DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

予想外の苦戦?ロマチェンコが判定勝利(ライト級ほか)

2022年10月31日 05時05分20秒 | 世界ボクシング

先週末29日・土曜日、米国ニューヨーク州で行われた試合結果です。
ライト級戦(12回戦):
ワシル ロマチェンコ(ウクライナ)判定3対0(117-111、116-112、115-113)ジャーメイン オルティス(米)

*母国ウクライナがロシアによる侵攻を受けているため、昨年師走を最後に、リング活動から遠ざかっていたロマチェンコ。上昇気流に乗るオルティスに、前半戦を中心に苦戦を強いられてしまいました。

以前から序盤戦は相手を見る傾向にあったロマチェンコでしたが、この試合もオルティスに先制を許す形で試合が進行していきました。さすがにウクライナ人が一方的に攻め込まれるという事はありませんでしたが、ブランクの影響からか、オルティスにクリーンヒットを許し右目下を腫らすなど、どうも調子に乗れません。しかしそこはロマチェンコ。回を重ねるごとに調子を取り戻し、最後は僅差ながらも明白な判定勝利を収める事に成功。今回の試合を見る限り、「衰え」は無いように思います。またオルティスが予想以上に好選手だったという事を付け加えておきます。

早ければ次戦で、統一王者デビン ヘイニー(米)に挑戦する可能性があるロマチェンコ。現在のロマチェンコが万全でないだけに、逆に接近した面白い試合が期待できそうです。

世界王者ではありませんが、現在のロマチェンコがライト級の第一人者である事には変わりません。2022年10月31日現在の、同級王者たちの顔ぶれを確認しておきましょう。

WBA(スーパー):デビン ヘイニー(米/防衛回数1)
WBA(レギュラー):ジャルボンテ デービス(米/3)
WBC:デビン ヘイニー(米/6)
IBF:デビン ヘイニー(米/1)
WBO:デビン ヘイニー(米/1)
OPBF(東洋太平洋):吉野 修一郎(三迫/2)
WBOアジア太平洋:吉野 修一郎(三迫/2)
日本:宇津木 秀(ワタナベ/1)

 

フェザー戦(10回戦):
ロベイシ ラミレス(キューバ)TKO9回2分20秒 ホセ ロメロ(亜)

*夏季五輪で2連覇という大偉業を達成したにも関わらず、プロデビュー戦でポカ負けを喫したラミレス。しかしその後は順当に白星を重ね、世界初挑戦に向け一歩一歩前進してきました。

本来ならこの日、元WBOスーパーバンタム級王者ジェシー マグダレノ(米)と対戦する予定だったラミレスですが、その注目の一戦はマグダレノの負傷により中止となってしまいました。

しかし代役ロメロを相手に、初回にダウンを奪うなどしてしっかりと勝利を収めたラミレス。戦績を11勝(7KO)1敗に伸ばしています。来年の早い段階で世界初挑戦が実現する可能性もあるようです。

下記は2022年11月1日現在の、ラミレスが狙うフェザー級の王者たちとなります。

WBA(スーパー):レオ サンタ クルス(メキシコ/防衛回数3)
WBA(レギュラー):リー ウッド(英/1)
WBC:レイ バルガス(メキシコ/0)
IBF:ジョシュ ワーリントン(英/0)
WBO:エマヌエル ナバレッテ(メキシコ/3)
OPBF(東洋太平洋):清水 聡(大橋/6)
WBOアジア太平洋:阿部 麗也(KG大和/0)
日本:阿部 麗也(KG大和/0)

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「クロフォード対スペンス」は実現せず(色々:10‐30‐22)

2022年10月30日 05時31分05秒 | 世界ボクシング

最近(2022年10月30日ごろ)のニュースです。

1)対戦が期待されていた3団体(IBF/WBA/WBC)ウェルター級王者エロール スペンス(米)対WBO王者テレンス クロフォード(米)による王座統一戦は、少なくとも今年内での対戦の可能性は消滅してしまいました。

クロフォードは師走の10日に元WBA王者デビッド アバネシヤン(露)を地元米国ネブラスカ州に迎え防衛戦を行います。スペンスは、スーパーウェルター級に転向するという話も出ているようです。

2)中川 健太(三迫)が保持していた日本スーパーフライ級王座を返上しました。すでに空位の王座決定戦が決まっており、川浦 龍生(三迫)高山 涼深(ワタナベ)が12月5日、後楽園ホールのリングでそのベルトを賭け対戦します。

3)日本スーパーフライ級王座決定戦と同じ興行には、OPBF(東洋太平洋)スーパーライト級王者近藤 明広(一力)も登場。永田 大士(三迫)を相手に防衛戦を行います。

4)井上 拓真(大橋)も、これまで保持していた日本スーパーバンタム級王座を返上しています。田村 亮一(JB SPORTS)と古橋 岳也(川崎新田)により、拓真の後継者争いが行われますが、現在の所試合の日程は立っていません。

拓真が返上した王座は日本タイトルのみで、WBOアジア太平洋王座はそのまま保持するとの事です。

5)その王座を昨年11月に拓真と争った和氣 慎吾(Flare山上)が今月22日、後楽園ホールのリングに登場。現在3連敗中だった中川 麦茶(一力)に4回TKO負けを喫しています。

6)現在空位のIBFスーパーフェザー級王座決定戦が今週末11月5日、アラブ首長国連邦で行われます。この試合に出場するのはシャフカッツ ラヒモフ(タジキスタン)とゼルファ バレット(英)。元同タイトル保持者の尾川 堅一(帝拳)は4位にランキングされています。

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今週末の試合予定

2022年10月29日 05時37分16秒 | 世界ボクシング

2022年10月最終週末の主な試合予定です(2022年10月29日から11月4日まで)。

29日 土曜日
米国ニューヨーク州
ライト級戦(12回戦):
ワシル ロマチェンコ(ウクライナ)対 ジャーメイン オルティス(米)

フェザー戦(10回戦):
ロベイシ ラミレス(キューバ)対 ホセ ロメロ(亜)

30日 日曜日
ふじさんめっせ産業交流展示場
WBOアジア太平洋スーパーフライ級戦(王座決定戦):
村地 翼(駿河男児)対 ウィルベルト べロンド(比)

11月1日 火曜日
さいたまスーパーアリーナ
2団体ライトフライ級王座統一戦:
WBA王者京口 紘人(ワタナベ)対 WBC王者寺地 拳四郎(BMB)

WBOライトフライ級戦:
王者ジョナサン ゴンザレス(プエルトリコ)対 挑戦者岩田 翔吉(帝拳)

WBOアジア太平洋ライト級戦:
王者吉野 修一郎(三迫)対 挑戦者中谷 正義(帝拳)

スーパーフライ級戦:
WBOフライ級王者中谷 潤人(MT)対 フランシスコ ロドリゲス(メキシコ)

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堤、終盤TKOで初防衛に成功(日本バンタム級)

2022年10月28日 05時04分21秒 | 日本ボクシング

先週20日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本バンタム戦:
王者堤 聖也(角海老宝石)TKO9回2分42秒 挑戦者大嶋 剣心(帝拳)

*6月に現在保持している王座を獲得した堤。今回の初防衛戦では、2月に当時空位だった王座決定戦に出場し、負傷判定負けを喫していた大嶋を迎えて行うことになりました。

実力拮抗者同士の対戦は、中盤以降に堤が止まらぬ連打からペースを把握。大嶋も終盤まで粘りましたが、最後は王者がパンチをまとめて挑戦者をキャンバスに送ることに成功。数年ぶりに日本バンタム級王者が初防衛を果たすことになりました。

国内王者としてもまだまだ成長過程にある堤。井上 尚弥(大橋)はあまりにもかけ離れた存在になってしまいますが、OPBF王者千葉 開(横浜光)やWBOアジア太平洋王者西田 凌佑(六島)と対戦も目に入れながら防衛回数を伸ばしていって貰いたいものです。

下記は2022年10月28日現在の、バンタム級王者たちの顔ぶれとなります。

WBA:井上 尚弥(大橋/防衛回数6)
WBC:井上 尚弥(大橋/0)
IBF:井上 尚弥(大橋/5)
WBO:ポール バトラー(英/0)
OPBF(東洋太平洋):千葉 開(横浜光/0)
WBOアジア太平洋:西田 凌佑(六島/2)
日本:堤 聖也(角海老宝石/1)

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対戦相手はチソラに(色々:10‐27‐22)

2022年10月27日 05時05分52秒 | 世界ボクシング

最近(2022年10月27日ごろ)のニュースです。

1)師走に予定されていたWBCヘビー級王者タイソン フューリー(英)の防衛戦。すでに2度戦い勝利を収めているデリック チソラ(英)と対戦することになりました。

2)今週末29日に元WBOスーパーバンタム級王者ジェシー マグダレノ(米)との対戦を予定していた、「プロ初陣戦で黒星を喫した五輪二冠王」ロベイシ ラミレス(キューバ)。26勝(9KO)2敗のアルゼンチン人、ホセ ロメロと対戦することが発表されています。

3)ちょうど一ヶ月後の11月末に再起戦を予定している前WBCヘビー級暫定王者ディリアン ホワイト(英)。対戦相手に、21戦全勝(14KO)の新鋭ジャーメイン フランクリン(米)の名前が挙がっています。

4)ジョン ライダー(英)とザック パーカー(英)によるWBOスーパーミドル級暫定王座決定戦が、11月26日に行われることが正式に発表されています。

5)今月16日、WBCバンタム級1位のジェイソン マロニー(豪)が2位のナワポーン ソー ルンビサイ(タイ)に判定勝利。3度目の正直に向け大きく前進しています。

6)同じ興行にアンドリュー マロニー(豪)も登場。こちらはノルベルト ヒメネス(ドミニカ)に判定勝利を収め、空位だったWBOスーパーフライ級インターナショナル王座を獲得しています。

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ヘイニー、カンボソスを返り討ち(統一ライト級)

2022年10月26日 05時46分52秒 | 世界ボクシング

今月16日、豪州で行われた試合結果です。
4団体統一ライト級戦:
王者デビン ヘイニー(米)判定3対0(119-109、118-110x2)挑戦者ジョージ カンボソス(豪)

*4ヵ月前に、同じ町の別会場で拳を交えている両雄。既に第一戦で明白な結果が出ていたため、今回の直再戦は必要性は低いように思われました。しかしそれは両陣営の第一戦での契約により致し方ないところ。僅か130日余りで両選手のスタイルが大きく変わるはずがありませんが、南半球の冬に4冠王となっていたヘイニーが前回以上の差を付け王座の防衛に成功しました。

カンボソスもしきりに左右にスイッチし、ヘイニーを乱そうと試みるも如何せん手数が少なすぎました。またヘイニーも、23歳の若年とは思えないほど冷静で、12回を通してコツコツとクリーンヒットを重ねていきました。気がつけば前回以上の大差でヘイニーが勝利。勝ち抜くことに専念していけば、かなりの長期政権も期待できるのではないでしょうか。

2022年10月26日現在のライト級王者たちの顔ぶれは下記のようになります。

WBA(スーパー):デビン ヘイニー(米/防衛回数1)
WBA(レギュラー):ジャルボンテ デービス(米/3)
WBC:デビン ヘイニー(米/6)
IBF:デビン ヘイニー(米/1)
WBO:デビン ヘイニー(米/1)
OPBF(東洋太平洋):吉野 修一郎(三迫/2)
WBOアジア太平洋:吉野 修一郎(三迫/2)
日本:宇津木 秀(ワタナベ/1)

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意見番(10‐25‐22)

2022年10月25日 05時29分23秒 | ボクシングネタ、その他雑談

*注目の統一戦も、後10日ほどに迫っています。この試合の予想は非常に難しいですね。まあ、どちらかの一方的な展開になる可能性はかなり低いのではないでしょうか。

やはり、ボクシング専門の月間誌が一冊だけというのは、さみしいです...。

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フンドラ、アダメスがそれぞれ勝利(WBC暫定王座x2)

2022年10月24日 05時25分14秒 | 世界ボクシング

今月8日、米国カリフォルニア州で行われた試合結果です。
WBCスーパーウェルター級戦(暫定王座):
王者セバスチャン フンドラ(米)判定3対0(119-109、118-110、117-111)挑戦者カルロス オカンポ(メキシコ)

*この4月に、エリクソン ルビン(米)とのダウン応酬の激戦を制し暫定王座を獲得したフンドラ。2度目の世界挑戦となったオカンポを、遠距離から、そして接近戦でコントロールし続け大差判定防衛に成功。まだまだ197センチの身長と、203センチのリーチを生かし切れていませんが、一戦ごとにその存在を増しているようです。

2022年10月24日現在のスーパーウェルター級のタイトル保持者たちは下記のようになります。

WBA:ジャーメル チャーロ(米/防衛回数2)
WBC:ジャーメル チャーロ(米/3)
WBC(暫定):セバスチャン フンドラ(米/1)
IBF:ジャモール チャーロ(米/2)
WBO:ジャーメル チャーロ(米/0

OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:空位
日本:川崎 真琴(RK蒲田/1)

 

WBCミドル級戦(暫定王座決定戦):
カルロス アダメス(ドミニカ)TKO3回2分37秒 ファン マシアス モンティエル(メキシコ)

*2度目の世界挑戦となった選手同士による一戦。アダメスが、サウスポースタイル(左構え)からの右フックでモンティエルを痛め続けTKO勝利。暫定ながらも世界のベルトを腰に巻くことに成功しました。

2022年10月24日現在の、ミドル級王者たちも確認しておきましょう。

WBA(スーパー):ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン/防衛回数0)
WBA(レギュラー):エリスランディ ララ(キューバ
/1)
WBC:ジャモール チャーロ(米/4)
WBC(暫定):カルロス アダメス(ドミニカ/0)
IBF:ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン/2)
WBO:ジャニベック アリムカヌウェ(カザフスタン/0)
OPBF(東洋太平洋):竹迫 司登(ワールドスポーツ/0)
WBOアジア太平洋:能嶋 宏弥(薬師寺/0)
日本:国本 陸(六島/0)

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世界前哨戦等など(色々:10‐23‐22)

2022年10月23日 05時46分52秒 | 世界ボクシング

最近(2022年10月23日ごろ)のニュースです。

1)2度目の世界4階級制覇挑戦を目指す田中 恒成(畑中)が師走の11日、名古屋市の武田テバオーシャンアリーナで、南アフリカの世界ランカ、ヤンガ シッキボと対戦します。一昨年の大晦日に井岡 一翔(志成)に敗れて以来、日本国内の強豪相手に2連勝を飾っている田中。既にWBOスーパーフライ級の1位にランキングされています。シッキボは17勝(5KO)1敗1引き分けの戦績の持ち主で、これまでにWBO同級のインターナショナルや、インターコンチネンタル王座を獲得してきた選手。今回の田中戦が南アフリカ以外での初の試合となります。

この試合で田中が勝利を収めれば、一翔への再挑戦への道が大きく開く事になります。

2)これまでにスーパーフライ級とバンタム級で世界王座に挑戦した経験を持つ赤穂 亮(横浜光)が師走の3日、韓国の仁川で、世界王座を3階級で獲得してきたジョンリエル カシメロ(比)と対戦することが発表されました。カシメロもそうですが、赤穂も前日計量失敗の前科を持つだけに、試合開始のゴングが鳴らされるまで目が離せない興行となるでしょう。

3)IBFはミドル級王者ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)に対し、既に指名挑戦権を獲得しているエスキバ ファルカン(ブラジル)との防衛戦を行うよう指示を出しました。一部の情報では、この試合の勝者がWBAレギュラー王者エリスランディ ララ(キューバ)との対戦を行うとの事です。

4)元WBAバンタム級王者アンセルモ モレノ(パナマ)が今月15日、地元で8回戦のリングに登場。格下フリオ セサール クルス(メキシコ)に初回KO勝利を収めています。

5)同日、2019年5月に英国の地で井上 尚弥(大橋)の強打の餌食となったエマヌエル ロドリゲス(プエルトリコ)が米国ニューヨークのリングで世界ランカーであるゲーリー アントニオ ラッセル(米)に勝利。世界王座返り咲きに向け前進しています。

6)同じ興行で、元IBFスーパーミドル級王者カレブ プラント(米)が、これまでに2度WBC王座を獲得してきたアンソニー ディレル(米)を9回でKO。プラントもまた、世界王座への返り咲きへ向け再発進しました。

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今週末の試合予定

2022年10月22日 05時53分54秒 | 世界ボクシング

2022年10月第四週末の主な試合予定です(2022年10月22日から10月28日まで)。

25日 火曜日
後楽園ホール
OPBF(東洋太平洋)フライ級戦:
王者ジーメル マグラモ(比)対 挑戦者桑原 拓(大橋)

フェザー戦(10回戦):
元IBFスーパーバンタム級王者岩佐 亮佑(セレス)対 ゼネシス セルバニア(カシミ)

*この期間は上記の興行以外にも、世界各地で多くの地域戦、インター王座戦が予定されています。

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