館長の弥永氏の専門は貨幣経済史(本人談)とのことですが、
その弥永氏のコレクションを展示している私設博物館です。
コレクション数は10万点以上といわれ、
ここにはその一部が公開されているに過ぎません。
博物館は3階建てで1階は鉱物や化石、2階がアイヌ、貨幣関係、
3階が砂金や工芸品などですが各階の展示には脈絡は何もない。
集めたものを並べていったらこうなった、という風情です。
ただしここに並んでいるものは非常に貴重なものが多く、
この世にはここにしかないという1点ものもたくさんあります。
特に鉱物と化石にそういうものが多いと見た。
大学の先生も注目するようなコレクションがたくさんあるそうな。
私が訪問したときは特別展「北海道鳥瞰図展」を2階で開催していました。
というか、これを見るためにここを訪問しました(会期は終っています)。
なので2階の常設展示(アイヌ関係など)は見ていません。
2011年9月に中西出版から「北海道鳥瞰図」が出版されましたが、
それを記念しての特別展です。
著者は弥永芳子氏(ここの館長さんです)、定価は3,990円。
常設展とは別にこういう特別展を開催できることに、
氏のコレクションの奥深さを知ることができます。
というわけで、弥永氏が抱く興味の行く先の幅広さは何としたことか。
鉱物、化石、コハク、アイヌ、砂金、貨幣、金工芸品、ブラキストン、鳥瞰図など。
学問的統一性はないけれども、それだからこそ展示内容が面白い。
難しいことはなし、私設博物館だからそれでいい。
館長のお年は93歳という。
いくつになっても知的好奇心は無限なのです。
*弥永北海道博物館
住 所:札幌市北区北19条西4丁目1‐10
開館時間:9:30~17:00
入 館 料:大人500円、中・高校生300円、小学生200円
休 館 日:月曜日、12月29日~1月3日