奥井みさき、旅の記録と徒然日記

仕事の合間に旅行、旅行の合間に仕事。
フリーライター・奥井みさきの旅日記と、日々思うこと。
札幌からです。

繰り返し囚人のジレンマと、最近の事件

2009-08-13 01:57:01 | つらつら思ったこと
囚人のジレンマは一発勝負ですが、
実社会では次々といろいろな判断をしなければいけません。

相手もあることですから、相手の出方も伺っていかないと…。

AとB、2人の囚人のうちAが黙秘(あるいは否認)し続けてBが自白した場合、Aはより重い罪になるでしょう。
またAは、Bが自白したと知らされれば黙秘し続けることは出来なくなる。
相手の上を行く秘密の暴露をするかもしれない。

最近話題の女優とその夫による薬物事件。

警察への取材や各マスコミ独自の取材から毎日断片的にいろいろな事がニュースになっています。
断片的ではありますが、つなげるとストーリーになっている。

ひとまず事件の真相とかは考えないで両容疑者の立場で考えてみると、
これはまさに繰り返し囚人のジレンマではないか。

夫婦で共犯であるというお互い同じ立場にあるもの同士。

2人別々に取り調べられていて、日々刻々と変わる状況の中でどこまで自白するか。
自白の結果が報道される。

もちろん警察は得た自供をどれだけ相手や報道各社に伝えるか、
そこにはもちろん警察の恣意的な判断も入るでしょう。
また報道各社も知ったことを全て報道しているとは限らない。

“…と供述していることがわかりました”

何気なく報道されているこの言葉から、人間の苦悩が透けて見えます。
コメント
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