おはようございます。
10日ほど前、近くで関健作の写真展ブータンの小さな瞳をみた。作家はJICA青年海外協力隊の体育教師としてブータンの小中学校で3年間教鞭をとった経験があり、現在は、ブータン、チベット文化圏の人々をテーマに活動している。
ブータンの小さな村に暮らす6歳の少女キンレーを何年か追いかけた写真展である。ポスターの可愛らしい少女の写真に惹かれて、つい入ってしまった。家族との食事風景、学校での授業風景、友達とのあそび、また、まるでモデルさんのようにポーズをとる写真等がいくつも並べられている。キンレーの生活を通してブータンのライフスタイルをみつめている。貧しいながらも、明るく生きていく少女の姿を、戦後間もないぼくらの子供時代と重ね合せてみていた。
上野の森美術館でブータン展/幸せに生きるためのヒントが5月21日からはじまるのをそのときに知った。こちらは、日本・ブータン外交関係樹立30周年記念事業として開催される大がかりなもので、ブータン王国の国立博物館等の貴重な所蔵品が展示されているほか、庶民の生活や王室の紹介などもある。ブータンといえば、GNPに対抗して、GNH(Gross Natinal Hapines)、”国民総幸福論”を提唱した国として有名。その幸福論が展示室の各コーナーに短いフレーズで表されている。
第一章がブータン的生活様式。お祭りのお面や着道楽のブータンの人の衣装、生活用品などが展示され、そこだけが撮影可能となっている。
衣装の部。サリーのような、着物のような。着付けの映像もある。
しあわせとは、自分の持っているものを喜ぶことです。
第二章がブータン仏教と信仰。7世紀にチベットからもたさられた仏教。当時からの仏像、曼荼羅、宗教楽器などが展示されている。うつくしい、貴重な仏像さんや仏画がたくさんみられます。
そして、第三章が愛されるブータン王室。初代から現国王までの衣装やロイヤルコレクションが。(ぼくの)目玉は国蝶、ブータンシボリアゲハの標本↓。期間限定展示ですので蝶好きの方はお早目に。約80年もの間、再発見されなかった、世界最後の“幻の大蝶”だそうです。先に、国賓で来日されたワンチュク国王夫妻が、おみやげ品として、2頭のブータンシボリ標本を持ってこられ、東京大学総合研究博物館と進化生物学研究所に贈呈されたもの。”ヒマラヤの貴婦人”にお会いできてうれしい。
しあわせなひとときを過ごさせてもらった。
。。。。。
それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!おしあわせに!
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