「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

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アメリカの正義と日本の正義!(ジムが教えてくれたこと!)

2011年10月19日 | 日本人の秘密

えー、先日、と言っても、風邪でぶっ倒れる前、まあ、2,3週間前の話になりますけど、

アメリカ人の友人、仮名ジムと飲んでいたんですね。


ジムは日本文化オタクが高じて、日本に来ちゃった金融コンサルタントなんですけど、

「日本人のかみさんを探すんだ。綾波レイちゃんみたいなの!」

とアホなことを公言している奴なんで、どれくらいアホか、わかると思いますけど、

このジムがこういうことを言うわけです。


「なあ、日本の社会って、談合ってのが、あるんだって?自由経済のアメリカ人の俺から言わせると、こんな不正義は、ないなー」


まあ、酒の上の話ですから、ジムも笑顔だったりして、挑発をしかけているのは、明白なんですけど、

こういうおしゃべりが、いろいろ日本について、気づかせてくれたりするんですね。


「じゃあ、アメリカの正義って奴を、説明してくれよ」


と、僕も、なんだか、「塚原卜伝」の剣の試合みたいに、相手の出方を探るわけです。

ま、その時は、まだ、「塚原卜伝」始まっていなかったけどね(笑)。


「とにかく、全ては市場が決める。供給量と品質に対して、価格が決まる。それが神の意思だ」


と、一神教を信じるアメリカ人ジムは、そういう言い方で、僕を、挑発します。


「つまり、枠組みを守るために行われる、日本の談合は、その神の意思を無視しているものだ、と?」


と、日本人である僕も挑発し返します。


「そう。そうだ。神の意思を無にする行為だ。神の僕(しもべ)たる僕達からすれば、それは、許されない利敵行為だよ」


と、ジムも応戦します。


「利敵行為・・・悪魔を助ける所業だと言うんだね?」


と僕が言うと、ジムは、


「そういうことだ。違うかな?」


とほくそ笑みます。


「僕は日本のだめな部分。例えば、重要な決断が下せない背景・・・TPPの話だって、結論が出ないだろ?・・・には、談合の背景にある、何かが作用していると思うんだ」


と、ジムは指摘します。


「アメリカの正義である、市場至上主義を以てすれば、それも解消出来ると?」


と、僕が言うと、ジムは、得たりとばかりに話し出します。


「そうだ。例えば、硬直し腐敗する組織のことを考えてごらんよ。例えば、人事を握る総務部系の組織は、腐敗しやすい・・・既得権益になっちゃうからね」


と、ジムは言います。


「うーむ、うちの会社は、腐敗なんぞ、してなかったぞ・・・けっこう、入れ替えも激しかったし、それで既得権益化を防いでいたんじゃないかな・・・」


と、僕は自分の経験を話します。


「まあ、ゆるちょはミツビシにいたんだろ。そういうところじゃなくて、既得権益化する場所ってのは、あるんだよ」


と、ジムはニヤリとしながら、


「日本の官僚組織・・・天下りは既得権益じゃないのかい?」


と、ズバリ!と核心をついてきます。


「アメリカでは、人事すら、アウトソーシングして、市場競争させる。その人事の評価機関も外に置くから、恣意的な人事なぞ、出来なくなるんだ」


と、ジムはニヤリと笑います。


「なるほど、すべて市場競争に任せれば、いい、という結論か」


と僕が言うと、ジムは、頷きます。


「そう。市場競争に任せれば、自ずと結論は出る。だから、アメリカは結論を出すのが速いし、正確だ」


と、ジムは胸を張ります。


「それに比べて、日本はどうだ・・・個人やら組織を守るための仕組みがわんさか・・・だから、仕事も遅いし、決断も遅い」


とジムは核心的なことを指摘します。


「アメリカ人はとにかく、シビアに仕事しまくる。そうしないと自由競争に勝てないからね・・・日本人はどうも、自分を守るために仕事をしているみたいに見えるんだかな・・・」


と、ジムは自分なりの仕事感について話します。



「アメリカと日本では、正義が違うからね」


と、僕は、結論的にジムに言います。


ジムは、少しだけ目を光らせると、


「ほう。じゃあ、日本の正義とやらは、なんなんだ?」


と、素直に聞きます。



僕は少しだけ、姿勢を正してジムを見つめると、


「和をもって尊しとなす」


と、言います。


その言葉にジムは、怪訝な表情。


「聖徳太子が制定した、十七条の憲法の第一条だ」


と僕は、説明します。



「聖徳太子?・・・いつの時代の話だ?」


と、ジムが質問するので、


「7世紀始めの話だから、随分昔の話だが、日本はそのところは、未だに、変わっちゃいない」


と、僕は、笑います。


「日本では、なにより、社会を守ること、仲良くすることが、正義なんだ。だから、競争も本来、悪とされている。つまりキミらの正義とは、ま逆なんだ」


と、僕が言うと、ジムは驚いたように、


「え、どういうことだ?競争が悪だと?」


と、僕に聞きます。


「競争してしまうと、お互いの実力がわかってしまうからね。そうすると、人間として、上下が出来てしまうだろ?」


と、僕が言うと、


「何を言っているんだ、ゆるちょ?上下が出来なければ、給料に差が出せない・・・いや、公正な競争が出来ないだろ?」


と、ジムは鼻をつままれたような顔をします。


「実際は、猛烈な競争をしているよ。サラリーマン社会ではね。でも、つきあいの上では、あまり、能力の差について言及しないのが、日本社会だ」


と、僕は言います。


「強きをくじいて弱きを助ける・・・それが、武士道の基本理念だからね。お互い助けあって仲良くやっていこうってのが、日本社会の基本通念なんだ」


と、僕が言うと、


「だから、談合なのか?自由競争をしたように見せかけて、枠組みを守るために、お互いの存在を尊重するために、納得する結果をお互い受け入れる」


とジムは言います。


「お互いを傷つけないために。だって、本来作らないはずの、上下を自ら作ったんだから、それでよしとしよう・・・それが談合の思想だよ」


と、僕が言うと、


「だから、日本は、だめなんだ。だから、腐敗化した組織が日本にはたくさんあるじゃないか?それでも、まだわからないのか?」


と、ジムは言います。


「「和をもって尊しとなす」の精神と、武士道の精神からは、そういう社会が作られるんだよ」


と、僕が言うと、


「だから、日本はだめなんだ!」


と、ジムは言います。


「仕事も遅いし、なにより、結論が出てこない。何も決められない。ただ、時間だけが過ぎるだけ。それは、時間の浪費にすぎないじゃないか」


と、ジムは言います。


「結論を出すということは、正しいとする人間と正しくないとする人間を創ることだ・・・。わざわざ戦いを助長することだ」


と、僕が言うと、


「日本においては、何より、和を乱すことは、容認できないんだ。不快な思いを生むことになる。それは、日本社会においては、やってはいけないことなんだ」


と、僕が言うと、


「じゃあ、何か、いつまでも、結論は、先送りした方がいい!と言うのか?」


と、ジムは僕に食って掛かります。


「日本人の正義的に言うとすれば、そういうことになるね」


と、僕が言うと、ジムは唖然とします。


「もちろん、それは、日本人の正義的に言えば・・・ということだ。日本人の世界だけなら、けっこう、それで上手くいく。だけど、世界が相手だとそうはいかない」


と、僕が言います。


「当たり前だ・・・しかし、日本の国内というのは、興味深い世界だな・・・結論を出すことが、戦いを生むなら、あえて先送りする・・・そういう考えがあるとはな」


と、ジムはため息をつきます。


「日本には、260年のミラクルピースという、物質文明の進化を止め、精神文化だけを成長させた時代があった。先送りすることで戦いを生まず、ミラクルピースは成ったんだ」


と、僕が言うと、ジムは僕を見ます。


「欧米はその間、血塗られた時代を生きた。戦いが戦いを呼び、物質文明の進化は格差を生み戦争を呼んだ。その間、多くの死者を生んだ」

 

と、僕は事実を指摘すると、

 

「この歴史の違いを君はどう見るね?」


と、僕は結論的にジムに叩きつけます。


「戦って勝利を得ることで、進んでいくアメリカと、戦を嫌い平和を指向する日本人の違いが、そこに現れていると思うけど、どう思う?」


と、僕が静かに言うと、


「戦って勝つことだけでは、達成できないものもあるかもしれないな。戦争と平和の歴史の違いか・・・しかし、日本というのは、興味深い国だ」


と、ジムは、ある感慨を持って、僕を見ているようでした。


「なるほどな・・・お互いの文化の根っこを理解しないと、相手の文化ってのは、理解できないもんだな・・・」


と、ジムは言うと、


「しかし、ゆるちょは、日本人的でないな。だって、論争好きだし、けっこう、本音でバリバリ言うからな」


と、混ぜっ返します。


「おかげで、友達ガンガン減っているよ(笑)。ま、そんな俺を気にいってくれる、ジムみたいな、新しい友だちもガンガン作っているけどな」


と、僕が言うと、


「確かに。ゆるちょは、しっかりいろいろ言ってくれるから、付き合いやすい。お互い切磋琢磨するのが、友人ってもんだと思うぜ。アメリカ人の俺としてはな」


と、ジムは頼もしげに言うと、


「ひとは、進化していかなければ。成長していかなければ、しあわせになれないぜ」


と、遠くを見つめるジムでした。


「俺も、そう思うよ」


と、僕も静かにビールを飲み干し、しば漬けを食べるのでした。


「そのしば漬け、うめえだろ」


と、こっちも見ずに言うジムでした。


10月19日(復活の日!)

2011年10月19日 | 毎日のしあわせの為の知恵

おはようございます。

いやあ、すっかり、ご無沙汰してしまいましてー。

先週の金曜日あたりから、どうも、やばいと感じていたんですけど、

ねー、まあ、僕もいろいろ病気をやっているもんで、体内にいろいろ爆弾を抱えているわけです。

で、菌がそっち系に入っちゃうと、けっこう、おおごとになっちゃうんですよね。


これはねー、もう、自分の人生ですから、そりゃあ、自分でドン!と引き受けないといけない。


真正面から、ドン!とぶつかって粉砕していかないと、いけない現実なんですねー。



まあ、でも、なんですか、こういう小さい挫折に、前向きにぶつかることで、エネルギーに変わるってこともあるんですよ。

「人生、負けたっていいじゃないか。だって、そこから、また、始めりゃいいんだから!」

と、相田みつを的に素直に思っちゃいますねー。


っていうか、挫折なんて、当たり前の人生でしたから。


ガンガン・リカバリーかけて、さらに倍的に強くなっていきゃあ、それでいい。


さらに倍的におもしろく生きていければ、それでいい。



そういう風に思いますね。


まあ、それが記事に反映されて、少しでも、楽しめる記事になれば、それが一番じゃないですかねー(笑)。

ま、アホは、アホなりにいろいろ考えてるんです。はい。



しっかし、病み上がりは、いいとして、見なきゃいけない作品が、おもっそ貯まりましたねー。

「江」「塚原卜伝」「南極大陸」

とりあえず、このあたりは、見とかないと、ね(笑)。


さ、新たに復活して、がんばっていきまっしょい!


お休み中、コメント頂いたみなさん、ちゃずさんを始めとして、ありがとうございました。


復活して、記事を書くことで、コメ返し、お礼としていきたいと思います!


ま、少しずつ、普通に戻していきたい!と思いますー。


ではでは!