アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

一人三役!! パッヘルベルのカノン多重録音

2010年08月16日 | バイオリン
ベタな企画ですが、これはぜひ一度やってみたくて。

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バイオリンやってて、録音機材持ってて、編集ソフト入れてる人なら絶対やるよね?? パッヘルベルのカノンの一人アンサンブル。

手順は以下のようになっとります。

(1) 1stの録音
ここでは、ただ弾いて録音すればいい「だけ」のはずなんですけど。最初は、メトロノーム的に正確でなくても、2nd、3rd弾くときは1stの録音を聞いて合わせるんだから、ふつーに弾けばいいやと思っていました。でもなにしろ、こんな長い曲、ノーミスでは絶対弾けないから、その「ふつー」ができないんです。

生アンサンブルのときは、自分が落ちても相手の音を聞いてそこを頼りに戻ればいいわけです。ところが、頼りにするものがない状態でとぎれると、復活の際にずれたりとか、ずれなくても空白ができたりとか。そんな録音になんか、いくら(未来の)自分とはいえ合わせようがないですからね…

そこで、やむなくメトロノームくんの登場となり、いっしょに弾くことにしました。

(2) 1st録音を携帯プレーヤーに取り込み
録音をパソコンに取り込み、前後を切って一回分を取り出します。それを携帯プレーヤーに入れてスタンバイ。

(3) 1stに合わせて2ndの録音
携帯プレーヤーで1stの録音を聞きながら2ndを弾きます。律儀なメトロノームくんは完璧なリズムを刻んでいますので、頼りにならない1stが落ちても合わせはばっちりです。「そこ肝心なところだってのに、音をハズすなよ!!」などと1stにつっこみ入れながら弾くとよろしいでしょう。

(4) 1st+2ndの音声を作って携帯プレーヤーに取り込み
録音をパソコンに取り込み、1stの音声とミックスします。私は普段からSoundEngineFreeというソフトを愛用していますが、いつも前後のいらないところを切るとか、ボリュームを全体に上げるくらいの使い方しかしてないので、「ミックス」なんてメニューをクリックするのはどきどきします。

とはいっても、「クリップボードにコピー」した音声を、カーソル位置から重ねてくれるだけの機能なので、使い方は簡単です。ただし、思ったとおりきっちり合わせるのは難しくて、しばしトライアル&エラーでいきます。でもなんかぴたっといかない…

(5) 1st+2ndに合わせて3rdの録音
いよいよアンサンブルが揃うわけで、弾いていてもわくわくします。1stの間違えたところは何度も聞かなきゃいけないってところがちょっとげんなりするけどねぇ(-_-;;

(6) 3rdの音声を作って合成→完成!!
さてようやくゴールが見えてきました。「ちょうど」でミックスするのがやっかいで案外手間取りますが、ついに完成ですよ(^-^) 全体を聞いてみると、いろんな「あら」はあってアラアラですが、ともかく完全な破綻は免れてなんとか合奏できた達成感があります。

一人三役!! パッヘルベルのカノン←ここまで読んでも聞く勇気がある人は聞いてみよう!!

[感想・気づいたこと]
・合わせるのが自分の演奏、かつ、録音であっても、アンサンブルはやっぱり楽しい。
・演奏はともかく、手順というか操作がややこしくて、とても強弱とかフレーズとか、音楽の中身を云々できる余裕はない。
・録音レベルが低すぎて、音質がやや難。
・音程がずれたところは聞いていてイタイ。
・メトロノームはやっぱり完成形にはないほうがいいので、別トラックとして用意すべきだった。
・っつか、この曲やるには下手すぎ。OKテイクが決して取れない(今回気づいたことではなく、知ってたけど)

ま、でも、大人の自由研究って感じで、なかなかおもしろかったです(^-^)

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2 コメント

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Unknown (メゾフォルテ)
2010-08-18 07:02:23
アップされた当日、携帯で読んでから家でじっくり聴かせて頂こうと思いやっと聴けました。

この曲は「何とか登ってみたい」と思わせる、癒し系ですが長調なので明るさもあり本当に魅力的な曲ですよね。ヒーリングのCD等に良く搭載されていますが、いざ登り始めると意外に手強い部分あり、と噛めば噛むほど味わい深い良さがありますよね。
ピアノを弾いてみて初めて解ったのは、あの曲の難しさは一つには「カノン形式」という事から来る、「自分が何処を弾いているのか時々混乱しそうになること」でした。通常の曲は展開が起承転結になっているとしたら、私のイメージでは起1起2起3転1転2・・・

この三重奏の実験、きっとヴァイオリン弾かれる方は皆さんやってみたいのではないかと思いますが、実現できたのは理系アンダンテさんだからこそだと思います。

私がそうだったのですが、最後部分が「もうすぐ終わりだ!」と見えてきた頃に色々工夫があり、意外とここが難しかったと思います。

それとこの機会に久々に聴いたyoutubeですが、形式が変わってましたね。何事も進化しているのですね。
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> メゾフォルテさんへ (アンダンテ)
2010-08-18 12:51:59
なかなか、いろんな難しさが交じり合って、挑戦しがいのある曲です。そしていじりがいのある柔軟性と、コード進行のわかりやすさですかね。

ピアノは特に単調なつくりなので迷子になりやすいんじゃないかな。今回弾いたのは迷子にはなりませんよ…むしろ忙しいです。

音程やリズムをもう少し「かっちり」弾けるようになったら再録音したいです!!
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