今年も残り数時間で、除夜の鐘が鳴る。
カネと言えば、政党助成金。制度実施(1995年~)以来、約6000億円。受け取った政党は実に32の党。そのうち消えた党が24党もあるそうだ。生まれては消え、消えては生まれた。「ところで、俺は何党だと、秘書に聞き」と川柳が懐かしい。来年から、またひとつ消えることが前提の新しい政党が加わるらしい。
国民の税金で政党が運営される。普通に考えてもおかしなことだ。近代政党とはとても言えない。一方で企業からの政治献金だから始末が悪い。カネで政治が歪められる。こんな政治、来年からはきっぱりとやめてほしいものだ。今夜の夢になりそう。
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政党助成金 来年20年目5996億円総額
32党が山分けうち24党消滅
支給目当て 繰り返される離合集散 しんぶん赤旗2013年12月31日
国民の税金を政党に支給する政党助成金制度が来年20年目を迎えます。1995年の制度実施から今年までの19年間の支給総額は5996億1360万円に達しました。その間受け取った政党は32党。うち24党が、助成金を手にすると政策や理念をそっちのけの離合集散を繰り返し、解散・消滅しました。
日本共産党は受け取り拒否
総務省が今年、自民党、民主党、日本維新の会、公明党、みんなの党、生活の党、社民党、新党改革、みどりの風(7月に解散)の9党に支給した政党助成金総額は318億7083万円。国民に消費税増税を迫る自民党の19年間の受け取り額は2716億円にのぼり、支給総額の45・3%を占めます。来年からは、みんなの党からの離党議員で結成した「結いの党」も助成金の山分けに加わろうとしています。
20年目となる2014年度政府予算案には、320億1433万円の政党助成金が計上されています。安倍自公政権は14年度から高校授業料の無償制をやめ所得制限を導入しますが、対象外となる25万人の無償化を続けるのに必要な財源は295億円。政党助成金分を充てればおつりがくるほどです。
日本共産党は、国民の税金を各党が山分けする政党助成金は、憲法が保障する思想・信条の自由に違反する制度だとして一貫して受け取りを拒否し、その廃止を主張しています。