アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

休符が美しく弾けるピアノ(ファツィオリ)

2016年10月20日 | ピアノ
バイオリンのお値段というのはあれは骨董品なので天井知らずなのですが、ピアノで最高級品といえばファツィオリですかね。もちろんお好みはまた別の話だと思いますが…

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で、今日はファツィオリです。仙川のファツィオリを弾いたことがあるのですがあのピアノは今ないそうで、豊洲シビックホールです。

(リハ中の私。まだドレスを着ていない。撮影はミッヒーさんthanks)

豊洲はしばらく前に、練習会でちょこっと弾かせてもらったことがあって、そのときはすごいブリリアントな響きに圧倒されて、ちょんと触ればあまりに豊かに鳴る(鳴り分ける)ものだから弾くたびにビビッてしまって次第に混乱し、ふつうには弾けなかった…そのとき練習していたのがたまたま、フォーレのノクターン第四番という、私にとって最上級のややこしさだったのもいけなかった。

今回はその反省にたち、ピアノから思わぬ反応があっても混乱したり動じたりしない曲は何かと考えて
シベリウス「孤独な松の木」
それと組み合わせて「ソネット」「踊り」の三曲をセットにしました。

短い曲で区切れていれば、一度よれよれになっても立て直せるだろうという周到な計画です(^^;;

しかし、朝にリハで弾いてみたらばこれがもうびっくりの素直さで落ち着いていて、何かまったく別人のようでした。弾きやすい!!
別の個体ってことはないと思います…そんなに何台もとっかえひっかえするようなピアノじゃないし…

こなれてきて落ち着いたのか、調律で変わったのか、

いやこれなら別に「松」決め打ちじゃなくてもよかったかなとも思ったのですが、でも
いややっぱり「松」でよかった、とも。

ずっしり根っこをおろす感じがこのピアノにぴったり、深みのある低音が気持ちいい
本日の録音:シベリウス「孤独な松の木」「ソネット」「踊り」

10月1日の発表会でも同じ曲を弾いていますが、そのときよりテンポやや遅めです。特に意識してそうしたわけではないのですがこれがちょうどいい感じがしました。長い音を鳴らしたときに朗々と伸びるのでしっくり来ます。

長い音がきれいに伸ばせるだけでなくて、その消える瞬間も自在に演出できるというか
…あ、ピアノの実力としては、です。一時間くらい自由に触らせてくれたあと弾けれはもうちょっとはなんとか
弾きなれてないのでなかなか思ったようにはいきませんが、
音の切り方や残る響きがとても表情豊かで、休符が美しく弾けるピアノです。

これで「ソネット」が上手に弾けたらよかったですね~

くさぴあさんは10月1日のと今日のと両方聞いていたのでそれをふまえて忌憚のないご意見を:
「松の木はゆっくりなテンポがハマっていてよかった、根をしっかりおろす感じが」
「ソネットは、いいところはとてもいいんだけれど、音の並びが怪しいところは音色が変わっちゃって(崩れて)あれあれあれ」…あーハイハイハイ(←ハイは一回!!)

ほんと。このピアノで弾けるんだからソネットもちゃんと練習しておけばよかったんですけど。
ここんところ、マズルカと耳をすませばに長々とかかずらわっていて、シベリウスがお留守でした。

でもとにかくドレス効果もあって、ピアノも弾きやすかったので、あまり緊張しないでのびのび弾けて、
だんだん弾き進めて「踊り」に来たころには、
「あぁもうすぐ終わっちゃう~もっと弾いていたい~」という気持ちで名残惜しく弾いていました。

また弾きたいなーあのピアノ。

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