奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

2泊4日、関東あちこち訪問記 … 葛飾区郷土と天文の博物館(上)

2013-07-07 06:14:17 | 道外の博物館
21日





区立の総合博物館です。
常設展示は郷土展示室と天文展示室、他にプラネタリウムや天体観測室などがあります。





私は郷土展示室を見学しました。

まずは葛飾区が立地している東京低地や考古の話は私でも理解できる。
そこから先、「大嶋郷の時代」というコーナーで道産子の私は一時思考停止になります。

そこで解説されているのは正倉院に残るいわゆる「養老戸籍」から当時の生活を偲ぶもの。
正式名称は『養老五年下総国葛飾郡大嶋郷戸籍』、それは721年の文献であるという。

北海道では普通、文献に生活の様子が残る人物の歴史はだいたい明治時代以降のもの。
それがいきなり721年のこの地方の生活といわれても理解できない。

考えてみれば南千住にある「すさのお神社」の創建は795年といいますから、
それ以上昔の文献があり当時の生活がわかるというのも当たり前の話しではあります。
それが頭でわかっていても感覚が付いていかない、北海道民の性が悲しい。

そして「葛西城の時代」というコーナーでは東京のお城は江戸城だけではないとわかる。
その葛西城は戦国時代にいろいろな攻防があったらしい。

当たり前ですが、戦国時代は有名な合戦場だけで戦いが行われたわけではない。

さて、良くも悪くも葛飾区を規定するのは、水です。

大小河川によってもたらされた水の恵み。
農業、舟運、染色工業、糞尿の運搬船(葛西船)などどれも興味深いものでした。

もちろん洪水などの災害がありましたし治水のため河川改修も行われました。
東京低地という立地が織り成す歴史の奥深さを感じることができる博物館です。

最後に、映像展示が多かったのが印象に残ります。

私のような、一言では地域を理解できないよそ者にも事情が理解できる映像は有益。
やはり映像の力は大きい。



*葛飾区郷土と天文の博物館

住    所:東京都葛飾区白鳥3-25-1
開館時間:9:00~17:00(金土は~21:00、祝日を除く)
入 館 料:大人100円、小中学生50円、プラネタリウム大人350円、小中学生100円、幼児50円
休 館 日:第2・4火曜日(祝日の場合は翌日)
       25年10月1日~26年4月上旬まで、設備工事のため休館
コメント
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