昨日(12月2日)はとてもうれしいことがあった。
近くの公園での出来事。
どうしたことか、元気をなくしたシジュウカラが石塀のうえで、右瞼は閉じまま、息も絶え絶えという感じでじっとして動かない。産毛のような羽根先が、ただただ風にそよぎ、余計に痛ましく思われる。
「どうすることも、できないな」傍らの人が言った。
ドリンクのキャップに誰かが水を入れて持ってきた。足元に置くがもちろん気づく様子もないので、くちばしが水に触れるようにもっていくとブルブルとしておいしそうに、一口飲み込んだ。最後の贈り物…。
と思いきや、小一時間ほどして少し歩き始めた。自分で餌を探そうとして小さな粒を啄ばんで見せる。今度はトントンと歩き始めた。その一瞬、飛んだ。木々のなかへ飛んで行ったのだ。
不死鳥のシジュウカラでした。