Steinway Spirio r 弾いてきた

自動演奏ピアノというのはけっこう古い歴史があって、紙のロールに穴を空けて記録するやつとか…であれば、ラフマニノフが弾くラフマニノフを現代の私たちが「生」で聞けてしまうわけですよ。

　　　　←おうちに一台Spirio rあったらそりゃ便利だと思うよ!!

ただしその「生」というのは、いったいどこまで細かくニュアンスを捉えているのか、ちょっと心もとないものではありますが。あんまり大きい音が出ないとか、いろいろ違いがあるようです。

そこで、現代の技術を使って超精細な記録と再生ができる自動演奏ピアノを作りましたというのがSteinway Spiroだったのですが、まぁ…たとえばランランとかがリビングに置かれたピアノを生で演奏している「ような感じ」になると思えば、スゴイっちゃスゴイんだけれども、んーCDとかで聞ければいいか? というような。現代の私たちは、既に高精細な録音／再生システムを持っていて、その演奏にそんなに不満がないから、自動演奏ピアノの価値は限定的なものに感じられると思います。もちろんライブ演奏は別ですよ。そこにほんとにその人がいるという。

しかし、新製品が出て、そうやってピアニストが録音(というかSpirioのシステムで記録)した演奏をそのまま聞くだけではなくて、ユーザーがその場で録音スグ再生できるようになったというので、それはおもしろいなと。どうおもしろいかというと、たとえば→かてぃん: 猫ふんじゃった (超能力ver）

で、興味を持っておりましたところ、この新しいピアノが試弾できるというので、行ってきました!!

といっても、こんなおもしろいことするスキルもセンスもありませんので、ただおとなしくいつもの曲を弾いただけなんですけどね。

予約の時間に行くと、最初しばらく好きに弾いて練習してよくて、「録音お願いします」というと録音して再生してみせてくれました。

「しばらく」が何分くらい許されるのか、よくわかんなかったけど30分くらい弾いてても何も言わずに放置しててくれました。とても弾きやすいピアノで、弾いてて気持ちよかったです。それに密閉された空間じゃないのにその間、誰も来なくてほんと快適でした。

そんなに大きいピアノじゃなくて170と書いてあったと思います(不確か)。

そのまま録音するとこんな感じです→いつもの録音機でスカルラッティ。ちょっと空調の音とか入っちゃいましたけども

それから録音お願いして、5分くらいってことだったのでリスト／愛の夢第三番を弾きました。iPadみたいのをぴっぴと操作してすぐ「どうぞ」って感じでした。画面見てないけど

弾いてたら、ショールームに誰か来てしゃべったりしてる声が聞こえて、メンタルお豆腐なんでびびったりしていろいろ間違えましたが(びびらなくても間違えるが)、そういや、ふつうの録音と違って、話し声とかしていても録音には入りませんね。録音というか記録か…

弾き終わって、再生してもらってるとき、途中から気が付いて手持ちのスマホで撮影したのがコレ(Steinway Spirio rで再生されている愛の夢)です。

いやぁ…なんというか…不思議な感覚でした。目の前にあるピアノから、確かに自分の(やらかした)弾き方で生音がするんですよ。
弾き直しとか克明に再現されるわけで、どんな羞恥プレイ…(o_o;;

ミスしたところはそりゃふつうの録音聞いても「あぁ」って思いますけど「見ちゃう」インパクトは格別です。

逆に、いい感じのところはほんとにいい感じで聞けますよ。これまた新鮮です。「生音」で自分の演奏聞くことないもの。

レッスンのときにこのピアノがあって、その場で弾いてすぐ再生して先生といっしょに聴きながらコメントしてもらったとしたら
めっちゃわかりやすい(けどめっちゃ怖い)

どうかな。効果的なんじゃないでしょうか。

データをあとで送ってくれるという触れ込みですが、実際送ってくれるのは単に録音(mp3)らしいです。あんまし意味ないね。Spirioをほんとに使う場合はこんな画面見て演奏の編集なんかもできるらしいですが…


かっこいいクリアフォルダーもらった


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