ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

検察の再犯対策 高齢・障害者に福祉の支援も

2014年08月24日 01時54分32秒 | 障害者の自立
 万引きや無銭飲食など比較的軽微な犯罪を繰り返す高齢者や知的障害者の社会復帰支援に、検察が力を入れている。

 福祉の専門家と協力して、福祉施設などの受け入れ先を確保した上で、起訴猶予にしたり、執行猶予付きの判決を求めたりする取り組みだ。

 国民生活の安全を守るために、再犯を防ぐことは重要である。服役させるだけでなく、容疑者や被告の状況に応じた再犯防止策を模索し、社会内での立ち直りを促そうという狙いは理解できる。

 東京地検では昨年1月から、社会福祉士を非常勤職員として採用し、担当検事に具体的な支援方法を助言してもらっている。

 例えば、万引きで逮捕された高齢の男性は、認知症が疑われたため、起訴猶予にして介護施設に入所させた。この1年半で、350人以上が、刑務所に収容されず、福祉や医療の支援を受けた。

 長崎や大津などでは、精神科医らでつくる委員会が被告の障害の程度を調べ、地検がその報告書も参考に求刑などを決める。仙台など20地検は地元の保護観察所と連携し、保護観察官が容疑者の釈放後の住居探しにあたっている。

 福祉のネットワークや専門的知見を生かす試みと言えよう。

 背景には、高齢者や障害者の再犯が後を絶たない現状がある。

 法務省の犯罪白書によると、刑務所に入所する高齢者はほぼ一貫して増えており、2012年は20年前の5倍を超えた。その7割以上が再犯者だった。

 知的障害の見られる受刑者を抽出調査したところ、平均の入所回数は3・8回で、5回以上入所しているケースも目立った。

 こうした人たちは、刑務所での服役が更生に結びついているとは言い難い。刑期を終えても、居場所がなく、生活の見通しも立たないと、再び犯罪に手を染め、刑務所に逆戻りしてしまう。

 凶悪事件の犯罪者には、厳しい刑罰を科さなければならない。ただ、事案によっては、福祉的な観点を取り入れた処遇を用意することも、治安対策上、有効な手法の一つだろう。

 刑務所の過剰収容を抑え、コストを削減できる側面もある。

 課題は、受け皿が十分に整っていない点だ。法務・検察は厚生労働省や自治体と連携し、協力施設を増やす努力が欠かせない。

 福祉の支援を受けた人がきちんと更生し、再犯の抑止につながったのか。検察には、効果の検証も求められる。

2014年08月23日 01時50分 読売新聞

(一身二生)電機メーカー社員から障害者の生活支援員、星名公吉さん

2014年08月24日 01時43分55秒 | 障害者の自立
 一身二生(いっしんにしょう)

 ■「ものづくり」の原点、再発見 星名公吉さん(62歳)

 牛乳パックをちぎったり、紙をすいたり、できあがったはがきを袋につめたり――。夏の日の午後、障害者支援施設「第3川越いもの子作業所」(埼玉県川越市)では、20~60代の約20人が、牛乳パックを原料に紙すきをして、名刺やはがき、一筆せんなどをつくっていた。

 埼玉県鳩山町に住む星名公吉さん(62)が、障害者の自立を助ける生活支援員として、ここに勤めて丸4年になる。

 新潟県の工業高校を卒業して、東京に本社がある電機メーカーに入った。液晶パネルの技術部門で、営業と一緒に顧客をまわって新たな部品を紹介したり、顧客のニーズを開発担当者に伝えたりする仕事をした。

 定年を前にした58歳のときのこと。元々60歳を超えても働くつもりだった。会社で再雇用の道もあったが、新しいことをしてみたいと思うようになった。それまで埼玉県から都内へ片道2時間かけて通い、「地元の役に立ちたい」という気持ちもあった。「会社勤めはもう卒業してもいいかな」と思い切って、40年勤めた会社を退職した。

 地域のため、人のためになる仕事と考えて、思いついたのが福祉の仕事だった。まずは知識を身につけようとホームヘルパー養成(現在の介護職員初任者研修)の講座で学んだ。そのかたわら、ハローワークに通って、いまの支援施設の求人を見つけた。

 実習に訪れると、作業所で紙すきをしていた。知的障害を持つ人たちが、牛乳パックをちぎり、紙すきをして、水を吸い取って圧縮し、新たな紙に生まれ変わらせる。

 メーカーに勤めていた自分にとって、「ものづくり」の原点をみたような気がした。障害者と接した経験はそれまでほとんどなく、戸惑いもあった。でもここでは、施設の利用者である障害者のことを「仲間」と呼んでいた。そんなところが気に入った。

 「ここなら」と就職を決めた。4年前の夏だった。

2014年8月22日05時00分 朝日新聞デジタル

聴覚障害者も着物を 西尾さん「手話きつけ士」資格考案

2014年08月24日 01時36分59秒 | 障害者の自立
 手話を使って着物の着付けをする「きもの手話きつけ士」という資格がある。聴覚障害者も気軽に着物を着てほしいとの思いから、自ら聴覚に障害のある名古屋市名東区の着付け講師、西尾啓江さんが考案し、厚生労働省から認定を受けた。

 資格は三級から一級までの三段階。三級は喪服、二級は振り袖、一級は十二単(ひとえ)を着付けることができる。西尾さんが所属する小林豊子きもの学院(京都市)が二〇一二年から毎年一回、実技と筆記の試験を実施。同学院で助教授免許以上を取得し、着付け業務を一年以上こなした上、手話講座を受講すると受験資格が得られる。

 「きもの手話きつけ士」になると、やはりこの資格の取得を目指す聴覚障害者や健聴者に、手話を通じて着付け技術を教えることができる。また、美容院や斎場などに派遣されることで、聴覚障害者に着付けができる。これまで耳が不自由なのを理由に着付けをあきらめていた人たちが、着物で結婚式や成人式に出席できるようになる。

 西尾さんは資格をつくるにあたり、あいさつや着物の部分名、種類、文様など着付けで使う言葉を表現する専用の手話を考案。指文字で一字一字示すよりも、手短に伝えることができるようになった。社会福祉法人全国手話研修センターの日本手話研究所(京都市)からは「新しい手話」として認められた。

 西尾さんは洋裁師だった母の影響で着付け講師になった。幼少時から左耳が聞こえなかったが、その後右耳の聴力も弱くなり、右耳に補聴器を着けている。自分で教室を開くとともに、母校でもある名古屋聾学校(千種区)の高等部被服科で着付けを教える。

 手話着付けが資格になれば、耳の不自由な子どもたちの自立を後押しできるのではないかと考え、認定を目指して管轄する厚労省に七年間も通った。

 着付けに使う手話の写真をまとめた教本も作り、既に県内の小中学校に一冊ずつ配布。知人の援助で二千部増刷し、今年六月には名古屋聾学校に全児童生徒の百十三人分を贈った。市内の図書館にもある。

 西尾さんは「本に書かれた手話を理解する人が増え、日本の民族衣装の着物がもっと身近なものになってほしい」と願っている。


着付けに使う手話をまとめた教本を手にする西尾啓江さん=名古屋市千種区星ケ丘元町で

中日新聞 2014年8月23日

聴覚障害者も着物を 西尾さん「手話きつけ士」資格考案

2014年08月24日 01時36分59秒 | 障害者の自立
 手話を使って着物の着付けをする「きもの手話きつけ士」という資格がある。聴覚障害者も気軽に着物を着てほしいとの思いから、自ら聴覚に障害のある名古屋市名東区の着付け講師、西尾啓江さんが考案し、厚生労働省から認定を受けた。

 資格は三級から一級までの三段階。三級は喪服、二級は振り袖、一級は十二単(ひとえ)を着付けることができる。西尾さんが所属する小林豊子きもの学院(京都市)が二〇一二年から毎年一回、実技と筆記の試験を実施。同学院で助教授免許以上を取得し、着付け業務を一年以上こなした上、手話講座を受講すると受験資格が得られる。

 「きもの手話きつけ士」になると、やはりこの資格の取得を目指す聴覚障害者や健聴者に、手話を通じて着付け技術を教えることができる。また、美容院や斎場などに派遣されることで、聴覚障害者に着付けができる。これまで耳が不自由なのを理由に着付けをあきらめていた人たちが、着物で結婚式や成人式に出席できるようになる。

 西尾さんは資格をつくるにあたり、あいさつや着物の部分名、種類、文様など着付けで使う言葉を表現する専用の手話を考案。指文字で一字一字示すよりも、手短に伝えることができるようになった。社会福祉法人全国手話研修センターの日本手話研究所(京都市)からは「新しい手話」として認められた。

 西尾さんは洋裁師だった母の影響で着付け講師になった。幼少時から左耳が聞こえなかったが、その後右耳の聴力も弱くなり、右耳に補聴器を着けている。自分で教室を開くとともに、母校でもある名古屋聾学校(千種区)の高等部被服科で着付けを教える。

 手話着付けが資格になれば、耳の不自由な子どもたちの自立を後押しできるのではないかと考え、認定を目指して管轄する厚労省に七年間も通った。

 着付けに使う手話の写真をまとめた教本も作り、既に県内の小中学校に一冊ずつ配布。知人の援助で二千部増刷し、今年六月には名古屋聾学校に全児童生徒の百十三人分を贈った。市内の図書館にもある。

 西尾さんは「本に書かれた手話を理解する人が増え、日本の民族衣装の着物がもっと身近なものになってほしい」と願っている。


着付けに使う手話をまとめた教本を手にする西尾啓江さん=名古屋市千種区星ケ丘元町で

中日新聞 2014年8月23日

全国障害者芸術・文化祭:来秋の「かごしま大会」愛称募集 理解と関心高める作品を /鹿児島

2014年08月24日 01時33分46秒 | 障害者の自立
 県障害福祉課は、かごしま県民交流センター(鹿児島市山下町)で2015年11月27〜29日に開催される「全国障害者芸術・文化祭かごしま大会」の愛称を募っている。応募締め切りは9月30日。

 大会は、障害者への理解と認識を深めることなどを目指し、01年から各都道府県持ち回りで開催。同課は「鹿児島らしく、かつ大会に親しみを持ってもらい理解と関心を高めるような愛称を」と呼びかける。

 誰でも応募でき、県のホームページなどにある用紙を入手し、▽愛称▽愛称の簡単な説明▽氏名、住所、電話番号、年齢−−を記入して電話かファクス(099・286・5558)などで応募する。

 最優秀賞1点(副賞1万円、児童・生徒は図書カード)▽優秀賞2点(副賞5000円、児童・生徒は図書カード)を選考、最優秀作品を「かごしま大会」の愛称として使用する。応募や問い合わせは同課099・286・2760へ。

毎日新聞 2014年08月22日 地方版