京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

浮かれ女さんのお寺

2012年09月22日 05時39分07秒 | 社寺

↑新京極を歩いているとこういうお寺に結構でくわします。


↑和泉式部供養塔、お墓ではないらしい。

ここは、新京極の蛸薬師をちょっと六角方面に上がったところにある誠心院。
華岳山誠心院と号する真言宗泉涌寺派の寺院です。
誠心院は藤原道長が和泉式部の為に東北院内の一庵を与えたのがその起こり
と伝わり、その和泉式部が初代住職なんだそうです。


↑南側から入る入り口


↑一歩入ると世界が変わるのが面白いですよ。

このお寺も秀吉の時、場所を移転させられ、一条小川からいまの場所になったようです。当初は結構広いお寺だったようです。
明治の廃仏毀釈騒動の時、小さくなったけれど、いまに到っている。


↑本堂

そういえば和泉式部さんって馴染みがないです。
歌人としては、優秀だったらしい。
でも恋多き女性だったらしい。
藤原道長が彼女の恋愛遍歴の多さに「浮かれ女」と評したそうです。
また同僚女房であった紫式部には「恋文や和歌は素晴らしいが、素行には感心できない」と批評された(『紫式部日記』)。
なんかすごい女性だったようですね。


↑奥には、墓地が拡がっている


↑Googleの航空写真で見ると新京極の東には、墓地が拡がっている。これはすごいですよ。


↑役行者もいてはります。

和泉式部と紫式部は、同僚だった。
清少納言は二人に対して10歳ぐらいお姉さんだったかも。
面白い時代ですね。
恋多き才能ある女性が活躍した時代は面白い。
きっと写真集とか、テレビがない時代だから、歌の作品の魅力で持てたのでしょうね。男側でも歌の中とか随筆にそれとなく登場したらうれしいものね。
いまの世の中はあまり面白くなくなりましたね。
見栄えだけだし、しゃべったらがっかりするもの。
どれだけ長く睫毛を付けられるとか、醤油顔を漫画の主人公っぽくするとか競ってもねぇ。特殊メイクを競ってもね・・・。狐や狸の化かし合いコンテストみたい。
そのうち、見た人が石になってしまうような女性もでてくるかも。(ギリシア神話のグライアイ3姉妹の姉ゴルゴーン女史)

「誠心院」地図。新京極の東裏には、墓地が拡がっています。ちょっとびっくりでしょ。

Twitter→@kyo_otoko
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます (すー)
2012-09-22 08:07:46
そうそう、こんなところに、街中にお墓とびっくりすることありますね。
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>すーさん、おはようございます (京男)
2012-09-22 09:18:45
Googleの航空写真でみると結構な墓地があります。
塀の向こうが墓地だったりするとびっくりです。
最近はそんなこと怖がらないのかな・・・。
返信する

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