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大船での気ままな生活日誌

ベルリン ペルガモン博物館 (東ドイツ旅#14)

2013-12-08 09:56:04 | Weblog
さて、次のベルリンの博物館島の訪問先は? はい、ペルガモン博物館です。大英博物館やルーブル博物館を小さくして、ドイツに持ってきたという感じの博物館。これを目当てにこのツアーに参加したという人もいた。その人は、前回、ベルリンに来たときには改修中で入れなかったとのことだった。

館名の由来にもなっている”ペルガモンのゼウス大祭壇”を筆頭とした古代コレクション部門、古代中東部門、それとイスラム美術部門から成っている。それでは、いきなりエース登場と参りましょう。

ペルガモンのゼウス大祭壇。小アジアのペルガモン(現トルコ・イズミール北方)にあったBC2世紀前半の神殿の一部。ペルガモン王国が戦勝記念にゼウスとアテナに感謝を込めて建て、基壇の周囲に”巨人族とオリンポスの神々との戦い”をモチーフにしたレリーフで飾った。1864年、カール・フーマンらが発掘し、ドイツに持ち帰ったもの。それが、ここに再構築されている。まことに見事なものである。

ペルガモンのゼウス大祭壇。幅35m、奥行33m、階段部分の幅20m。


ゼウス大祭壇の彫刻。ヘレニズム藝術の傑作とされている。




ゼウス大祭壇の彫刻 ”巨人アルキュオネウスを抑えるアテナ神”


さて、次は、小アジア西海岸、イオニア文化の中心地、ミレトスの市場北側にあった大理石の門。BC2世紀に建てられ、その後、地震などで修復を繰り返し、10-11世紀には不明となった。20世紀の初め、発掘され、断片しかなかったが、新たなレンガやセメントで繋ぎあわせ、1930年に完成、博物館内に設置した。

ミレトスの市場門


古代メソポタミアで栄えたバビロニア(現イラクのバグダットの南90キロ)、BC575年、都市防衛のために王が建てた。門いは守護神、豊穣神、軍神であるイシュタル女神が祀られた。発掘は1902-1914年に行われ、1930年代に博物館内に復元された。

イシュタル門 青いガラス入りの釉薬を塗って焼いた煉瓦でつくられた。


ライオンの行列道


ムシュフシュ(蛇の頭と胴体に、ライオンの前足と鷲の後ろ足、そして サソリの尻尾を持つ霊獣)



ウマイヤ朝時代の君主の冬の居城として造成された。ウマイヤ朝が滅亡した750年でも未完成だったという。現在のヨルダン・アンマンの南30キロ。

ムシャッタ宮殿


石を彫刻したつくりで、初期のアラベスク文様の好例だそうで、動物も描かれている。



イスラム美術もいっぱい。

アレッポの部屋 1600年頃


旅でも美術館見学でも、実際、観ているときだけではなく、事前に調べている時間、帰ってから、またいろいろ確認したりの調査の時間も楽しいもの。旅行記も長くなっていますが、これも、楽しみのひとつなので許してたもれ。
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