気ままに

大船での気ままな生活日誌

”津軽百年食堂”の風景

2011-05-16 09:12:48 | Weblog

弘前に桜を観に行ったときに、大森一樹監督の映画”津軽百年食堂”の舞台が、桜の弘前であることを知った。モデルとなった食堂も、実際、弘前で百年つづいている大衆食堂”三忠食堂本店”だという。現地で手に入れた弘前のマップには、その食堂を含め、市内の撮影場所がマークされていた。好奇心旺盛な(ミーハーな;汗)ぼくらは、そのいくつかを訪ね、食堂も本店には行かなかったが(少し、中心部から離れたところにあるため)、支店で名物の中華そばを食べたりした。

大森監督は、20年前にも弘前をロケ地にした映画”満月MR.MOONLIGHT”をつくっている。そしてこの映画になるのだが、原作(森沢明夫「津軽百年食堂」)を読んで、物語の舞台となる食堂名が”大森食堂”と自分の名前と同じであることを知り、この映画を弘前でつくる運命みたいなものを感じたらしい。

帰ってから、映画をみてからこの感想文を書こうと思っていたが、残念ながら、東京、神奈川での上映は終わっており、現在は、一番近いところで宇都宮まで行かねばならない。そのうち、鎌倉芸術館で上映されることを願っている(笑)。

公式サイトによると”本作は、東京で暮らす青年・大森陽一が、葛藤を乗り越え、百年続いた津軽の食堂を受け継ぐ重みを受け入れて、四代目となるまでを、初代・大森賢治の人生と重ねて描く心の物語。賢治の魂、その“娘”である祖母の思い、父の覚悟。それぞれの人生を生きたひとりひとりが、それぞれに受け継いで来た味と魂。彼らの心が、そして東京で知り合った七海の生き方や郷里の友人達との触れ合いが、陽一の揺れる気持ちに答えを出してゆく”とある。オリエンタルラジオ(藤森慎吾、中田敦彦)、福田沙紀が主演。

まずぼくらは、お城の東門に近い、三忠分店を訪ねた。写真でみる本店とやや異なる店構えだが、メニューはほぼ同じだ。ぼくは、中華そばとカレーライスのセット、WIFEは中華そばを頼み、カレーライスは半分づつ食べた。さすが、百年の味、昔風な味で、とてもおいしかった。もちろん、中には映画のポスターが貼られていた。

市内にいくつかの支店があり、桜まつりの季節には出店も出すと聞いたので、見つけ出した。映画でも、この出店が現れるらしい。撮影は去年である。桜まつりのシーンでは、先日紹介した、西濠の桜トンネルが出てくるとのことだ。

そして、弘前の街角。伝統を感じさせるお店が、あちら、こちらに。

弘前を舞台した映画といえば、”青い山脈”。5回も制作された名作だ。1949年の原節子、杉葉子、1963年の吉永小百合、芦川いづみ出演、が印象に残る。主題歌も永遠の名曲になった。弘前市立郷土文学館で”青い山脈”展が開催されていたが、時間の関係でパスしてしまった。

弘前という街は知的で文化的レベルが高い印象がある、大森監督の言葉だが、ぼくもそう思う。

青い山脈

【作詞】西條 八十
【作曲】服部 良一

1.若くあかるい 歌声に
  雪崩は消える 花も咲く
  青い山脈 雪割桜
  空のはて
  今日もわれらの 夢を呼ぶ

2.古い上衣よ さようなら
  さみしい夢よ さようなら
  青い山脈 バラ色雲へ
  あこがれの
  旅の乙女に 鳥も啼く

3.雨にぬれてる 焼けあとの
  名も無い花も ふり仰ぐ
  青い山脈 かがやく嶺の
  なつかしさ
  見れば涙が またにじむ

 

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