京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

「ちご餅」って知ってる?

2006年07月06日 05時47分19秒 | 和菓子


7月の京都は祇園祭一色。
写真は、三条若狭屋の「祇園ちご餅」。
白みそを甘く炊いたのを求肥(ぎゅうひ)で包み氷餅(といっても冷たくないですが)をまぶし
竹串にさしたかわいいお餅。



一口二口でペロッと食べられます。
白みその風味が京都らしい感じがします。



ところで氷餅ってなんでしょう?
調べました。
つくっているのは長野県あたりが特産みたい。
冬期にもち米を水とともにすり潰して煮て、それを凍結乾燥したものなんです。
きらきらときれいなので和菓子の飾りにつかったりします。
昔はお湯で溶いて食べたみたい。
求肥もわからんかな?
求肥は、白玉粉や餅粉からできた粉をやわらかくこねて煮たものに、水と砂糖でつくったシロップを加えて練ってつくる。
もともと牛皮や牛肥と書いていた。昔は、玄米のもち米をつかっていたので色が黒く、牛の皮に似ていたかららしい。ただ昔の日本では、獣食を忌むことから求肥と書いたらしい。



閑話休題。
この祇園ちご餅は祇園祭の期間限定じゃなくて、年中売られています。
京都人には昔からなじみの深いお菓子。
いまは観光のお客さんが買うんだろうな。
パッケージもかわいいしね。
もともと祇園祭のお稚児さんに食べさせはったらしい。
化粧をしたお稚児さんは、ご飯が食べにくいしね。
祇園祭の時、鉾に乗るお稚児さんは、神さんのお使い扱いなので、親でも素手で触ったらあかんのやそうです。
そんなお稚児さん用のお餅がこの「祇園ちご餅」の原形なんだそうです。
それをなんとか、みなさんにということで考えはった。
由来を聞くと食べたくなったでしょ。
コメント (2)
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