人類は地球上のいたるところに住んでいます。
赤道直下の熱帯地方から北極に近い極寒の地まで。
長い年月をかけて適応していったとはいえ、その生命力は驚くべきものがある。
さてロシアや中国、北米や北欧には多数の少数民族が住んでいます。
代表的な民族にはアイヌ、イヌイット、サーミ、ウィルタなどがあります。
これらの民族を総称して北方少数民族と言いますが、
ここは日本で唯一のこれらの民族を対象とした博物館です。
とにかく自然条件が厳しいところに住む民族なのでその生活は多様です。
当たり前ですが衣食住、全てにわたり住んでいる土地に合った生活をしています。
その生活の知恵にはとにかく驚かされます。
野生動物や魚の皮を使った衣類や靴、生活道具、あるいは食の多様性、
寒さをしのぐ住居の工夫など、ここの展示は見ていて飽きません。
「イグルー」は雪や氷で作った住居ですが、こんなもので住めるのかと思う。
館内の各コーナーには数分にまとめた映像が設置されています。
私のように館内を詳細に見る者にとってはこの長さの映像は非常に助かる。
長々とした映像を何本も見せられるのは正直辛いものがあります(それでも見ますが)。
そういう面でもここの展示は好感が持てます。
簡潔にわかりやすく見せることは大事。
最後に、各民族衣装が美しいですし生活道具などのデザインも面白い。
やはりこういう文化は残さないといけないなと思います。
*北方民族博物館
住 所:網走市字潮見309-1
開館時間:7月から9月・9:00~17:00、10月から6月・9:30~16:30
入 館 料:一般450円、大・高生150円、小中生、65歳以上は無料
休 館 日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、他臨時休館などあり