けて、佞人のような危機に直面しても安閑とした気持ちにならないためにあります。
 常に安心できる生活に居ても因縁で一瞬に危うい人生になる可能性があります。

 そのため佞人になることなく賢人であるように心がけた生き方が大切です。信心では毎日当宗の御本尊に向かって勤行唱題をする理由には、賢人の徳となる賢さを身に付け、佞人のひねくれた怠慢な気持ちを改めていくためでもあります。
 「賢人は安きに居て危ふきを欲ひ」との御言葉は、大聖人が『四条金吾殿御返事』に仰せの、
「賢人は八風と申して八つのかぜにをかされぬを賢人と申すなり。利・衰・毀・誉・称・譏・苦・楽なり。」(御書1117)
との安き時でも危うき時でも八風に翻弄されない生き方を御教示と拝します。
 浅はかな凡夫による信心の目的は、安き時の利・誉・称・楽を求めるためであり、危うい時の衰・毀・譏・苦から逃れるために信心するという思いが初発心の時にありますが、「賢人は八風と申して八つのかぜにをかされぬを賢人と申すなり。」との御言葉を身口意の三業に染めた賢人に相応しい徳を具える信心が大事です。

 

宗祖日蓮大聖人『妙密上人御消息』に曰く、
「賢人と申すはよき師より伝へたる人、聖人と申すは師無くして我と覚れる人なり。」(御書967)



平成24年6月度行事予定

2012-06-01 | 正林寺行事予定
◎6月1日(金)午後7時30分、御経日。
 
◎6月2日(土)午後7時30分、座談会。
 
◎6月3日(日)午前9時、広布唱題会。
 
◎6月6日(水)午後7時30分、支部唱題会。
 
◎6月9日(土)午後7時30分、御逮夜御講。
 
◎6月10日(日)午後1時、御報恩御講。

◎6月11日(月)午後7時30分、支部唱題会。

◎6月13日(水)午後7時30分、支部唱題会。

◎6月16日(土)午後7時30分、座談会。

◎6月17日(日)午後2時、婦人部唱題会。

◎6月18日(月)午後7時30分、支部唱題会。 

◎6月20日(水)午後7時、壮年部対象広布推進会(藤岡・最勝寺)。

◎6月23日(土)午後7時、役員・班長会。

◎6月24日(日)午後1時、支部総会。

◎6月25日(月)午後7時30分、支部唱題会。

◎6月27日(水)午後7時30分、支部唱題会。

◎6月30日(土)午後7時30分、座談会。


 

 

 

一、平成二十四年の年間方針・『実行前進の年』

二、平成二十四年の年間実践テーマ

 ①家族そろって勤行・唱題

 ②全講員で折伏実践

 ③新入講者と共に支部総登山

 

戒壇の大御本尊誹謗の悪書

『日蓮と本尊伝承』を破す

大日蓮転載

 
 
 あなたは創価学会の間違いをどう思いますか?

(破折文書)群馬布教区有志一同
 


正林寺法華講員手引書

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法統相続Q&A

※支部組織の充実強化に活用ください。

 

折伏と育成の心得

発行 日蓮正宗宗務院

 

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