発達障害のある若者の就労支援に取り組んでいる神戸市西部地域障害者就労推進センター・同市発達障害者西部相談窓口は20日、同市内で「発達障害およびその可能性のある若者の就労と進路選択について」をテーマに講演会(参加無料)を開催する。
発達障害は、人間関係に困難を抱えるアスペルガー症候群や、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などの総称。日本学生支援機構の調査では、大学に限れば、発達障害と診断された人は全国で約2000人だが、診断を受けていない「グレーゾーン」の人を含めれば、発達障害の可能性のある学生は数万人に及ぶといわれる。
2005年施行の「発達障害者支援法」では、大学や高等専門学校で適切な配慮をすることを規定。神戸市から相談窓口を委託されている社会福祉法人「すいせい」(神戸市垂水区、伊藤柳子理事長)では、関西学院大や甲南大と提携し、大学や企業の対応について相談を受ける一方、発達障害のある学生の企業へのインターンシップに同行して適性を見極めるなどの取り組みを続けてきた。「すいせい」など支援機関や企業の努力で、発達障害者の雇用状況はこのところ前進しているが、当事者をはじめ教育機関や企業、行政機関、医療機関の関係者に、一層の理解を深めてもらうのが今回の講演会のねらいだ。
講演会は20日午後2時から神戸市中央区下山手通の兵庫県看護協会ハーモニーホールで。2部構成で、第1部は「大学生の発達障害」などの著書がある宇都宮大・梅永雄二教授が「発達障害のある人の就労上の課題と支援」と題して講演。第2部は関西学院大総合支援センターの鈴木ひみこコーディネータと「すいせい」副理事長の岸田耕二氏が「高等教育機関における取組と地域支援機関の実際」について話す。
参加希望者は「すいせい」のホームページに添付の応募フォームでファクス(078・704・4040)送りするか、電話で主催者窓口(078・708・6078)に申し込む。
問い合わせは主催者窓口へ。
毎日新聞 2014年08月06日 大阪朝刊
発達障害は、人間関係に困難を抱えるアスペルガー症候群や、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などの総称。日本学生支援機構の調査では、大学に限れば、発達障害と診断された人は全国で約2000人だが、診断を受けていない「グレーゾーン」の人を含めれば、発達障害の可能性のある学生は数万人に及ぶといわれる。
2005年施行の「発達障害者支援法」では、大学や高等専門学校で適切な配慮をすることを規定。神戸市から相談窓口を委託されている社会福祉法人「すいせい」(神戸市垂水区、伊藤柳子理事長)では、関西学院大や甲南大と提携し、大学や企業の対応について相談を受ける一方、発達障害のある学生の企業へのインターンシップに同行して適性を見極めるなどの取り組みを続けてきた。「すいせい」など支援機関や企業の努力で、発達障害者の雇用状況はこのところ前進しているが、当事者をはじめ教育機関や企業、行政機関、医療機関の関係者に、一層の理解を深めてもらうのが今回の講演会のねらいだ。
講演会は20日午後2時から神戸市中央区下山手通の兵庫県看護協会ハーモニーホールで。2部構成で、第1部は「大学生の発達障害」などの著書がある宇都宮大・梅永雄二教授が「発達障害のある人の就労上の課題と支援」と題して講演。第2部は関西学院大総合支援センターの鈴木ひみこコーディネータと「すいせい」副理事長の岸田耕二氏が「高等教育機関における取組と地域支援機関の実際」について話す。
参加希望者は「すいせい」のホームページに添付の応募フォームでファクス(078・704・4040)送りするか、電話で主催者窓口(078・708・6078)に申し込む。
問い合わせは主催者窓口へ。
毎日新聞 2014年08月06日 大阪朝刊