去る1月25日付けで<ウエスタンユニオン>についての記述をこのブログにアップしました。
その記述の中で、フィリピンにウエスタンユニオンの店舗の数が極端に多いのは、沢山のOversea Filipino Worker(海外出稼ぎフィリピン人労働者)が海外で一生懸命に働いて外貨を稼ぎ、その中から母国に残された家族に送金していることが理由と書きました。
OFWの多くは現金を送金する他にも、国に残して来た家族の誕生祝いやクリスマスにはプレゼントを贈る人も沢山居ます。
日本に在住するフィリピン人は2008年末の統計で21万617人もの多くが居て、当然彼らをターゲットとした「商売」も自然発生的に生まれています。
その一つが今回紹介する<日本→フィリピン専門宅配サービス>で、別名<バリックバヤンボックス>と呼ばれているドア・ツー・ドアの宅配サービスなのです。
バリックバヤンボックスは、船便を利用して、日本全国からフィリピン国内全域に荷物を宅配で届けてくれるサービスです。
配送にかかる日数は取り扱い業者によって多少の差はありますが、荷物が業者の手元に届いた後毎週決まった曜日に倉庫を出発し、通関後コンテナ船にてマニラに運ばれます。
マニラに到着後、フィリピン国内の通関を終了後それぞれの住所宛に配送されます。
メトロマニラであれば約2~3週間、その他のルソン島、ビサヤ諸島であれば約3~4週間、ミンダナオ島及びその他の離島地域に関しては約4~5週間で配達が完了します。
急ぎの時には不向きなサービスですが、バリックバヤンボックスの最大のメリットは重量を気にせずに送れることと、簡易通関をしてくれるので「関税」の心配もありません。
現在はお米、干し椎茸、梅干など、極く一部の食品を送ることは禁止されていますが、電気炊飯器などの家電製品やパソコンなども送ることが出来ます。
各業者共専用の<段ボール箱>が大、中、小と3種類用意されていて、箱の大きさと送り先のフィリピンの住所によって送料が決まります。
因みに一番小さな段ボール箱で<63cm x 48cm x 32cm>(Techno Hiの例)メトロマニラ及び周辺地域までで6,000円、ダバオまでの料金は9,000円となっていて、他の業者もほぼ横並びの価格設定になっています。
利用方法についてTechno Hiの例をご紹介します。
1 希望のサイズのボックスをWebサイトから注文する。
2 注文後自宅にボックスが届き、貼付されたパッキングリストに送り主の名前・住所、受け取り主の名前・住所・内容物の数量・金額を記入します。
3 荷物の発送準備が完了したら、再びWebサイトから業者に連絡をすると集荷の日時が決まり連絡が入ります。
※ パッキングリスト(申告用紙)は、税関を通過する為に必要となる書類なので、必ず内容物の数量を記入します。
4 支払いは、地域によっては集荷時に、それ以外の地域は集荷後に郵送される振込用紙にて郵便局で支払います。
5 フィリピン現地にて荷物の到着時に、荷物の確認(損傷や紛失等)などをして、問題がないようであれば配達員が所持している書類に署名をして配達終了となります。
最後に参考資料として現在日本国内で利用出来る国際宅急便や小包、EMSなどの送料の比較を載せておきます。
いづれの例も上記のバリックバヤンボックスの<小>よりもかなり小さな<51cm X 40cm X 39cm>の箱で、日本国内からフィリピンへ送った場合の送料と所要日数です。
* 国際宅急便 14,950円(6日)
* 国際小包(航空便)11,850円(3~6日)
* 国際小包(SAL便)9,700円(10日程度)
* EMS 長辺105(胴回+長辺200)cmを満たし、19kg以下にすると 17,400円(3~6日)
参考)バリックバヤンボックス取扱い業者:
TechnoHi
TRANSTECH
Celphone.ph