パリのクジラ



「仏パリにクジラ打ち上げられた?」(Livedoorニュース)
http://news.livedoor.com/article/detail/13375807/

「セーヌ川に死んだクジラの模型 環境保護訴える」(NHK news web)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170722/k10011068931000.html

うーん,何でクジラの死骸を使うのか,意味が分からない。
クジラが死んでいる → 人間が環境を汚染したせい という理論がおかしい。

未だ,クジラの生態は解明されていない。増えているのか,減っているのかさえ結論は出ていない。
環境汚染により絶滅の危機に瀕している種は,他に多数いるのだ。
以前記したように,海洋ゴミが生物に悪影響を与えているというのならば分かる。
よっぽど理論的なメッセージだ。


セーヌ川に設置されたクジラのオブジェについては,

クジラが死んでいる,かわいそう → クジラは捕っちゃだめだよね

というのが見え隠れしているように思える。これこそ全く理論的ではない。
「クジラを通して環境汚染を考えるべき」とのことだが,研究が進み,クジラは100年前,200年前に比べて倍増,もしくは数倍の規模になっているという結論が出たときに,何ていうのだろう。

1800年代中盤まで,アメリカが捕鯨しまくって数を激減させたのは歴然たる事実。マッコウは危うく絶滅しかけたし。
感情的な議論の前に,観測,研究を十分に行ってもらいたい
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )