真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

10億円未回収

2008年07月26日 | Weblog
奨学金10億円未回収という見出しの記事を読んだ。簡単に言えば、返済義務のある奨学金を借りて、返済していない金額が10億円にも上っているということらしい。

財務省は24日、独立行政法人日本学生支援機構(旧日本育英会)の奨学金について、回収努力が不十分で、運用の改善を求めたことを発表したのだが、回収努力ももちろんのことだが、奨学金を借りた人がなぜ返済しないのかの方が大問題だと思う。

誰にも平等に勉学の機会が与えられ、勉学心に燃えた若者が金銭的な理由で勉学を諦めなくても良いシステムが奨学金制度だ。アメリカの歴史にみる様に、企業が私立大学を作り、多額の奨学金を拠出して人材育成の役割をなしたきたのとは違った日本では、政府がその役割をなしてきたと言える。

当然ながら、貸し付け資金の原資は、過去の貸し付けの回収金、つまり返済金が当てられるのだが、返済金が滞っていたら、次に奨学金を借りて勉学に励みたい人達には、お金が廻らなくなるのは当然だ。

奨学金を借りて勉学にいそしんだ人が、一番奨学金の有難さを分かったいるはずだ。ならば、次に続く同じ境遇の人達の気持ちも一番分かるはずで、自分が終わってしまったからと言って、返済せずに済まされずはずがないではないか。

給食費も払えるのに払わない人が昨今ではいると聞くし、一体、今の日本はどうなってしまったのだろう?借りたものは返すのが当たり前だし、払うべきものは払うのも当たり前だ。

奨学金を借りる時は、どのような志を持って借りたのか思い出してもらいたい。その時の気持ちを思い出したなら、返済せずにはいられないと思うのだ。

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