日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

第68世御法主日如上人猊下御指南(R2.3)

2020-04-03 | 日如上人御指南

 

令和2年3月度広布唱題会の砌

於 総本山客殿

(大日蓮 令和2年4月号 第890号 転載)

(大白法 令和2年3月16日 第1025号 転載) 

 本日は、三月度の広布唱題会に当たり、皆様には深信の御登山、まことに御苦労さまでございます。
 特に今、日本乃至世界に蔓延しつつある新型コロナウイルス感染症の流行で騒然としている時、私どもは今こそ、改めて『立正安国論』の御聖意を拝し、一致団結・異体同心して、妙法広布へ挺身していかなければならないと思います。
 そもそも『立正安国論』は、今を去る七百六十年前、文応元(一二六〇)年七月十六日、宗祖日蓮大聖人御年三十九歳の時、宿屋左衛門入道を介して時の最高権力者・北条時頼に提出された、国主への諌暁書であります。
 すなわち『立正安国論』は、大聖人が日本国の上下万民が打ち続く天変地夭・飢饉・疫癘ー疫癘とは悪性の流行病のことで、今日の新型コロナウイルス感染症の如きものを言い、これらの疾疫によって重苦に責められ、塗炭の苦しみに喘いでいる悲惨なる状況を深く憂えられ、この惨状を救わんとして、末法の御本仏としての大慈大悲をもって、北条時頼ならびに万民をお諌めあそばされたところの折伏諌暁書であり、国家の興亡治乱を透視し、兼知し給う明鏡にして、過去・現在・未来の三世を照らして曇りなく、まさしく、
「白楽天が楽府にも越へ、仏の未来記にもをとら」(御書1055)
ざる書であります。
 そのなかで、大聖人はたび重なる災難を防ぎ、仏国土を建設するためには、
「汝早く信仰の寸心を改めて速やかに実乗の一善に帰せよ。然れば則ち三界は皆仏国なり」(同250)
と仰せられて、一刻も早く謗法の念慮を断たち、「実乗の一善」に帰することが、国を安んずるためには最も大事であると仰せられているのであります。
 「実乗の一善」とは、大聖人の元意は文上の法華経ではなく、法華経本門寿量品文底独一本門の妙法蓮華経にして、三大秘法の随一、本門の本尊のことであります。すなわち「実乗の一善に帰せよ」とは「立正」と同意でありまして、万民一同が謗法の念慮を断ち、三大秘法の大御本尊に帰依することが、国土を安んずる絶対不可欠な要件であることを示されているのであります。
 されば、大聖人は『諸経と法華経と難易の事』に、
「仏法やうやく顛倒しければ世間も又濁乱せり。仏法は体のごとし、世間はかげのごとし。体曲がれば影なゝめなり」(同1469)
と仰せであります。
 すなわち、この御金言の通り、天変地夭を含め、世の中が混乱する原因は一にかかって仏法の乱れ、つまり正法を信ぜず、悪法を信じているが故であります。よって、悪法を信ずれば人心が乱れ、人心が乱れれば国土世間にまで大きな影響を及ぼすことになるのであります。
 故に、大聖人は『瑞相御書』に、
「夫十方は依報なり、衆生は正報なり。依報は影のごとし、正報は体のごとし」(同918)
と仰せであります。
 すなわち、仏法においては依正不二の原理が説かれ、主体たる正報とその依りどころたる依報とが一体不二の関係にあることを明かされているのであります。よって、正報たる我ら衆生のあらゆる用きが、そのまま依報たる国土世間へ大きく影響を及ぼすのであります。
 『瑞相御書』には、
「人の眼耳等驚そうすれば天変あり。人の心をうごかせば地動す」(同919)
と仰せられ、また、
「人の悦び多々なれば、天に吉瑞をあらはし、地に帝釈の動あり。人の悪心盛んなれば、天に凶変、地に凶夭出来す」(同920)
と仰せられているのであります。
 この依正不二の原理は、透徹された仏様の智慧であり、三世十方、すなわち無限の時間と空間を通覧せられて明かされた御本仏の知見であります。したがって、妙法に照らして示されたこの依正不二の大原則を無視して、今日の如き混迷を極める惨状を救い、真の解決を図ることはできないのであります。
 すなわち『立正安国論』の正意に照らせば、正報たる我ら衆生が一切の謗法を捨てて、実乗の一善たる三大秘法の随一、本門の本尊に帰依すれば、その不可思議広大無辺なる妙法の力用によって、我ら衆生の一人ひとりの生命が浄化され、それが他から全体へ、衆生世間に及び、社会を浄化し、やがて依報たる国土世間をも変革し、仏国土と化していくのであります。
 反対に、我ら衆生の生命が悪法によって濁れば、その濁りが国中に充満し、依報たる国土の上に様々な変化を現じ、天変地夭となって現れるのであります。
 これが『立正安国論』に示された原理であり、この原理を体して、真の世界平和と仏国土実現のため、挺身していくのが我ら本宗僧俗の大事な使命であります。ここに今日、我々が法華講員八十万人体勢構築の達成へ向けて、全力を傾注していかなければならない大事な意義が存しているのであります。
 『立正安国論』の末文には、
「唯我が信ずるのみに非ず、又他の誤りをも誡めんのみ」(同250)
と仰せであります。
 宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年の大佳節まで、いよいよあと一年。私ども一人ひとりがこの御金言を胸に、混迷を極める末法濁悪の世の中を浄化し、一人ひとりの幸せはもとより、全人類の幸せと真の仏国土実現を目指して、謗法を破折し、折伏を行じていくことが、今、なすべき最も大切なことであることを心肝に染め、誓願達成へ向けて、さらなる大前進をされますよう心からお祈りするものであります。
 そして、必ずや全支部が折伏誓願を達成し、もって仏祖三宝尊の御宝前に晴れて御報告できますよう心から願い、本日の挨拶といたします。

 

日如上人猊下御指南目録(H27~)

 

日如上人猊下御指南目録(H18~26)

 

 

御法主日如上人猊下過去の御指南

 

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題目には二つの意味がある

2020-04-03 | 御住職指導

正林寺御住職指導(R2.4月 第195号)  

 

 権教謗法のみ多き権実雑乱の世の中では、題目の南無妙法蓮華経は知っていても、二つの意味があることを理解している人は、爪上の土のように稀であります。
 宗祖日蓮大聖人は『三大秘法稟承事』に、
「題目とは二意有り。所謂正像と末法となり。」(御書1594)
と仰せであります。
 仏法を弘める過程には、釈尊滅後、三時(正法像法末法)弘教の次第があり、正像時代の題目と末法時代の題目があります。
 正法と像法の題目は、自身の成仏を目的とした自行のためだけに唱える題目であります。これを理行の題目といいます。
 末法は、自身の成仏である自行と、自分以外に他人の成仏を願って、その人も唱えるように勧める化他の両面にわたる題目となります。
 つまり、末法時代の現在、修行として唱えるべき題目とは、自行化他にわたります。
 ゆえに大聖人は『三大秘法稟承事』に、
「末法に入って今日蓮が唱ふる所の題目は前代に異なり、自行化他に亘りて南無妙法蓮華経なり。」(御書1594)
と仰せであります。
 具体的な自行は、自身が仏道を成就するための修行ですが、三大秘法の御本尊への勤行唱題になります。
 化他行は、他者を教化することをいい、折伏や育成になります。

 自行化他にわたり唱える題目には、四弘誓願を意識することが大切であります。四弘誓願とは、大聖人が『三世諸仏総勘文教相廃立』に、
「四弘とは、衆生の無辺(むへん)なるを度せんと誓願し、煩悩(ぼんのう)の無辺なるを断ぜんと誓願し、法門の無尽(むじん)なるを知らんと誓願し、無上菩提を証せんと誓願す。此を四弘と云ふ。」(御書1409)
と仰せであります。

 自行の誓願について

①煩悩無辺(数)誓願断
 我が身のすべての煩悩を断じ尽くそうと誓う、煩悩即菩提・生死即涅槃を誓願すること。つまり、無始以来過去遠々劫の罪障を消滅するための誓願。仏性を顕現するために必要な誓願でもあります。

②法門無尽誓願知
 仏の教えである日蓮大聖人の教え、その教えの極理を師伝している御法主上人猊下の御指南をすべて学び、知ろうと誓い、御報恩御講参詣や総本山の登山で法話を聴聞させていただき教学力を身に付けること。さらに、大日蓮・大白法・妙教・寺報などを読むことで信行の向上につながる。

③仏道無上誓願成
 最上の仏道である勤行唱題を御本尊に修し悟りを成就しようと誓うこと。つまり、煩悩無辺(数)誓願断・法門無尽誓願知・衆生無辺誓願度の成就を実現するための大切な誓願。さらに大聖人が『祈祷抄』に、
「法華経をもていのらむ祈りは必ず祈りとなるべし。(中略)必ず法華経の行者の祈りをかな(叶)ふべし。」(御書622)
と仰せである、実現(現証)を成就するための誓願のこと。

 化他行の誓願について

④衆生無辺誓願度
 日蓮正宗の信心を知らずに、悩み苦しみの多い生活に沈んでいる一切衆生をすべて成仏に導こうと誓い、広宣流布を目指す折伏弘教のこと。地涌の菩薩の眷属が誓願する大事な誓願。その心得として「我不愛身命 但惜無上道」「一心欲見仏 不自惜身命」「身軽法重 死身弘法」の精神が大切。

 いずれも誓願の文言が四弘誓願にはあります。つまり折伏誓願の「誓願」には、四弘誓願が含まれています。

 建長五年(一二五三)四月二十八日は大聖人が宗旨を建立された日であり、「衆生無辺誓願度肝要なり」(御書1862)との化他行(折伏)を中心とした題目を唱えられた始まりの日であります。大聖人が外用上行菩薩の立場から四弘誓願でも特に肝要な御振舞を顕示あそばされた重要な日でもあります。
 毎年奉修される宗旨建立会では、自身の化他行(折伏・育成)の在り方を振り返り、血脈付法の御法主上人猊下が御指南される広宣流布について確認する大事な宗門行事になります。
 新型コロナウイルス感染症の影響により、化他行の折伏に制約はありますが、大聖人の御在世当時を御書から拝した時に、疫病が大流行する最中でも折伏を敢行された大慈大悲の御振舞を拝して、御命題達成に向けて精進しましょう。
 大聖人は『中務左衛門尉殿御返事』に、
「疫病は阿闍世王の瘡の如し。彼は仏に非ずんば治し難し。此は法華経に非ずんば除き難し。」(御書1240)
と仰せであります。疫病は良薬である法華経、法華経でも三大秘法の南無妙法蓮華経でなければ、治しがたく除きがたいとの教えであります。このことを心肝に染めて、現実に疫病である新型コロナウイルス感染症という三障四魔と対峙して、化他行の折伏を考えて実行することです。
 まず、連日にわたり日本政府の専門家会議から最新の状況と対策が報告されています。また、その報告をもとに政府をはじめ、各都道府県では具体的な対策が練られ詳細にわたる行動制限等が発令されます。そのことを受けて、総本山から通達があります。
 以上のことを踏まえて、講中では折伏行の活動範囲を細やかに決めることが必要不可欠です。時々刻々と状況が変化するため、信用できる情報源に注視し、臨機応変に柔軟な対応が求められます。衛生面に細心の注意を払い、相手に不快感を与えないように清潔感を心がけましょう。六根清浄の功徳を積ませていただく具体的実践行になります。
 そのためには、常に唱題を心がけて活動することが大切です。現下では収束後、スムーズに折伏行が前進できるよう大事な準備期間でもあります。四弘誓願の上から準備に取り組みましょう。

 収束後、折伏で直面するケースに、世間では題目の南無妙法蓮華経念仏の南無阿弥陀仏は、仏教であるから同じであると思っている人、念仏と般若心経の違いがわからない方に多く接する機会が予測されます。まさに権実雑乱の証左であります。
 同じであると思うことは大きな誤りであり、権実相対から題目の南無妙法蓮華経と念仏の南無阿弥陀仏は、修行として唱えるべき時代に唱えなければ正しいとはいえません。末法時代は念仏ではなく、題目でなければ成仏への功徳とはなりません。
 大聖人は『秋元御書』に、
「法華経を行ずる人の、一口は南無妙法蓮華経、一口は南無阿弥陀仏なんど申すは、飯に糞を雑(まじ)へ沙石(いさご)を入れたるが如し。(中略)三世十方の仏は必ず妙法蓮華経の五字を種として仏に成り給へり。南無阿弥陀仏は仏種にはあらず。」(御書1447)
と、仏種である南無妙法蓮華経と、仏種ではない南無阿弥陀仏を一緒に唱えてはいけないことを仰せであります。末法では題目を唱え、念仏は唱えていけません。まだまだ、この違いがわからない人が多くいるのが現実です。折伏では、題目念仏との違いを教えていくことも大切であります。

 最後に、大聖人の立宗宣言では、題目念仏の違いを明らかに説かれ、末法の一切衆生を救済するための初転法輪でありました。

 

宗祖日蓮大聖人『三大秘法稟承事』に曰く、
「題目とは二意有り。所謂正像と末法となり。正法には天親菩薩・竜樹菩薩、題目を唱へさせ給ひしかども、自行計りにして唱へてさて止(や)みぬ。像法には南岳・天台等は南無妙法蓮華経と唱へ給ひて、自行の為にして広く化他の為に説かず。是理行の題目なり。末法に入って今日蓮が唱ふる所の題目は前代に異なり、自行化他に亘りて南無妙法蓮華経なり。」(御書1594)

 


令和2年4月度行事予定

2020-04-03 | 正林寺行事予定
4月1日(水)午後7時30分、御経日
 
4月4日(土)午後7時、役員会
 
4月5日(日)午前9時、広布唱題会
 
4月11日(土)午後7時30分、御逮夜御講
 
4月12日(日)午後1時、御講
 
4月18日(土)午後7時、役員会
 
4月25日(土)午後7時、役員会
 
4月26日(日)午後1時、五時間唱題行
 
4月28日(火)午後7時30分、宗旨建立会
 
※新型コロナウイルス感染症への対応のため健康に不安のある方、体調の優れない場合は参詣を控えられ、健康と安全を第一に行動することも時として未来の活動につなげるための大切な信心修行となります。参詣に際しまして、手洗いや咳エチケットなどを厳守くださいますよう宜しくお願いいたします。
今後の感染状況により一段と厳格に対応する場合もございます。
 

 

一、令和二年の年間方針・『御命題達成の年

二、令和二年の年間実践テーマ

 ①勤行・唱題で歓喜の実践

 ②異体同心の折伏で広布へ前進

 ③御講と登山の推進で人材育成

 

富士年表(宗祖御在世)

 

富士年表(宗祖滅後)

 

戒壇の大御本尊誹謗の悪書

『日蓮と本尊伝承』を破す

大日蓮転載

 

創価学会員のみなさんへ

 

創価学会員への折伏教本

 

大白法号外
 

 


あなたは創価学会の間違いをどう思いますか?

(破折文書)群馬布教区有志一同

 

時局協議会シリーズ

 

正本堂の御指南に対する
創価学会の『再お伺い書』の問難を破す

平成3年(1991年)12月25日 

  日蓮正宗時局協議会

 

日蓮正宗と戦争責任

時局協議会資料収集班1班

http://monnbutuji.la.coocan.jp/jikyoku/sennjise.html

 

創価学会の偽造本尊義を破す

 

創価学会の仏法破壊の邪難を粉砕す

 

 

正林寺法華講員手引書

http://blog.goo.ne.jp/shourinzi1972/

法統相続Q&A

※支部組織の充実強化に活用ください。

 

折伏と育成の心得

発行 日蓮正宗宗務院

 

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