なんと言っても今年は、参院選挙での自民党の歴史的敗北とその結果を受けたように安倍前首相の世にもまれな、無責任極まりない政権投げ出しが強烈だった。
国民の怒りを買った「消えた年金問題」は、後を継いだ福田政権にも今なお尾を引っぱっている。局面打開のためと言って安倍前首相の直接の辞任劇となったインド洋での給油問題は、これには福田首相も執念をもつ。ブッシュ米大統領との約束がある。国会再延長の越年だ。「戦争でテロはなくならない」答えはこれだ。空爆を望まず、和平を望むアフガン国民の願いに叶うもの。
さて、私がブログを始めたのが今年の6月。緑の農地が壊されていく、農業がつぶされていく、開発によって無駄な税金が使われていくことへの少なからぬ憤りからである。
ブログで取りあげた京都府南部・城陽市や久御山町である。久御山町では総事業費14億7千万円を使っての新市街地整備事業(まちの駅)である。ジャスコをとりまく大商業地域の計画である。住民が期待し、望んでいる声は聞いたことがない。そればかりか、住民に知らされないまま計画はすすんでいる。まさに住民不在のまちづくりである。
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さもありなん、この事業の目玉とも言うべき交流センター(物産館)に農産物直売所をもってくる予定がもろくも崩れてしまった。議会でも取りあげられたようだが農家の人たちがそこへの移転を嫌がっていることだ。(このブログでもとりあげたが交流センターへの移転では客が来ない、売れない)ことの真相は定かでないが、現在あるジャスコ正面前の駐車場からジャスコ北側に移転することが決まった。ジャスコとの3年契約の期限切れで農家の強い意向であったという。 町長の公約でもあった目玉がとんでしまったのである。まさに骨なしの新市街地整備事業計画である。
土地区画整理事業は、道路づくりにあるというが東西に延長する当てもない19メートルもの幅の道路(早々と町が購入計画のこと)。これこそジャスコのための道路であるといわれても仕方があるまい。
魅力とにぎわいのあるまちの拠点整備をめざすとしているがジャスコ(イオン)中心のまちづくりに変わりはない。最初はもの珍しさもあって一時的なにぎわいをつくるかもしれないが、いずれはそれに飽きていつまでも続かないだろう。
緑を壊し、農地をつぶし、まちを荒廃させる税金の無駄遣いの開発主義である。
その開発であるが妙な?話がある。
今年、都市計画の見直しによって久御山町では3地域が市街化区域に編入された。
その編入された地域に町長の個人財産である約450坪の土地が編入されているのである。地元の新聞に近郊農業を営む高齢の町民から投書が寄せられている。
投書は、「『まちづくりの主役はあくまで住民です』と公言している町長が自らの利益誘導策のひとつとして『町長』という地位と職権を利用して、今回の好機を明らかに個人的利益の誘導として公然と行っている。…営農を血の出るような苦しみで考え抜いても、我々を救ってくれない現状に対して、町長の今回の『やり方』は、卑劣としか言いようがありません。まちづくりが市街化区域だけでしか行い得ないことを盾にして、やり場のない我々の高齢農業従事者の犠牲の上に町長自身、自分の利益だけを優先する『やり方』を目の当たりに今回みて、怒りと情けなさを禁じ得ないのは私だけではありません。 私どもの寄り合いでも『今までは調整区域でほとんど値打ちのなかったあの450坪でも、市街化に変更されたことで億近い土地に化けよった。町長うまいことヤリよった』と専らの噂です」と書かれている。
そう思われても仕方がない。「代々の土地である」と弁明がいかにもおもしろい。本性現るかな。<o:p></o:p>