静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

ベトナム再訪記 <1> ハノイ 1/2

2024-03-10 14:43:28 | 時評
 アトランタ在住の長男が休暇で来日、ベトナムへ行きたいと言うので11年ぶりに訪れた。前回はH社のフルパッケージツアーでホーチミンからハノイへ。今回は逆コースで南下。飛行機&ホテルは自分で手配し、
観光だけは同じH社の Optional Tour で。ベトナムを訪れた方は多いと思うので、旅程ごとの観光紹介はせず、印象に残った事柄や見聞、前回との違い・発見などについて書いてみたい。

 北も南も等しく感じたのは国民生活が豊かになっていることだ。服装が豊かになっただけでなく、人々の顔に笑顔が増えた印象である。2月末のハノイは気温が予想以上に低く、13-16度くらい。老いも若きもダウンジャケットを着ており、お洒落な女性はカラフルなマフラー・手袋で整えている。前回は4月だったこともあり冬支度ではなく、驚きでもあった。

 前回との違いで挙げると、H社が契約する地元会社所属現地ガイドの日本語能力は総じて上がっていた。ハノイ(1人)ダナン(2人)ホーチミン(2人)の合計5人だったが、語彙の多さ・発声&応答の速さ・客への配慮の広さで、ハノイで担当してくれた女性(40)は群を抜いていた。お仕着せの観光案内セリフに留まらず、歴史的背景に必ず触れて儒教・仏教・五行に関する語源や影響について該博な知識を語ったうえ、自分の生活やハノイの暮らしについても客を飽きさせなかった。発音のクセはあったが聞き取れないことは皆無、大したものだと感心。日本なら東京外大に相当するハノイ外語大学を出ており、日本には4度ベトナム人のツアーを率いて行ったとも言っていた。性差別や年齢差別が日本どころではない、大企業では今も年功序列だ、と悲しい顔で語った顔が印象に残る。
           
 定番の「ハロン湾めぐり」だが、曇天のせいで景色はもうひとつ。「ハロン」の由来は?と尋ねたら<下龍>。龍=つまり王になる強者が天から湾に舞い降りたという伝説だとの説明。ホーチミン廟へ行く前に行った「タンロン」は<登>龍。ここも北に備える砦跡で世界遺産に。このような説明を漢字で私のメモ帖に書きながら教えてくれた。
 
 バッチャン焼き工房で熱弁を振るう女性が件のガイドさん(一番左)。次は女房殿の指令で購入した取り皿セット。ホーチミン廟では運よく儀仗兵の交替式に遭遇。ここでは中国からの団体客が大勢いたが、大声での会話だけでなく、入場者列への横入り・喫煙など添乗員から注意を受ける男たちが目立った。不思議にも、ダナンやホーチミン市では個人の大陸中国人しか見かけない。団体旅行規制の噂は本当だったらしい。
 右の写真は其のガイドが夕食に良いと勧めた「Quan An Egen」というレストラン。西洋人でごったがえす大変な賑わい。幸い10分待ちで席に就けたが「安くて美味しい」という彼女の言葉を裏切らない満足度。
 6品+缶ビール4本でUS$25/2人=¥1,875/人。。。。文字通りの≪安かろう・美味かろう≫・・・もしハノイでの夕食を検討されているならば、ここは必ず御一考されたい。     < つづく >
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする