京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

銀閣寺に行く

2017年12月09日 06時34分26秒 | 社寺


京都の人間は、意外と観光地に行ってない。
いつでも行けるという気持ちがある。
それとなんとなく気恥ずかしい感じがする。
小学校の遠足とかで行ったりしないしね。





きんかく・ぎんかくと言えば、『西遊記』に登場する兄弟魔王。
平頂山蓮華洞(へいちょうざんれんげどう)に住んでいる・・・と違うか。
あれは、金角・銀角やね。





結構、近所に縁があるわりにあまり行かないお寺。
今回もたまたま近所に行ったからよりました。
境内の構造を忘れていました。
狭い境内と舐めていて、歩いて行くにつれて登山のような状態になり、ちょっと半泣きになりました。もちろんバリアフリーなんてことと関係ない。
階段や山道がいっぱい。途中で引っ返すこともできない状態。
頻尿の人は要注意やね。(笑)



この銀閣寺というのは、通称です。
正式名は「東山慈照寺(ひがしやまじしょうじ)」です。
これは試験に出るので、しっかり憶えましょう。
ついでに金閣寺も正式名ではない。
金閣寺の正式名称は「北山鹿苑寺(きたやまろくおんじ)」です。


↑向月台



この銀閣寺を作ったのは、誰でしょう?
ゼネコン、大工、銀行・・・ではないです。
正解は、足利義政(足利8代将軍)で、延徳2年(1490年)に創建。
この足利義政さん、政治なんかしなくて文化というか自分の趣味に没頭した人やね。そういう道楽者のお陰で現在の京都観光に貢献してくれた。
一般民衆の餓死者で鴨川の流れが止まったぐらいの状態なのにです。
やがてそれが応仁の乱が発生する事態に発展して行く。



いまの日本には、こういう極端な人が出ないですね。
こういう偉大なスポンサーがいないと文化芸術は発展しない。
特に国宝級のモノは新たに作られない。
現在の世界の金持ちで、こういう建物を建てるような人はいないように思う。

写真は、まだあるので明日に続きます。

和菓子
中村 肇
河出書房新社

↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
コメント (2)
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