住民集会であいさつする石野共同代表(8月31日、八幡市)西中道禰宜特別講演する石清水八幡宮・西中道禰宜

 国宝石清水八幡宮をいただく八幡市男山での太陽光発電計画をめぐり、「男山の太陽光発電建設反対実行委員会」(共同代表・石野喜幸)は8月31日、同市の橋本公民館で、石清水八幡宮の西中道禰宜(ねぎ)を特別講演の講師に招き、「太陽光発電反対住民集会」を開催。50数人が参加し、八幡市とともに京都府にも規制条例制定や建設中止を求めていくことを確認しました。

 西禰宜は、「神社として鎮守の森の緑を守るのは当然のこと。積極的に参加するように」との宮司の意向を受けて参加。神道の考えや石清水八幡宮の歴史を概観し、男山が聖なる山とあがめられ、動植物の捕獲・伐採が禁じられてきたため自然景観が保たれたと紹介。(太陽光発電施設は)聖地・男山の尊厳性を損ない、生態系を破壊するのではと問題視しました。

 石野共同代表は、「開発業者とともに下請けの工事会社は、利益を優先し、八幡市だけでなく南山城村でも関連法令を無視しても開発を進めてきた」と厳しく批判。「みなさんが主人公。意見を出し合い、開発を止めるために行動しよう」と呼びかけました。実行委員会メンバーの佐藤長作氏も男山の豊かな自然について報告。男山には1502種の昆虫が生息し、植生も豊かで奈良県春日山の原生林にも匹敵するとのべました。

 計画地麓の住民が災害の不安について発言しました。日本共産党の森下由美府議が府の責任追及の必要性について発言。中村正公、澤村純子両市議が参加しました。