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前記事の続きになります。
神奈川新聞-2011年6月28日川崎市教委が給食食材の放射線量を7月に測定 に気が付いて開いてみました。
『川崎市教育委員会は7月、学校給食で使用する食材4件の放射線量測定4件を実施する。対象は野菜で、市衛生研究所で3検体を調査し、結果を市と市教委のホームページで公表する。  市教委健康教育課によると、市内で流通している食品の安全性は確保されているものの、保護者から不安の声が多数寄せられていることから調査を行う。同課は「調査することで、安全であることを伝えたい」としている。』

「市内で流通している食品の安全性は確保されている・・・」、これを川崎市教育委員会はどのように説明しているか、そこまで突っ込んで書くのがメディアの仕事だと私は思うのですが、確認してみました。

川崎市教育委員会ホームページ(2011年6月29日: 新着情報 更新) の冒頭に出ている、「平成23年7月の給食物資の産地についてはこちらのページをご覧ください」から・・・
学校給食献立表 のページで、「過去の給食物資の産地はこちらからご覧ください。(H23.4月~)」から・・・
給食の物資の産地、このページでは平成23年4月分~6月分が PDFファイル で掲載されています。

「平成23年6月30日現在 財団法人川崎市学校給食会」 というPDFファイルの6月分では、
米について ・ 平成22年産、山形県産を使用しています。
牛乳について ・ 原乳は、神奈川県産を主としています。
野菜・果物類について ・ 出荷制限となったものは、市場に出回らない(出荷されたものは回収)ため、使用することはありません。
魚介類について、海藻類について、肉・肉加工品について、冷凍食品について、乾物について、缶詰について、その他
としてそれぞれの産地が記載されています。
即ち政府が決めている「出荷制限」品目は川崎市でも出まわっていないという信頼性の上で、放射性物質が暫定規制値を超えた食材が川崎市の学校給食では使われない、安全性が確保されていると述べていることになるでしょう。
神奈川県産のキャベツの測定が行なわれたのか、結果がどうなのかは、私は知りません。6月27日に神奈川県産の農産物も厚生労働省の 検査計画、出荷制限等の品目・区域・・・・

川崎市教育委員会が4月からこの産地データを掲載しているということは、その時から危機意識を市民と共有していることを意味していると感じます。
川崎市教育委員会ホームページの冒頭で安全性を確保している上記のような状況が簡明に記載されていれば良いと思います。市民はそれをベースにして、政府のやっている出荷制限についてより詳しく調べながら子供たちの安全について知見を深め、教育委員会に対しても実効ある提言をする事もできると思います。川崎市教委なら市民の意見を真摯に受け止め検討なさるでしょう。
ページの作り方はともかく、川崎市教育委員会 GJ ですね!



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Google 給食 食材 測定、この検索を設定しておきます。ブログ人のアクセスログには、記事を訪問された検索エンジンのキーワードが表示されるログがあり、気が付きました。

同じ検索を試みて、横浜市教育委員会-小学校給食食材の放射性物質の測定について(2011年06月17日作成 - 2011年07月01日更新) がヒットしました。
『平成23年6月1日の市長記者会見でお知らせしました、市立小学校で使用する給食食材の放射性物質の測定について次のとおり実施します。』
この記事の末尾に「測定日の翌日に測定結果について特に高い値を測定しない限り、記者発表に代えて当ホームページにより公表を行います。」として、「平成23年6月の測定結果」 がリンクされています。よくあるのはこれがPDFファイルになっているケースですが、横浜市教育委員会は通常ページで公開されています!―/kyu-sokutei/201106.html

小学校給食食材の放射性物質の測定状況は、にら、もやし、ピーマン・・・などの検査品目とそれぞれの生産地が示され、放射性ヨウ素131と放射性セシウム134と137について、全て「不検出」です。検出下限値 3.0 Bq/kg (3.0 Bq/kg未満は「不検出」となります。)と注記されています。
私がこれまで見ていた同様な公表データの中で一番分かりやすい記事でした。検査品目の産地は全て神奈川県外ですし一日一品目の検査ですが、神奈川県内産の農産物の検査は別に実施されているのかも知れませんし、横浜市教育委員会は他都市の検査事例も見ながら検査品目を選定しているのかも知れません。
「・・・かも知れません」の繰り返しですが、このような検査体制がネットで確認できることにより、多数のデータの集積が各都市の手間と経費を節減しながら全国的に有効なデータベースとして育っていくと思います。情報のネットワークというのはそういうものです。
横浜市の検査については批判も出ています・・・2011/06/28 横浜市による学校給食の放射性物質測定はまやかしだ、この意見は当然なのですが神奈川県内全体の状況を私は確認していませんので、このような検査体制のネットワークを構築していくことが大切という意味で上記を述べました。公務員に任せていてはそういうネットワークは組めないと思います。どうするか、市民の課題です。

横浜市教育委員会では、この測定は【民間検査機関】に依頼していて、
一般社団法人日本海事検定協会
財団法人新日本検定協会
これらの機関のホームページから、放射線量検査事業についての記事がすぐに読めます。
同じような検査機関としては、下水汚泥の検査で甲府市が依頼した日立協和エンジニアリング株式会社を確認しています。
このような検査機関の一覧表もどこかに出ているかも知れませんので探してみたいです。

ちなみに、山梨県が依頼している検査機関は、
横浜検疫所 輸入食品・検疫検査センター(横浜市金沢区長浜107-8) FORTH.GO.JP ドメインは厚生労働省の登録です。先日から何度か確認しているのですが放射線量検査に関する記事は私は未見です。



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