礫川全次のコラムと名言

礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。

昭和17年度、新たに「移動演劇」に加わった劇団

2013-05-28 07:27:04 | 日記

◎昭和17年度、新たに「移動演劇」に加わった劇団

 この間の公演回数と観客動員数を主なる主催者別にして表示すると次のようになる。(自昭和十六年六月至同十七年二月末日)
主 催     公演回数    観客動員数
産 報      517   721,499
産 組      105   129,130
翼賛会       35    46,200
その他      419    20,690
 計      1,148   917,479
日本移動演劇連盟の発会式と同時に発表された構成はつぎの各方面から推薦された委員、審議員、参与を以てなされ、委員長は当時大政翼賛会文化部長の岸田國士氏、事務局長は伊藤熹朔氏、事務局は東京日日新聞社がその社内に設置、関西支部は大阪毎日新聞社内におかれた。
情報局、大政翼賛会、各官庁、大日本産業報国会、産業組合、大日本青少年団、日本放送協会、各興行会社並劇団(松竹、東宝、吉本、籠寅、新興、宝塚、瑞穂劇団)。文化団体(日本演劇協会、文芸家協会、芸能文化連盟、農山漁村文化協会、大日本俳優協会、其他)、東京日日新聞社、大阪毎日新聞社。
  二
 昭和十七年度に於ける活動は、社団法人としての新発足までの間に、時局の進展に伴つて、その需要が、全国各地から、加速度的に増大されて来た。連盟事務局は、製作、配給、調査、教育、宣伝出版、庶務、会計の六部門から、それぞれの力を集めて、これまでになかつた新らしいこの事業の遂行に突進した。昭和十七年九月、健文社発行の、伊藤熹朔氏著「移動演劇十講」に、この間の経緯の大様が記述してあるので、委細は同著を参照していただきたいと思ふ。劇団は、前記の各班の他に更に左記の加盟並に参加を得た。
 宝塚歌劇移動隊、新興移動演劇隊、関西歌舞伎俳優協会移動隊、大谷友右衛門一座、芸術座水谷八重子一座、東宝映画新演伎座、新鋭劇団、松竹国民座、劇団文化座、劇団珊瑚座、独立座、劇団ニツポン、金語楼劇団移動隊、邦劇座、その他。【以下は明日】

今日のクイズ 2013・5・28

◎『移動演劇十講』(1942)の著者・伊藤熹朔の職業として、最も適切なのはどれでしょうか。

1 舞台演出家  2 舞台美術家  3 劇作家  4 新聞記者

【昨日のクイズの正解】 2 丸の内 ■東京會舘が接収され、大政翼賛会の本部になりました。

今日の名言 2013・5・28

◎戦争をしないという根本の考えが欠如しているのではないか

 モッツ出版社長・高須基仁社長の言葉。橋下徹大阪市長による一連の「慰安婦容認発言」に対してのコメント。「戦争で慰安婦が必要だったと言うならば、そうならないように不戦の誓いを立てるべきだろう。弱い立場の女性や子どもを不幸にしないために、戦争をしないという根本の考えが欠如しているのではないか」。本日の東京新聞「こちら特報部」より。この問題で、橋下氏が釈明すればするほど、過去の戦争を肯定し、今後も戦争は起きるとする氏の立場は鮮明になる。

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2 コメント

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Unknown ( 金子)
2013-05-28 23:46:26
 2だと思います。
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Unknown ( 金子)
2013-05-28 23:53:57
 もし、橋下が自分の妻や娘を「戦争のために必要だ」として慰安婦として徴用されたとしても同じことが言えるんでしょうか?
 彼のような倫理観の欠如した輩は首長として不適格であり、直ちに辞任するべきだと思います。
返信する

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