◇彦根 制度説明や炊き出し訓練
災害時に高齢者や障害者らをいかに守るかを考えるイベント「2017・3・11 いま、彦根で暮らす私にできること」(彦根市社会福祉協議会など主催)が11日、市福祉センター別館などで開かれた。
具体的な課題をもとに災害弱者支援を考えるワークショップには、民生児童委員ら約20人が参加した。
市社協職員が自分自身や家族の手助けだけでは避難が難しい人たちを支える市の「災害時避難行動要支援者制度」について説明。制度の登録者が、対象となる「75歳以上のみの世帯の高齢者」らの24%(約2300人)にとどまり、登録者のうち地域の協力者が決まっているのが36%しかいない現状が報告された。
グループ別の話し合いでは、参加者が「“彦根は安全”という思いがあって登録が進まないのでは」「最近は地域内でつながりを持つことを嫌う傾向がある」など様々な意見を発表。「つながりは備え」という認識を共有し、取り組みを進めることを確認した。
別会場では約80人が参加し、避難所生活を想定したカレーライスの炊き出し訓練を実施。避難所運営、車いすなどを使った避難の訓練も行われた。
避難所生活を想定し、炊き出しをする参加者(彦根市で)
2017年03月12日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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