ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者差別 府が判断基準

2014年11月07日 02時15分33秒 | 障害者の自立

 ◇16年施行解消推進法向け 年度内に指針

 「車いすはお断り」とタクシーの運転手が乗車を拒否したら、それは、差別にあたるのか。こうした疑問に答えようと府が、障害を持つ人の体験に基づく判断基準を盛り込んだ独自の指針作りを進めている。障害者への差別を禁じる法律が2016年4月に施行されるのに向け、どこまでが差別かを線引きするのが狙い。今年度中にまとめ、施行後のトラブルを防ぎたいとしている。(増田弘輔)

 昨年6月に成立した障害者差別解消推進法は不当な差別を禁じ、民間事業者などに過大な負担にならない範囲で、障害のある人が利用しやすいような配慮を求めている。国は差別があった場合、勧告や指導などを行う。

 ただ、同法には何が差別にあたるのかという具体的な規定はない。国は今後、指針をまとめるとしているが、府は「いち早く物差しを示すべきだ」として、昨年11月、有識者や障害者団体代表、企業経営者ら19人でつくる専門部会(部会長=関川芳孝・府立大教授)を設置。ホームページなどで差別の実例を募集した。

 すると、「知的障害者がバスの運転手に『乗らないで』と拒否された」「障害者が賃貸住宅で同居する母親の死後、不動産管理会社から単身入居を理由に退去を求められた」「ジムで『健常者の同伴が必要』と言われ、利用できなかった」などと、昨年12月末までの2か月で約700件が寄せられた。

 専門部会は各事例を分析し、今年9月、議論を集約して提言にまとめた。差別をなくすための対策として指針作りのほか、トラブルを防止、解決する態勢の整備や、理解を深めるための啓発活動を盛り込んでいる。

 提言を受けて府は今後、差別にあたる事例を整理。受け入れ側に求められる配慮の具体例とあわせて紹介する考えだ。全国的にも珍しい取り組みという。

 一方、指針に実効性を持たせるため、悪質な企業の公表などを盛り込んだ条例の制定や、差別かどうかを判断する第三者機関の設置も検討する。

 昨年10月には、府内などで営業する理美容チェーンの大半の店舗が車いすでの入店を拒否し、障害者らから抗議を受けるトラブルも発覚した。府障がい福祉企画課の担当者は「事業者が混乱しないよう、わかりやすくまとめたい。障害を持つ人が嫌な思いをすることが、少しでも減ればうれしい」と話している。

 内閣府共生社会政策担当では「地域の実情を踏まえ、差別をなくすために有意義な取り組みだ」と評価している。

 
 
2014年11月06日    読売新聞

茨城)立体地図に反響 国土地理院が視覚障害者用に開発

2014年11月07日 02時09分47秒 | 障害者の自立

 つくば市国土地理院が開発した、目の不自由な人向けの「立体地図」が評判をよんでいる。3Dプリンターを使って安く簡単に作れる点がうけ、海外のニュースサイトなどが相次ぎ紹介。東京都内で開かれた視覚障害者の福祉機器展でも、期待の声が寄せられた。担当者は「実用化をめざして改良を急ぎたい」としている。

 立体地図は、樹脂製の板の上に道路や線路が1ミリほど盛り上がった構造で、地理院の電子地図データを3Dプリンターに入力して作る。基本的な製作システムはすでにでき上がり、今後は当事者の意見を反映させて使い勝手のよいものに仕上げ、普及を図っていく段階だ。

 視覚障害者が触って読み取れる地図は、これまで一品生産の特注品や、高価な特殊プリンターで作るしかなかった。ところが、急速に普及する3Dプリンターは6万円台の商品も登場。欲しい場所の地図情報をインターネットで探して入力すれば、材料費150円程度で15センチ四方の地図を作れるメドがたった。

 こうした国土地理院の試みを朝日新聞が9月22日付の夕刊と23日付の英文サイトで紹介すると、インドの経済紙電子版や3Dプリンターの専門情報サイトが引用。さらに海外のニュースサイトなどに次々と転載された。大木章一企画調査課長は「ポーランドの金融関係のウェブニュースから、『101の素晴らしいビジネスのアイデア』という企画で取材を受けました」と反響に驚く。

 実物を当事者に触れてもらおうと、今月1日から3日まで東京都墨田区で開かれた日本盲人福祉委員会主催の展示会で、共同開発にあたる新潟大学と一緒にサンプルを公開した。点字図書館盲学校の先生たちから、「教育用に気軽に作れたら」と期待の声が寄せられたという。

 「重責を感じます」と語る大木さんたちは、視覚障害者が学ぶ筑波技術大学にも助言を仰ぐなどして実用化につなげたい考えだ。道路や建物の名称を点字でわかりやすく表示する方法や、視覚障害者だけでなく支援者にも読み取れるように文字情報を重ねる工夫など、改良を重ねている。

写真・図版

視覚障害者向けの展示会で注目を集めた「立体地図」=東京都墨田区

2014年11月6日03時00分      朝日新聞


新潟県、障害者雇用で助成対象者募集

2014年11月07日 02時05分40秒 | 障害者の自立

 県は、障害者雇用を促進するため、助成金を支給する事業主を募集している。

 内容は(1)障害者を5人以上雇用する場合に職業訓練などの経費(上限300万円)(2)新たに障害者を1人以上雇用する中小企業に職業訓練などの経費(同60万円)(3)障害者を5人以上雇用している中小企業にジョブコーチ(職場適応援助者)の養成経費(同10万円)。

 このうち(2)は県内の障害者雇用率を1・65%(平成25年6月現在)から2・0%以上に引き上げるのが狙い。

 25年度に始まった障害者雇用促進プロジェクトの今年度3回目の募集で、1回目は4社への助成が決まった。

 募集は12月11日まで。問い合わせは県労政雇用課(電)025・280・5270。

2014.11.6 07:09        産経ニュース


障害者施設の製品即売会

2014年11月07日 02時02分25秒 | 障害者の自立

 障害者施設製品の展示即売会が11月10日(月)・11日(火)、イオン秦野ショッピングセンターの「周年祭」に合わせて開催される。

 会場は、正面入口前と北入口近く(無印良品前)の特設コーナー。時間は午前9時から午後4時(予定)。

 同SCでは地域貢献活動の一環として、2008年1月から毎月11日の「イオンデー」に店頭前スペースを無償で提供している。

 今回の出店事業所と主な販売品目は次の通り。

 ゆめ散歩(事業所自主製品)、秦野ワークセンター(陶芸品)、かがやき(タオル人形)、弘済学園(ポット花苗)、くず葉学園(豆腐)、みのりの家(クッキー)、秦野精華園(パン)、ちっちゃな星の会(菓子類)、鶴巻工芸(クリスマスクラフト等)、やまばと学園(小物)。

問い合わせは市障害者事業推進センター【電話】0463・73・6031へ。

2014年11月6日     タウンニュース


死を見つめ、生と幸せへの祈りを身体で表現

2014年11月07日 01時58分57秒 | 障害者の自立

 大阪を拠点に活動する劇団態変(たいへん)が2014年10月17日~19日、大阪・HEP HALLで「ルンタ(風の馬)~いい風よ吹け~」を上演した。1983年に金滿里(キム・マンリ)が旗揚げした態変は、ダンスでも舞踏でもない「態変」独自の身体表現を追究するパフォーマンスグループ。舞台に上がるのは、全員が身体障害者。彼ら彼女らが自らの身体性に気付き、身体の個性に向き合い、障害自体を芸術に転じて表現を深めていく。元々障害者として存在する身体と、それぞれが身体性に気付き舞台で表現する身体とでは、同じ身体でも在り方が大きく変わる。

 芸術監督・作・演出・演者をつとめる主宰の金滿里は、自らも重度障害者。劇団を創立してからこれまでの30年間で60作品をつくり、国内だけでなく、海外からも注目を集め、ケニア、マレーシア、韓国でも現地の障害者とともに公演を作り上げ、その先鋭的な表現形態は欧州をはじめ国際的に評価されている。

  態変の作品にはせりふがなく、パフォーマーの動きや表情、音楽や舞台美術のみで作り上げていく。今作「ルンタ(風の馬)~いい風よ吹け~」は、『チベット死者の書』に衝撃を受けた金が、死を見つめることで人が生きること、幸せへの祈りを態変の身体で表現。チベットの地に生きる人々の、自然に対する畏敬(いけい)の念と、自然と共に生きる思想を込めた14のシーンが、8人のパフォーマー(金滿里、小泉ゆうすけ、上月陽平、下村雅哉、向井望、山口幸恵、植木智、国頭弘司)と2人のエキストラのソロと群舞で、数珠つなぎのように繰り広げられた。

  音楽は、NHK「にっぽん紀行」のテーマ曲などで知られるピアニスト・作曲家のウォン・ウィンツァンと、サックスやフルート、民族楽器などの奏者・作曲家で即興音楽のパイオニア的存在として活躍する山本公成が担当。シンセサイザーの音が、舞台空間にさざ波のごとく広がり、大人の背丈を越えるほどの大きさのチベタンホルンや、フルート、ソプラノ・アルトサックス、太鼓、鈴、シンバルのバラエティに富んだ音色が、血流のように熱くめぐる。2人の即興演奏家による電子音と原始的な音のコントラストが、舞台上のパフォーマーの身体とその動きの間に空白を生み出し、観客の聴覚と視覚にゆらぎを与えたように感じられた。

  作品のタイトルにある「ルンタ」は、チベット語で「風の馬」という意味で、チベット仏教の祈りの道具として用いられる5色の旗。チベットでは家の屋上や山頂、水辺などに掲げてある。仏教の経文や馬などが描かれたその旗は、風が吹いてたなびくと、馬が風に乗って願いを天に届けると信じられている。作中、カラフルなレオタード姿のパフォーマーの床をはったり転がったりする姿が、色とりどりにはためくルンタの旗のように見えた瞬間があった。そこに祈りの形はなくとも、一人ひとりの存在が、祈りを体現しているのではないかと感じられた。仏教の祈りを表現した五体投地(ごたいとうち)のシーンでは、全身全霊をかけた祈りの姿が美しく、体の奥底から熱いものがこみ上げてきた。

  過去、現在、未来へと続く時の流れの中で2014年10月、「ルンタ(風の馬)~いい風よ吹け~」という作品が生まれた。この作品と出会い、いま、生きている世界の見方の角度が変わった。暗闇の向こうに、新たな地平が広がった。そう感じられた時、そよ風が頰をなで、心の中を吹き抜けていった。

2014年11月5日        朝日新聞