事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

うまい店ピンポイント検証篇その11~富重

2008-10-13 | 食・レシピ
Tomishige1 ……口細カレイ篇はこちら

 むかし勤めていた学校のメンバーたちと、三ヶ月に一回食事会をもっている。えーと正確に言うとわたし以外の面々は全員アルコール分解酵素をもっていないので、彼らはまさしく『食事会』で、ひとりわたしだけは焼酎やウィスキーのボトルを入れてちびちびやるので『飲み会』になっている。すみませんまた不正確でした。デロデロになるまでいつもガブガブ飲んでます。

 場所は“あの事件”が起こるまでは「ゆず」という店だった。地元の食材をいかしたヌーベル・キュイジーヌの店。それはもうたいそう繁盛していたのに、店主の痴情放火未遂によって閉店に追いこまれてしまったのである。

 そこで、次善の策として選ばれたのが「富重」(本町3丁目)。ここもなかなか予約がとれない店として有名。値段はリーズナブルだし海鮮料理は新鮮かつ味付けもくどくない。しかも食べ応えがある……というか食べきれないほどのお料理が供されるのが常だった。

 ところが、食事会の会場に選んだあたりから、“まるで『ゆず』のような”メニューが並ぶようになったのである。盛りつけに凝り、食器も上品なものに変わった。味もくっきりと自己主張するように感じられたのだった。

Tomishige2  でも先日訪れて驚いた。昔のように癖のない味付けに戻っていたのである。わたしとしては歓迎。途中で店員がやってきて
「あのー、ついさっき船からあがったばかりのボタン海老が入ったんですけど、お出ししてもいいですか?」
 それだと追加で500円増しになるのだ。みんなハイテンションなので「そりゃあぜひ」とオーダー。
「お持ちしましたー」
げ。ボタン海老ってこんなに大きかったっけ?
「ホントにとれたてなもんですから、死後硬直が……」
みんなひっくり返る。鮮度の説明に死後硬直はないだろ(笑)。

海老もおいしかったが、いっしょに出てきた『カヤカリ』(酒田以外でなんと呼ぶかは不明)の刺身が絶品。
 ずいぶん前に勤務していた中学校の卒業生がこの店にいるので
「うまかった。すげーうまかった。また来る」
とお大尽みたいに言えた幸せな夜。

次回特集は「久村

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「上意討ち~拝領妻始末」(‘67 東宝)

2008-10-13 | 邦画

Hairyozumashimatsu 監督:小林正樹 脚本:橋本忍 音楽:武満徹 主演:三船敏郎 加藤剛 

堅牢につくられた映画、という感じ。婿として苦労を重ねた父親(三船)は、長男(加藤)の嫁に主君の側室(司葉子)を強引に迎えさせられることとなる。しかし世継ぎが亡くなったために、今度はその嫁を返上せよとの上意が下る……

司葉子が複雑な役を妖艶に演じている。三船敏郎は完全にミスキャストだが(だって立派すぎるもの)、あの立ち姿、剛胆さで観客を圧倒。すばらしい映画だった。

宮仕えはつらいなあ☆☆☆☆

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払いたくない

2008-10-13 | 事務職員部報

Agepan 07年2月13日付事務職員部報より。

およそ、学校徴収金とは関係ない話からはじめましょう。

年明けに、ある芸能人の小学生の娘が交通事故死してしまいました。現場はスクールゾーンで、登校時間中は一般車両進入禁止だったようです。まことに不幸な事件。しかしわたしはその翌日からの報道でちょっと嫌な気分に。レポーターが現場に立ち、事故車と同じように進入してきたドライバーに
「ここが今、進入禁止なのをご存じですか?」
と難詰し、カメラに向かって
「まったく信じられません!」
と憤慨して見せていたのです。近ごろのマスコミの常套手段。視聴者の怒りの感情をあおり、みずからがその感情を代行して『いけにえ』を糾弾してみせる。

 未納問題でも似たような傾向がありました。どのような方法を使ったか給食費を払わない保護者をさっそく捜してきて(いったいどうやったのでしょう)、

「こっちで(給食を出してと)頼んでいるわけじゃないし」
「もっと給食がおいしければ払ってもいいんだけどねえ(笑)」

こんなコメントをオンエアし、視聴者をあきれさせる。とどめに保守ガチガチのコメンテーターが

「(日本の親が)ここまで堕ちたか、という気がしますね」
と吐き捨てる……

※未納問題の糾弾が、戦後教育の破綻という文脈で語られることが多かったので、保守派がはしゃいで見えるほどだった。

もちろん、一連の報道によって関心が高まり、未納であることがどれだけ罪深いか、というムードが醸成されたという追い風は吹きました。でも、近ごろこういう風はあっという間にやんでしまうのです。まあ、賭けてもいいですがもし例の納豆事件がなければ、いまだにワイドショーはこのネタを追いかけていたはずですが。問題は、風がやんだ途端に、日本人はスキッと“気がすんでしまう”傾向にあること。わたしたちはこの問題に、延々と取り組まなければならないのに。

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特集やまがたこの1本 「十四代」 高木酒造(村山市)

2008-10-13 | 事務職員部報

14th 藤沢周平浜田省吾につづいてはお酒関係。

日本酒マニアの間ではすでに越乃寒梅以上に幻の酒クラスの評価を得ている(らしい。とにかくめったに買えないから)地酒「十四代」。

で、地酒を持ち寄ることが通例となっている(美しい風習だなあ)東北ブロック研のために、のんべえの事務職員に頼み込んでなんとか一本確保しました。さあ今夜は争奪戦だ。でも山形の参加者は飲んじゃダメだぞ。なにしろホストなんだから!

……東北ブロック事務研では、もちろんこんな警告は無視され、われ先にと山形県教組の事務職員部員が特攻(T_T)

さて、味の方だけれど、「越乃寒梅」にしても「十四代」にしても、磨きに磨いた結果なのか、ひたすら水に近づいているような気がする。もの足りない人も多いはずだ。日本酒がさほど好きではないわたしにはぴったりの味だったが。

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特集やまがたこの1曲「MONEY」 浜田省吾

2008-10-13 | 事務職員部報

Shogohamada 藤沢周平につづいて東北ブロック事務研速報原稿をアップ。

 出身は山形、というアーティストは、マイリトルラバー小林武史、ルースターズの下山淳、電撃ネットワークの南部など、わずかに数えるしかない芸能後進県の山形ですが、ちょっとゆかりのある、程度の話になるといきなりふくらみます。このウェルサンピアからも見える某マンションには江口洋介と森高千里の夫婦、海っぺりの湯野浜にはミスチルの桜井が住んでいるし、山形のタバコ屋からお嫁さんをもらい、なぜかたまに店番をしているという来生たかおもいれば、同じく米沢出身の女性と結婚した浜田省吾が、その米沢を舞台に書いた、と言われているのがこの「マネー」

♪この町のぉメインストリート わずかぁ数百メートルぅ♪

しまった。紹介しててさみしくなってしまった。

コメント (2)
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