気ままに

大船での気ままな生活日誌

ぶらり冬の京都(4) 建仁寺の風神雷神図屏風と海北友松の襖絵

2014-01-19 08:33:54 | Weblog
建仁寺の正伝永源院で観光バスツアーは終了したが、ぼくらは、さらに、山門をくぐり、本坊大方丈に向かった。ここには俵屋宗達の国宝”風神雷神図屏風”があるし、海北友松の重文の襖絵がいくつもある。半年ほど前、祇園祭のあと見物しているが、そのときは一人だったので、是非、家内にもみせてやりたかった。それに、この3月からトーハクで”栄西と建仁寺”展が開催され、そのメイン展示には、宗達の風神雷神図屏風と海北友松の襖絵”雲竜図”が予定されている。三ヵ月前に下見しておくのも悪くないと思ったのだ(笑)。

トーハクにはもちろん本物がくるが、ここのはキャノン高精細複製品だ。しかし、我々の肉眼の解像力では、ほとんど両者を類別できないから問題はない。小林秀雄が感動のあまりうづくまってしまったゴッホの”烏のいる麦畑”は複製品であったし、小林自身が複製でも感動は十分に伝わる、と別のところで述べている。ぼくもそういう考えに近く、とくに襖絵なんかは、複製であっても、オリジナルなお寺の部屋に納まっている方が感動が伝わる。

前回訪問時にもブログ記事を書いいて、写真は重なる部分も多いが、感動を新たにということで、載せてみた。

さて、本坊に入るとすぐ、この風神雷神図屏風が迎えてくれる。照明が当てられていて、黄金に輝く屏風の中に、右に風神、左に雷神が向かい合っている。


これは、本来の部屋に納められているもの。


そして、海北友松。天文21年(1552)の全山焼失ののち、慶長4年(1599)に再建されたときに制作された。海北友松、67歳頃の作。

重文”雲竜図”。下の”花鳥図”と共に、等伯の松林図屏風と並んで、13世紀に中国から導入して以来の水墨画の和様化の完成とみていいのではないかという専門家もいる。




重文”花鳥図”


重文、”琴棋書画図”


重文”竹林七賢図”


重文”山水図”


たぶん、ほとんどが上野にやってくるのではないか。ここのはコピーだから動きませんが(笑)。同時期に上野と京都で観るのもいいかも。ポスターも貼ってありました。






この先の法堂には、鎌倉にお住まいだった小泉淳作の天井画、双龍図が。すごい迫力。創建800年を記念して平成14年に描かれた。


開山栄西禅師はお茶をひろめたことでも有名。境内に碑もある。小さな茶畑も。


こうして、二日目は終わった。(つづく)




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