アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

ダンパー踏んでいれば指は離してOK?

2017年07月20日 | ピアノ
「タッチで音色は変わるのか?」論争から派生して
「ピアノの知識と演奏」(雁部 一浩)
を読んでいたら、こんな箇所があった。

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「ダンパーの構造を考えてみれば、ペダルを踏んだ状態で指を押さえ続けるのが無意味であることも容易に理解できるでしょう。ペダルを踏んでいる場合、既に打鍵した鍵盤に固執するのは非合理であり、むしろ速やかに次のポジションに手を準備すべきです。」

これはまたずいぶんきっぱりした言い切り方だけど、この件に関しては同意しないピアノの先生も多いのではないだろうか?

もちろん、物理的にどうやっても手が届かない場合、ペダルでつないどいて指を離して次に行くというのはよくあることで、それはやむをえないことだけれども
(ラフマなんてそんなのばっかり)
届くんならちゃんと音符のとおりに押さえておきなさいという先生が多いんじゃないかな…

もっとも、そのように指導している先生だからといって、ダンパーペダルを踏んでいるときにも、押し続けているかどうかで音が変わると思っているとは限らない。

「意識として」音を残しておくべきだからということかもしれないし、
あと、ペダルを細かく踏みかえてちょっと余計な濁りを取るようなときなんかは、残すべき音を指で押さえておかないと困るからということもあるかもしれない。

だから、実際、ダンパーペダルを踏んでいても指を残しておくかどうかで音が変わると思っている人が多いかどうかわからないんだけど。

「消音やまちゃん」では、この二つでかなり違う音がする。つまり、単音を鳴らすと同時にペダルを踏み、わりとすぐ手を離した場合と、指で鍵盤を押さえ続けていた場合とで明らかに違う響きになる。具体的にいうと、指で鍵盤を押さえ続けているときは、ペダルを踏んでいないかのような音がしていて、指を離すとペダルを踏んでいるような音(やや「ぽわん」とした音)がする。

これは、ただの電子音であるからアコースティックのピアノとは話が違うが、ともかくそのように設計されているということだ。

めるちゃんで同じ実験をすると、まぁそんなに違わない気がする…しっかり踏んでいれば。

しかし、これは弾いて一秒くらいしてからそっと指を離した場合の話。ペダルをしっかり踏んで、ふつうの打鍵をした場合と、スタッカートで弾いた場合は、どちらにせよ音は鳴り続けるけれど、音色はかなり違う。これはあからさまに違うので、誰でもわかるはずなんだけれど…

この著者の雁部さんは、「タッチで音色は変わらない」派(ただし上部雑音、下部雑音による違いはある)なので、この現象については触れていない。


あれ??

よく考えたら、ダンパーペダルを踏みっぱなしにして、ふつうにそっと弾いて押さえ続けた場合と、指の腹ですくうようにそっとスタッカートをした場合(*)で音色が明らかに変わる現象はそのまま、タッチで音色が変わることの証拠になるのでは??

だって、ハンマーが弦に当たる速度(→音量)以外の要因を認めないんだったら、これで音色が変わるわけないんだものね。


(*)エオリアンハープのときにおゆき先生に教わった弾き方。メロディーラインを浮き立たせるのに、指を立てて硬く弾くんじゃなくて、こうしたほうがキレイで、強く弾かなくてもちゃんと浮き立って響く。

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