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今年もやってるやってる~

あの試合から30年(WBCヘビー級ほか:1994年5月6日)

2024年05月06日 05時50分36秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前の今日にあたる1994年5月6日、米国ニュージャージー州で行われた試合結果です。
WBCヘビー級戦:
王者レノックス ルイス(英)TKO8回1分35秒 挑戦者フィル ジャクソン(米)

*一戦ごとに世界王者として安定度を増していたルイス。今回の3度目の防衛戦では、30勝1敗と好成績ながらも、実力的には明らかな格下ジャクソンを迎え行っています。

当時のルイスは知名度はそれなりにありましたが、観客集客能力はそれほど高くはありませんでした。2万人近くのキャパシティーを持つ会場を半分以下に区切って行われた興行ですが、客の入りは8割程度。まあ、ルイスのアメリカでの人気度もあるでしょうが、翌7日にラスベガスで5大世界戦が行われた煽りもあったでしょう。

(英国の誇りルイスがニュージャージー州のリングに登場)/ Photo: Wikipedia

実際の試合では、ルイスが初回早々に左ジャブからの右ストレートであっさりと先制のダウンを奪っています。早期決着も十分予想出来ましたが、ここから挑戦者が必死の頑張りを見せ王者に食らいついていきます。

(強豪ルイス相手に、最後まで必死に食らいついたジャクソン)/ Photo: Youtube

ルイスの表情からは「いつでも倒せる」という余裕が伺えました。実際に両者の実力差には大きな開きがあり、ルイスは5回、右、左、右のコンビネーションでダウンを追加しています。その回終了のゴング後にもおまけのダウンを奪っていますが、これは当然の如くダウンには数えられていません。

(余裕のボクシングを見せるルイス)/ Photo: Youtube

後のないジャクソンでしたが、ここでもチャレンジ精神を見せてくれます。196センチと、当時のヘビー級としては超大柄なルイスを相手に最後まで反撃を試みるジャクソン(ジャクソンは185センチ)。しかし如何せん相手が悪すぎました。8回、今度は接近戦の中でコンビネーションブローを被弾し3度目のダウン。それまでの試合の流れや挑戦者のダメージから、レフィリーは試合継続を許しませんでした。

(その強打でジャクソンに襲い掛かるルイス)/ Photo: Heavyweight Heroes-WordPress.com

全勝記録を25(21KO)に伸ばしたルイス。当面の対抗馬と思われていたイベンダー ホリフィールド(米)が半月前に王座から陥落してしまい、マイク タイソン(米)は檻の中。世界ランキングを見渡しても魅力的な対戦相手が見当たらない状況。当時のルイスの最大の敵は、自身のはモチベーションの維持という難敵が立ちはだかっていました。

奮戦むなしく撃退されたジャクソン。当時、「バスケの神様」と呼ばれたマイケル ジョーダン(米)が所属していたシカゴ・ブルズに同姓同名のプロバスケの名監督がいましたね。

(ジャクソン氏(左)と「バスケの神様」マイケル ジョーダン)/ Photo: Business Insider

 

WBCフェザー級戦:
王者ケビン ケリー(米)判定3対0(117-111、116-111、116-112)挑戦者ジェシー べナビデス(米)

*前年師走に、強豪グレゴリオ バルガス(メキシコ)を破り世界王座を獲得していたケリー。元WBOスーパーバンタム級王者べナビデスを迎え初防衛戦を行っています。

サウスポー(左構え)同士の一戦は、べナビデスが先制のダウンを奪う波乱の幕開けとなりました。しかし回を追うごとにペースアップしていったケリー。最終的には明白な判定で勝利をゲット。時折見せる不安定なボクシングは健在でしたが、王者としての威厳も備わりつつありました。


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