アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

ユーゲントアルバムが流行ってない理由

2017年02月12日 | ピアノ
バイエルが終わったところでブルクミュラー25番に移るというのが、私が子どものころに最もメジャーだった「コース」で、私もこの道筋を辿りました。

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今はもうちょっと「コース」がばらけていて、バイエル以外の入り口などもいろいろ出てきていますが、ブルクミュラーというのは引き続きメジャーだと思います。私の世代でも子どもの世代でも、ピアノを習っていてブルクミュラーを知らないということはあんまりありません。

シューマンのユーゲントアルバムというのは、位置づけ的には、まさにブルクミュラーと被る曲集だと思うのですが、現代日本においてその知名度には極端な差がありますね。

ユーゲントアルバムは、元々シューマンが娘のために作った曲を増やして「アルバム」にまとめたもので、子どもがピアノを学ぶときに、小さくても本物の芸術作品で練習できるように…とけっこう気合モードで作られた曲集です。
当時は商業的にもうまくいった(売れた)らしい。

昨日全曲通して説明聞きながら演奏聞いて、思ったことには、
とっても素敵な曲がたくさん!!

それに、教育的な配慮もいろいろと巡らされていて
・おおむね難易度順の配置
・身に着けるべき項目の網羅(体系化)
・いろんな曲調の体験
といったことを盛り込まれています。ブルクミュラーと同じく、標題がついているというのもポイントですね。

思わず
もっと流行っていいはず、この曲集
と、肩入れしたくなるのですが、これまた弾いたり聞いたりしていると、流行っていない理由もまぁわからなくはない…

ひとつには、(子どもウケする)演奏効果というか、
華やかに展開してジャンと終わってくれれば
友だちの発表会に来た子たちだって気持ちよくワーーと拍手できるものを、

「冬の季節」みたいに消え入るように終わられちゃ、「え? 終わったの?? ココ拍手するとこ??」みたいになっちゃう。

それに、不協和音やら多声的な進行やら原則を崩した拍のノリなど、やたら説明しづらいというかレッスンするんだってややこしい…

というかみんなで弾いてみて改めて思ったことには、「むずいわ!!」ってことで、音符は立て込んでなくて十分白っぽい曲でも案外難しいうえ、ただ弾いた(音を並べた)んじゃカッコつかないし、まぁやっぱり子ども向け標準教材としては今後も流行らないかな…ってみんな納得した(^^;;

でも、「おおきくなったこどもが弾く」にはほんといいと思いますよ、お奨めです。

私が昨日弾いた曲を載せときます→35. ミニョン
(旅芸人の女の子が綱渡りしてるところの曲)

昨日のレッスンがあったあと、指使いの改善とかは練習してないのでできませんから、ほぼレッスン前の状態と同じで弾いてますが。ここまででもずいぶん苦心してます。もうしばらくこれも弾きつつ、数曲選んで組み合わせてどこかで弾けるようにしたいなーと思います。一曲一曲が短いというのは、練習の便宜にも、組み合わせの楽しさという意味でも、けっこう良いです。

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