パラリンピックと東京は縁が深い。競技が始まったのは1960年のローマ大会だが、パラリンピックという呼び名がつけられ、定着していったのは、4年後の東京大会からだ。
この話があまり知られていないのは、敗戦の荒廃から立ち上がり、高度経済成長を謳歌(おうか)するさなかの東京五輪の熱狂が、パラリンピックを後景に追いやってしまったからだろう。
だが、「国威の発揚」や「日本人の誇り」を五輪に投影する時代は、もはや過ぎ去ったようだ。
毎日新聞 2017年2月21日
パラリンピックと東京は縁が深い。競技が始まったのは1960年のローマ大会だが、パラリンピックという呼び名がつけられ、定着していったのは、4年後の東京大会からだ。
この話があまり知られていないのは、敗戦の荒廃から立ち上がり、高度経済成長を謳歌(おうか)するさなかの東京五輪の熱狂が、パラリンピックを後景に追いやってしまったからだろう。
だが、「国威の発揚」や「日本人の誇り」を五輪に投影する時代は、もはや過ぎ去ったようだ。
毎日新聞 2017年2月21日