「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

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「弱虫やくざと、家出少女の物語」(11)

2010年08月31日 | 過去の物語
「いやあ、都合のいいところに、自転車が、捨ててありましたねえ」

と、邦衛は、学生用のスポーツ車と覚しき自転車をこぎながら、はしゃいでいます。

「邦衛、自転車は、大丈夫なの?ちゃんと乗れるの?」

と、邦衛につかまりながら、自転車の荷台に、乗っている由美ちゃんです。

「へへ。これでも、子供の頃は、韋駄天の邦衛と呼ばれたもんですぜい。自転車くれえ、どってことないっす」

と、うれしそうに、自慢する邦衛です。邦衛の言うとおり、自転車は、速度をあげて走っています。

緑の丘のような場所を走る、自転車です。

空は、少しずつ、開け始め、少しずつ、明るくなってきています。

邦衛は、うれしそうに、走ります。由美ちゃんのために、自分が役に立っていることに、喜びを感じているようです。

「なんだか、こうやって、走っていると、恋人同士みたいね、わたしたち」

と、うれしそうな邦衛を見ながら、邦衛の腰に手をまわす、由美ちゃんは、ポロッと話します。

「お嬢ちゃん、何を言ってるんでえ。あっしは、お嬢ちゃんのナイトのつもりですぜい」

と、邦衛は、由美の言葉に、少し照れながら、それでも、自分を主張しています。

「お嬢ちゃんは、美しいお姫さん。そして、俺は、それを命がけで守る騎士でさ。それが、一番しっくりくる」

と、邦衛は、そう言って、納得しています。

「お嬢ちゃんと、恋人同士なんて、そんな、恐れ多いすよ」

と、邦衛は、小さくつぶやきます。その言葉は、由美には、聞こえていないようです。

「ナイトの背中はたくましいわね。奥さんは、いるの、邦衛?」

と、由美は、興味深く、邦衛の背中を見ながら、そう話しかけます。

「ええ。華子って、いうんですけどね。元看護婦のかみさんが、ひとりいます」

と、邦衛は、急に、奥さんのことを思い出します。

「へえー。邦衛のことだから、美人の奥さんでしょう?」

と、由美ちゃんは、断定口調で、決めつけます。

「え、そりゃ、ま、あのー、ええ」

と、突然、取り乱す、邦衛ですが、

「まあ、俺が言うのも、何ですが、すっごい美人です」

と、素直に白状する邦衛です。

「やっぱりねー。あなた、女性に愛されるところを、たくさん、持っているもの・・・」

と、由美は、邦衛の背中をみながら、素直に話しています。

「そ、そうですかい?ど、どこに、そんなものが・・・」

と、邦衛は、はじめて言われた言葉に、どきどきしてしまいます。

「あら、あなた、そういうこと、周りの女性に、言われたこと無いの?」

と、由美はさも当然のこと、という風に、話します。


そのとき、邦衛の脳裏に、いろいろな、シーンが浮かびます。

「あなたは、女性に、モテるから、心配しちゃうわ」

と華子さんが、言っています。

「もう、邦衛ったら、ほんとに、あなたは、かわいいわね」

と、組長の奥さん、神山ひろこさんが、話しています。

「もう、邦衛さんったら、すぐに、女性のこころを、くすぐるんだから」

と、どこかのバーの女の子が、しなだれかかります。

「邦衛さん、だーい好き」

と、どこかの娘さんが、言っています。

「わたしに、嫉妬させないでね。愛しているわ、あなた」

と、華子さんが、目で笑いながら、キスしてくれます。


「あ、俺、けっこう、そういうこと、言われてきた、みたいす・・・」

と、邦衛は、記憶を思い出しながら、カーッと赤くなっています。

「ふふふ。そういうところが、邦衛のかわいいところ、なのかもね」

と、そういう邦衛の表情を、笑いながら、見ている由美です。

「い、いやあ、俺って、てっきり、女性には、モテない人間だと、思ってやしたんで・・・」

と、邦衛は、新しい事実に直面して、ちょっとドキドキしています。

「それは、単なる思い込みよ。あなたは、十分に、男性として、魅力があるし、愛される価値をもつ人間よ」

と、由美は、素直に思っていることを、邦衛に、言います。

「いやあ、こんなきれいな、お嬢ちゃんに、そんなこと、言われると、照れるじゃねーですかい」

と、邦衛は、顔を真赤にしています。

「あなたみたいなひとに、愛されて、奥さんもしあわせね」

と、由美は、さらりと言います。

「いやあ、迷惑ばっか、かけてますよ。俺っち、いまいち、人生をうまく生きられねえんで・・・」

と、これまでの人生をふりかえる邦衛です。

「人生、どこで、間違っちまったのか・・・しがないヤクザですからね・・・それで、華子も、苦労してるすよ」

と、しんみりする邦衛です。

「何を言っているのよ・・・、あなたは、わたしを守るナイトでしょ?それをしっかり努めあげてるじゃない!あなたには、しあわせが、きちんとくるはずよ!」

と、邦衛の態度に、それは違うとばかりに、意見する由美です。

「しあわせは、誰にだってやってくるわ。ちゃんと自分を信じていれば、最後には、ひとは、絶対に、しあわせになれるの」

と、由美は自分の信念を話しています。

「わたしだって、たくさん、失敗してきた。でも、その瞬間、その瞬間は、しあわせだったし、これからも、しあわせに、なるつもりよ!」

と、由美は、自分の経験から来る話をしています。

「大丈夫なんだから!とにかく、邦衛は、このミッションを成功させて、華子さんに、胸をはって、自慢できるように、がんばるの。それが、しあわせへの第一歩だからね!」

と、由美は、邦衛のしあわせのための、目標設定まで、してあげています。

「いいわね、邦衛!」

と、由美が、まじめな顔で、言うと、その目を見る邦衛です。

「わかりやした、お姫さん。俺は、姫を守る騎士ですから、命令は、絶対に聞きますぜい」

と、邦衛は、ニヤリとすると、前を向いて、全力で、自転車を漕ぎ出します。

「お姫さんと、華子のために、俺は、絶対に、がんばりやーす!」

二人の乗る自転車は、見る見る、小さくなっていくのでした。


黄色いシビックが、長万部駅、近くのコンビニ前に止まっていました。

「しっかし夜は、まだまだ、寒いすねえ、北海道って、ところは」

と、トミーは、買ってもらった、チーズ肉まんをほおばりながら、のんきなことを、言っています。

「しかし、もう、スワンは、行っちまったんでしょう?なぜ、おいら達、ここで、待ち伏せなんて、するんです?」

と、素直に疑問を呈するのは、トミーです。

「実は、奴らは、警察をまいたらしいんだ。今の電話で、組長がそう言っていた・・」

と、マツは、タバコをふかしながら、前を向いています。

「ってことは、さっきの、非常線、奴らを捜すためのものですか?国道という国道に、非常線って、警察もやるときは、やりますねー」

と、トミーは、途中で出会った警察の非常線に、驚きの声をあげています。

「警察も、奴らをみつけるのに、必死だって、ことだ」

と、マツは、静かに、話します。

「まあ、いちかばちか、俺の勘だが・・・」

と、マツは、真面目な顔になりながら、

「5時によ、ここを出発する一番電車が、あるんだよ。それに、乗るんじゃねえかな、あの二人・・・」

と、マツは、独特の勘で、二人の行き先を感じているようです。

「そうですか。アニキがそう言うんなら、間違いねえ」

と、トミーは、マツを完全に、信じ込んでいるようです。

「ま、これは、完全な俺の勘だ。だから、間違ってるかもしれねえ。とにかく、俺は、その一番電車を確認してみたいんだ」

と、マツは、自分の思いを素直に、吐いています。

「いいっすよ。今まで、ずっと、アニキを信頼してきたんだ。それで、間違ったことは、一度もねえし・・・」

と、トミーは、言います。

「そう言われると、うれしいな。まだ、時間がある、トミー、少し眠っとけ」

と、マツも静かに、そう言います。

「じゃあ、4:40まで、寝かしてもらいやすよ・・・」

と、トミーは、キャップのつばを下げると、眠りに入ります。それが、いつもの、彼のスタイルです。

「ああ、ちょっとしか、時間はねえが、そうしてくれ」

と、マツは、前を向いたまま、そう口にします。

「いつも、すまねえな。トミーよ」

と、マツは、小さな声で、つぶやきます。

トミーは、すっかり寝込んでいて、そのつぶやきは、聞こえなかったようです。

マツは、そんなトミーの寝顔を見ると、ホッとしたのか、次のたばこに、火をつけ、深く吸い込みます。

そして、静かに煙を吐き出すと、満足そうにしながら、駅のほうをじっと見つめるのでした。


ここは、東京某所の黒鮫組、若山組長の大邸宅です。

その前に、黒塗りの車が、数台、止まります。

その中でも、一番大きな車から、カタギリと呼ばれる男が、黒いサングラスをかけたまま、でてきます。

「ご苦労様です」「ご苦労様です」「ご苦労様です」

と、周りを囲む部下に言われながら、肩で風をきるように、歩くカタギリは、

部下に案内されるように、若山組長宅に、入っていきます。

その様子を、向かいのアパートの部屋の中から、確認している二人組がいます。

「おやっさん、どうやら、カタギリ、入ったようですぜ」

と、若い刑事が、先輩格の刑事に話しています。

「ああ。ボスに連絡だ」

と、先輩格の刑事は、黒電話(!)をかけています。

「ええ。奴が今、入りました。ええ。我々の推理が、確かなら、ええ」

と、先輩格の刑事は、報告にやっきになっています。

パンパンパン!

何かの、音が、大きく、響きます。

「おやっさん!銃声が!」

若い刑事は、その状況に、驚くばかりです!

「なんだと、やっぱり、そうなりやがったか!」

と、電話をしている刑事は、電話を切ると、すかさず、部屋を出て行くのでした。


「ねえ。警察も、わたしたちが、また、長万部駅に、現れるなんて、想像もしないわよね?」

と、由美ちゃんは、荷台の上から、邦衛に聞いています。

「まあ、そう思いますねえ。二人で考えた作戦ですからね。だーれもわかりゃあ、しませんよ!」

と、うれしそうにする邦衛です。

二人の自転車は、しらじらと開ける日のもと、長万部駅へと走っていくのでした。


(つづく)



「薩長同盟ぜよ」が、ああなったのは、女性の本質に特化したから!(「龍馬伝」の意味!)

2010年08月31日 | お昼間カフェ
どうも!ゆるちょです!

いやあ、昨日は、ドラゴン通信、たくさんの方に読んで頂いたみたいで、

ほんとうに、ありがとうございました!

やっぱりね、書いているからには、読んでもらいたいし、

やっぱり、たくさんのひとに、読んでもらえると、素直に、うれしくなりますね!


と、言っても、もう、最近、ほんと、愚痴だもんね!

まあ、最初の方から、ああいうフォーマットなんですよ。「今週の愚痴」ですからね(笑)。

もう、「龍馬伝」の第一回から、

「あ、これだめだ。女向け大河だ・・・しかも、歴史書く気は、ないな。人気者をつくって、それを龍馬だ!と言いはる気だ・・・」

と、気づいてしまったので・・・あの時、

「はあ・・・これから11ヶ月、それかよ」

と、愚痴を吐きましたが、ほんと、そのまんまだから、笑います。

なにしろ、「龍馬伝」のクライマックスたる「薩長同盟ぜよ」の回で、

「龍馬の意味がわからない」

とか、書いちゃうわけですから・・・ま、「天地人」よりは、はるかにマシだけどね(笑)。


さて、昨日のドラゴン通信を眠い目で、読んでいて、ふと、気がついたことがあるんで、

そのあたり、書いちゃおうかな、というところです。


しかしさー、金曜日に、

「不本意だけど、馬鹿首相の支持率は一時的にあがるでしょう」

的に書いたら、当たっちゃったじゃん(笑)。

もう、おもっそ、不本意だよ!

これはね、小沢効果!というもんだから、別に民衆が馬鹿首相を認めているんじゃなくて、

手腕も、能力も低くて、馬鹿だけど、小沢よりマシ!っていうことだから、勘違いしないでよ!

しかし、例のとりあたまを、僕は批判しましたけど、一般の方も、かなり、あのとりあたまに、相当、怒ってんのね。

だいたいさ、次の首相を決める理由が、

「オザワくんはぁー、政権交代させてくれたし・・・、僕を首相にしてくれたし・・・」

とか、言ってるんだぜ。日本の首相を決めるのに、そういうお手盛り人事で、いいのかよ!

自民が、かつて、大臣に対して、そういう人事やったときに、厳しく追求したのは、おめえじゃねーのかよ?

大臣でさえ、批判があったのに、それを首相に対してやろうってんだから、このとりあたまは、ほんとに、ゲロ脳だよねー。


それとさ、今日、朝起きてみたら、馬鹿首相は、小沢復権を、約束したらしいじゃん。

あのさ、バカ首相の社会的役割って、脱小沢のみ、なんだよ?

一時的に支持率があがったのは、脱小沢が評価されたからなんだよ。それをやめたら、もう、使えない人間って評価になるじゃん。

一発屋の芸人と同じ末路だろ。脱小沢と同じくらいの社会的役割を果たせなければ、

「こいつ使えねえ!」

と、日本人に評価され、顔さえ見たくない・・・ということで、馬鹿首相の支持率は、劇下がりになるんじゃねーの?

ほんと、馬鹿はバカだから、しょうがねーよねー!


と、ちょっと愚痴。

どうも、愚痴が多いな。ま、それは、おいておいて、龍馬伝のこと・・・ね。


この「薩長同盟」の回で、全然、説得されなかった・・・と僕は、書いたわけですけど、これね、当たり前だってことに、気がついたんですよ。


つまり、そこには、女性と男性の求めるものの、差というものが、あったことに、気がついたわけです。



女性っていうのは、「見たもの」に最大の説得を受ける動物なんですね。

例えば、ある夫婦が、いて、その夫が、若い女性と浮気したとします。

その場合、女性は、男性に向かって、

「浮気をしたとしても、絶対に、「していない」と嘘をつき続けて。わたしの見ていないところで、浮気はやって」

ということを、言うひとが、いるわけです。

これは、女性が、「見たもの」だけを、信じる動物だ、ということを、証明しているんですね。

つまり、女性にとって、「見えていないもの」は、何の意味もない、ということなんです。だから、旦那には、嘘を付き続けてほしいし、

見えないところで、浮気するなら、いい、なんて、男性には、理解し難い、言葉が出たりするんです。


それに対して、男性は、「見たもの」以上に「見えないもの」が、気になる動物です。

男性が、ある女性とつきあい始めた時、最初に気になるのは、

「この子、処女かな?以前は、誰かとつきあっていたのかな?そいつ、どういう顔しているのかな?」

だと思います。若い子なんか、そうでしょうね。ま、僕は、もう、そういう取越苦労は、しませんけどね。

まあ、男性っていうのは、女性をリードするために、生まれてきたわけですから、すべてのことを把握しておきたい、という欲求があるんですね。

それに対して、女性というのは、リードしてくれる、男性だけを見て、最大の幸福を味わえるように、できているわけです。

だから、「もう、好きな男性のことしか、考えられない」的な感じになるわけですよ、女性は。

でも、それで、いいんです。女性は。だから、「見えるものだけ、信じる」ということになるわけです。


その女性の本能を考えれば、「龍馬伝」のあり方というのは、納得出来るあり方なんですよ。

つまり、女性からすれば、ストーリーによる、説得なんて、二の次、三の次なんです。

「龍馬」が、なにかを、成し遂げられた、その姿さえ、映していれば、それでいいんです。

「龍馬」が、薩長同盟に、関わり、その薩長同盟のために、案をだして、それが元になって、薩長同盟が成し遂げられる。

西郷も、木戸さんも、龍馬の案に、納得する。三吉慎蔵が、喜ぶ。そういうシーンさえ、映してあれば、いいんです。

それで、多くの女性は、納得するんです。


つまり、女性を説得するものは、映像だけ、なんです。細かい話は、いいんです。

ほら、女性って、基本、話を聞いてもらいたい、ひと達でしょ?

説得とか、意味ないんです。そんなの、すぐ忘れて、自分にいいように、振舞うだけ。


だから、女性向けのストーリーは、映像で、説得し、セリフは、ただの言い訳が、できていればいい程度でいいんです。


それに対して、男性は、セリフで、説得されたい。いや、男性というのは、周りの社会を説得するために、生きている。


これが、正しい、こういう考え方のはずだ、こうだ、と主張し、周りを説得するのが、男性なんです。


だから、説得されないと、納得しない。映像だけでは、納得できない動物なんです。


だから、多くの男性は、僕も含めて、「薩長同盟ぜよ」の回に、批判的な意見を述べているはずなんです。




女性と話をするとき、若い時なんか、よく間違えませんでしたか?世の男性諸君!

女性は、話を聞いてほしいだけなんですよね。

それに対して、意見とか、「こうしたほうがいいよ」なんてのは、はっきりいって、女性から、すりゃ、邪魔なんですよね。


「あなたの意見なんて、聞きたいわけじゃない。私の話を聞いてほしいだけ」


これが、女性の本音なんですよね。これが、若い時はわからなくて、よーく、女性に不快な思いをさせてましたねー、僕は。



だから、女性っていうのは、「見たもの」に対しては、シビアに反応します。



だから、簡単に、恋に落ちたりするわけですよ。


というより、恋に簡単に落ちるために、そういう風になっているんだな。


自分のDNAに合う男を見たら、すぐに、恋におちる。


もちろん、外見は、カッコ良くなければ、だめ。カッコいい男は、優秀なDNAを持っている、と女性は、感覚的にわかっていますからね。


ま、モテの構造って、そういうところに、あると僕は思っていますが、話を「龍馬伝」に戻しましょう(笑)。



だから、そういう映像に反応しやすい女性でありながら、ストーリーも楽しめる、ちゃずさんや、庵主殿のような、賢い女性っていうのは、

抜きん出た存在!ということになるわけですよ。

女性的能力も持ちながら、男性的能力ももっているわけですから、ある意味、スーパーな存在なんですよね。


まあ、僕も、男性的能力ばかりでなく、女性的能力・・・映像で、その人間の中身を推し量る・・・というあたり、シビアに鍛えなきゃね。

まあ、このあたり、演技力を理解することも、そういう能力を鍛えることに、つながるから、まあ、「龍馬伝」見ながら、それをやっているわけですけどね。


まあ、とにかく、そういう女性の特性に、特化したからこそ、ああいう「薩長同盟ぜよ」の回になったわけで、



男性から、したら、失笑ものの、「薩長同盟ぜよ」だった、というのは、当然なんですよ!

そう感じて、当たり前なんですよ!だって、セリフの説得力を、重視してないもん。


だから、ああいうドラゴン通信になった、そういわけなんですねー!


いやー、「龍馬伝」を通して、いろいろなことが、わかるねー。

まあ、ドラゴン通信を書いてきた、かい、があるというものです。



女性は、「見たもの」重視、男性は、「見えないものまで、知りたい」から、セリフの説得力を重視、

この差ですね。




それが、今日の結論かな。


ま、結論も出たようですし、今日は、この辺で。


ここまで、読んで頂いたみなさん、ありがとうございました。

また、次回、お会いしましょう!



ではでは。



西南戦争は、日本の大きな価値転換の場だった!

2010年08月31日 | 先人の分析
おはようございます!

とうとう、八月も、その最後の日を迎えてしまいましたね!

いやあ、今年の夏は、いろいろあったなあ・・・。

とか、思いながら、でも、暑い日が、まだまだ、続く!という、

もう、地球温暖化も、どうにかしてほしいですね。

明らかに夏が、熱帯化しているよねー!

もしかして、夏休み、もう少し必要なんじゃないの?

と、素直に思う、今日この頃でした!


さて、火曜日の「翔ぶが如く」シリーズですが、

前回、

「彼らは報酬のために、勝つために戦っていたのではない。戦うこと、そのものに意義を感じていたんだ」

「それは、武士道における代償を求めない戦い、だ!」

ということを論考しました。

司馬氏は、「勝つという報酬」を考えない戦いは、馬鹿だ、とする立場で、

その立場が、武士道さえ、理解していない、いかに浅い考え方か、ということが、だだわかりになりました。

日本人というものが、全くわかっていない。

これが、国民的作家ですか?

これが、この人間の正体なんですよ。


さて、いきなり厳しい指摘から、入ってしまいましたが、まあ、ゆるりと論考していきましょうかね!

今日は、麦茶をぐびびと飲んで、この季節も、もう終わりそうですね。


さて、前回、熊本共同隊とは、違う、学校党と呼ばれる熊本隊の紹介をしたところで、終りましたが、

この池辺吉十郎に率いられる熊本隊の一番小隊長、佐々友房が、池辺を尋ねるところから、話が、はじまります。

このとき、佐々は、池辺に、次のように言うわけです。

「自分は三個小隊を率いて高瀬に進みたい。薩軍の新方針は、兵力を損ずることを恐れて城を長期に攻囲するそうである。そのように虚しく日を過ごせば」

「戦わずして兵気のほうがくじけることを自分は憂える。それに加え、政府軍の後発の新手がようやく至ろうとしている」

「実に危険な状況と言うべきである」

これは、薩軍のやり方を否定しているわけです。戦で、大切なのは、兵の士気であり、兵気がくじけることは、最もやってはいけないことだ、

と、この佐々は、主張しているわけです。まあ、これ、西郷の手ですから、当たり前に、薩軍がぼろぼろになっていくわけですけど、

まあ、この佐々あたりでも、当然、こういう主張ができるわけですよ。

このあたり、薩軍の中でも、自分なりの目があり、西郷びいきでもない、野村忍介あたりは、どう考えていたのかなあ、と至極興味深いですね。

で、熊本隊とすれば、「すわ!第二の維新!」と勢いこんでいるわけですから、

自分なりに最上の手を打とうというわけですね。


池辺は佐々を許し、兵300をつけて、高瀬からは、菊池川の対岸となる伊倉村というところに、進出するわけです。

これが、二十四日の朝です。一応、薩摩の連携部隊も、このあたりにあり、政府軍攻撃の準備は、少しずつ出来ていくわけです。

そして、熊本隊は、二十四日、昼すぎに、探索のため、高瀬に入ります。

そこで見たのは、遺棄された大量の銃器、弾薬、酒の類でした。まあ、乃木軍が、それらをおいて、逃げちゃったわけですからね。

装備が貧弱だった熊本隊は、これを喜び、分捕ったわけです。そして、酒まで飲んじゃった。

これについて、司馬氏は、

「こういうあたりは、正規軍の雰囲気ではなく、壮士のあつまりといってよい」

としています。まあ、日本の正規軍は、このときの政府軍くらいですから、熊本隊は、壮士のあつまり、そのものなんですよ。

それに、戦争に酒というものは、つきものですからね。まあ、恐怖感を紛らわすにも、酒は有効ですから、

当然、飲んじゃう選択になるわけです。

彼らは、高瀬に残ったわけでなく、分捕り品を持って、伊倉村に戻り、そこに本営を置いたんですね。

だから、酒も飲めた、ということで、まあ、当たり前っちゃー、当たり前なわけです。


しかし、彼らが伊倉村で、酔っ払っている、まさに、その時、高瀬に、政府軍が入ってくるんですねー。

もちろん、この高瀬を放棄して、逃げた乃木軍が、汚名挽回のために、その一部を前衛部隊として、

この高瀬に向かわせたわけです。

もちろん、乃木軍側も、高瀬には、敵がいる、と思って覚悟して入ってきたわけです。しかし、敵はいない。

どうも、索敵してみると、敵は、対岸の伊倉村に、いることが、わかる。

そこで、乃木軍は、敵の渡河に備えて、陣地をつくって、対抗したわけです。


当然、その報は、伊倉村の熊本隊にも、伝わるわけです。

このとき、佐々は、

「いっそ、こちらから、押しかけてやれ」

とし、衆議一決したそうです。

索敵もせずに、やっちゃえやっちゃえ、ですからね。

このあたりが、壮士っぽい!と言えるでしょうね。

ま、酒も入っているわけだしね(笑)。



熊本隊からは、近くにいる薩軍の連携部隊へも連絡がいき、ここに、高瀬の戦いがはじまるわけです。

これね、西南の役の、関ヶ原の戦いなんだってーーーー。



まあ、この熊本隊、学校党と呼ばれているって、言いましたが、このひと達は、藩のお偉いさん達の子弟ですから、

藩校「時習館」の出なので、学校党と呼ばれるわけです。だから、思想は、一緒、武家社会こそ、秩序であり、価値なんですね。

それを破壊し、文明開化を牽引する、当時の日本政府を蛇蝎のごとく嫌っているわけです。

まあ、僕が、今の日本政府を、蛇蝎のごとく嫌っているのと、雰囲気は同じわけですよ。

今の政府与党のおっさん達が若い頃、学生運動をやって、日本政府を嫌い抜いたように、ね。

まあ、時代は、繰り返すということでしょうか。

そういう意味では、この学校党の人々も、遠い時代の人間というより、僕らと同じ日本人なんですよ。



だから、彼らは、自分たちの意見を主張するために、立ち上がり、戦っているんですね。

「今の時代は、間違っている。我々の主張こそ、正しいのだ!」

彼らは、そう主張して、戦っているわけです。


ここに、池辺が書いた決起に際しての檄文が、あります。ちょっと書いてみましょうか。

「文明開化に仮り、以て廉恥を破り、磊落不羈を取って以て礼儀を破り、慧智円通に託して以て義烈を損なう」

まあ、これ、司馬氏が、解説していますが、要は、

「文明開化だと言って、武士道における恥という倫理を、破り、いかにも豪傑ぶって枝葉にこだわらぬ態度で、日本国の秩序を支えていた礼儀を壊し」

「諸事、旧弊にこだわらずに、融通のきく聡明さをもたねばならぬところにかこつけて、義烈という日本固有の精神をくらましてしまった」

ということだ、そうです。まあ、日本政府が、文明開化という言葉を魔法の言葉にして、いろいろ、やっちゃっている、ということでしょうか。

そりゃ、そういう秩序の好きなひとだったら、怒りますよね。

自分の人生をかけて、討ち果たそう!とするよね。

もし、勝てる可能性が、少なくても、このまま、つらい世の中を感じながら、何もせず、朽ち果てるより、立ち上がる方を選ぶよね。

それが、武士でしょう!


やはり、この背後にあったのは、武士道なんですよ。

武士道的な人生の選択、という奴なんですよね。


なんで、こんなことが、わからないんだ、司馬氏は?


そっちのほうが、疑問です。


司馬氏は、この学校党について、次のように書いています。

「要するに、熊本隊は、もとの士農工商の世に戻せ、という主張者の群れだった」

これ、どう読んでも、尊敬とか、そういうものは、全くないですよね。時代遅れの人物の集まり、という外から見た、浅いレッテルなんですよね。


確かに、彼らは、そういう主張だったかもしれないけれど、その精神は、違うわけですよ。

「今の時代でも、必要なものはあるだろう」

という立場に立っている。

「確かに、文明開化は、必要だ。しかし、だからといって、すべてを破壊する必要があるだろうか」

「武家社会の世の中に、あって、今でも、変わらない、優れた価値のものがあるでは、ないか」

僕は、こういう主張だと、思います。あの檄文を読めば、それくらい簡単にわかるじゃないですか。

だから、司馬氏のような、

「元の士農工商の世に戻せ、という主張者の群れ」

という説明は、浅すぎるし、何も見えていない。ただの馬鹿の見方ですよ、これは。

げろ脳だなあ、こんなことを言う奴は。

ほんと、浅い人物だ。脳はゲロだし。



熊本隊の若い幹部、高橋長秋という人間がいるのですが、彼が自宅に書き送った手紙があるんですね。それを書いてみましょう。

「この度のことは、人をもともとのように引き返し、申すべく御座候。一身を捨てて働き申すべき存念に御座候」

この人物、まだ、十九歳なんですね。ちょっと、物事を簡単にとらえすぎています。

ただ、この文章を読むと、司馬氏が、この文章を読んで、

「元の士農工商の世に戻せ、という主張者の群れ」

と、断定したことが、だだわかりになります。


あのさ、あの檄文と、この文章の差を考えれば、そこに、隊の代表になった、池辺と、この年若い幹部の間に、年齢という大きな差があることに勘付くでしょう、ふつう?

いくら、若くても幹部だったから、と言って、この考え方が、すべての熊本隊の人間の考えていることを代表できるわけないだろうに。

普通だったら、熊本隊の人間が、代表として、推した人間である、池辺の檄文の方から、熊本隊の思想を推し量るのが筋だろうに。

それを、こんなガキの手紙を知ったからって、あっさり飛びつくなぞ、まともな大人がやることじゃないね。

ほんとに、ゲロ脳だなあ。この馬鹿。



さて、戦闘の方は、と、言うと、

熊本隊のいる伊倉村から、約6キロ南の小天というところに、岩切喜次郎率いる三個小隊六百人が連携部隊として、あった。

熊本隊から、連携して、高瀬を叩こうと連絡を受けると、岩切は、二つ返事で、了解し、程なく、高瀬に向かった。

「戦闘は、午後四時から」

と示し合わせ、まず、前哨戦程度で、戦おうというわけです。

ま、すぐ暗くなっちゃうから、あまり戦闘する時間もないわけですからね。


高瀬にある政府軍は、千二百、というわけで、熊本隊三百、薩軍六百なら、

薩軍の強さを考慮すると、ほぼ互角か、薩軍側が有利と言えるでしょう。

なにしろ、政府軍には、各所で、敗退した部隊も加わっているし、

前回、薩軍対政府軍で、薩軍の死者3人に対して、政府軍は、41名の死者を出したわけですから、

薩軍は、政府軍のほぼ、10倍の力を持っているとも、いえますからね。

それを考えたら、政府軍、全然やばいじゃん、ってことになりますがねー。



さて、政府軍は、高瀬大橋という橋のたもとを中心に塁を築いて、スナイドル銃という新式の銃を、その銃口から、のぞかせているわけです。

そして、この大橋を渡ってくる敵を追い落とそう、ということですが、

なんと、その大橋を、岩切隊は、渡ってきたんです。

もちろん、政府軍は、一斉に射撃するわけです。

しかし、薩兵達は、銃を背負い、白刃をかざしながら、口々に叫びながら、橋を渡ってくる。


そりゃ、こわいっしょ!


熊本隊も、川下を渡し船で、渡河し、殺到してくるわけです。

そりゃ、誰だって、ビビリますよね。

政府軍は、せっかく作った射撃陣地も放棄し、まーた、逃げちゃうんですねー。


いやー、なんつーか、これまで、見てくると、逃げてばかりの政府軍って、感じですね。

まあ、薩兵にとって、戦こそが、祭りであり、自分を働かせる場ですから、自然、気分も高揚するし、やる気十分なわけですよ。

対する政府軍は、やらされている感もあるだろうし、なにより、農家の次男、三男なんてのが、多いわけですから、

自然、サムライに対する、意識の差があるわけです。

そりゃ、勝てませんよ。そんな簡単には。


つまり、これ、サムライ対農家の次男、三男の戦いなんですよ。

今まで、俺達の方にこそ、価値がある!と思っていた、サムライと、

農家の次男坊、三男坊が、戦って、勝っちゃった戦に、なるんですよ。


ここで、大きな価値転換が、起こるんですね。


必ずしもサムライだけに、価値があるわけでない。


これは、もう、10年前に、高杉晋作が、奇兵隊で、証明している事実なんですよ。


それが、今、薩摩隼人を相手に、日本一の強兵、と言われたサムライが、地方の農家の息子達に敗亡していくストーリーとして、綴られるわけですからね。


日本の歴史にとっても、大きな価値転換のできごとなんですね。この西南の役とは。



いやー、少しずつ盛り上がってきましたね。


まあ、今日は、その辺りで、終りにしておきましょうかね。


しかし、ここで、大きな価値転換があったんだねー、日本の歴史としては。


ま、読んでいく価値がありますね。よかった、よかった。


今日も長くなりました。


ここまで読んで頂いたみなさん、ありがとうございました。


また、次回、お会いしましょう!


ではでは。