奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

JA中札内村、配当金1億円

2011-03-04 05:09:33 | 農業を考える
JA中札内村では、2010年の配当金を過去最高となる1億円支給すると決めた。

少し前にニュースになったのでご存知の方も多いでしょう。

猛暑の影響で小麦などが不作だった中、
枝豆の生産量は前年比2割増の2,800tで過去最高、
生産額は同3割増の5億4700万円だったそうです。

中札内村の枝豆は私も過去にブログに書きました。
  → http://blog.goo.ne.jp/okui-m/e/d9de92b409713e3f0c2a5536971abed4?fm=rss
これを見るとただ豊作だったから利益が出た、と言うだけではないことがわかります。

まずは質のいい枝豆を作るために努力しています。
これは生産者としては当たり前なことなのですが、それがなかなか難しい。

そして加工から販売までJAが直接関わっていること。

北海道の農産物は美味しいことで有名ですが、ただの原料生産基地になっています。

例えば伊勢名物の赤福は、餅は名寄産のもち米を使い小豆は十勝・上川産です。
付加価値をつけて売っているのは伊勢で私たちはその赤福を美味しいと食べている。
原料は安いのに、赤福は高いな。

JA中札内村では原料の生産だけではなく、
加工、販売まで一貫して行うことにより利益の最大化に成功しています。

外部の業者が得ていた利益を内部に取り込んだのですね。
だからこそ枝豆の豊作が、それ以上の利益を生むことになったのです。

JA中札内村が枝豆の生産を開始したのが1983年。
それから長い年月をかけて生産し改良を重ねてブランド化していった。
その長い時間の積み重ねが、1億円の配当になった。

生産するだけならできますが、ブランド化するのは大変な努力をしなければいけません。
その努力を続けそして結果を出したJA中札内村に敬意を表します。
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